国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

火の見やぐら

2005年12月12日 21時42分28秒 | 未分類
杉浦日向子氏著の”百日紅”の中で長身の女性の事を、火の見やぐらと言う表現方法を知りました。
 私はホモサピエンスの身丈が高かろうが低かろうが、そんな事はどうでもいいのですが、いざ着物を仕立てる者となると話は違います。
 このあたりの裄の曲がりについては、他の和裁士さんのブログにもたびたび登場しますが、本当に頭が痛い問題です。
 その解決法は、私の師匠の上野敏男先生と柏の先輩先生の技法が全く同じで、そういう意味では和裁は文化ではなく数学だと思います。
 布はふにゃふにゃでも、形を作ろうとするなら一足す一は二です。

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緯双

2005年12月11日 11時33分12秒 | 未分類
紬類の柄物には絣(かすり)と緯双(よこそ)が有ります。
 その違いは絣は縦糸と緯糸を使い柄を織るのに対し緯双は緯糸のみで柄を織ります。
 それにしても今回の緯双もそうですが、和服(特に和裁は)関係の単語で漢字を調べようとしても、国語辞典には載っていない事が多く大変苦労します。
 そんな訳で胴裏などで使う単位のひとかま(一かま?)の漢字はどう書くのか、いまだに分かりません。

写真はこの間お仕立した、絣と緯双のハーフの様なちょっと変わった大島です。

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反物の耳

2005年12月09日 21時48分43秒 | 未分類
仕立上がった着物でまず見ることは無いのですが、天然繊維の反物には必ず耳があります。
 反物の耳とは、上手く説明出来ませんが反物の両端に有る織の組織の違う部分を”上野和裁”ではそう言い、大抵の反物ではひっつれた感じになっています。
 その大半の耳は、斜めに切り込みを入れる事で解決しますが、それをすると袷を単衣に仕立直した時の、袖口の縫込みの始末に苦労する事もなります。

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表と裏、どっちを安くする?

2005年12月08日 21時43分25秒 | 未分類
指を脂性と荒れ性に分類すると、私はかなりの荒れ性です。
 今の時期、私が生息している埼玉県はかなり乾燥しています。
 一応馬油を塗ってケアをしていますが、匁の軽い物や朱子系は指先に引っかかり苦手です。
 あくまで私の個人的な意見ですが、生地は薄くなるほど値段が安いと思います。
 で、表地と裏地のどちらの値段が高い方が縫い易いかといえば、私は裏地の値段が高い方が縫い易いです。
 当然ですが同じ技量の人なら縫い易い物の方が、高品質に仕立上がります。

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袖無し

2005年12月07日 21時00分46秒 | 未分類
袖無し、一番通りがいい名称はちゃんちゃんこでしょうか。
 和裁の試験の課題では無いので、このあたりの普段着が私のウイークポイントです。
衿が羽織みたいに返るのがちゃんちゃんこ、返らないのが半天で、後は衿幅分を考慮して身幅を決める事や、肩幅を着物と同寸にする時は五分程度の肩下がりを付けた方が格好いいかな?なんて!いざ作るとなると悩みます。
 でもそれに使う素材や形態を考える事が、本来の誂なんですよね?

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贅沢その弐

2005年12月06日 21時26分51秒 | 未分類
最近知人が門前仲町の古着屋さんで面白い柄の帯と着物を見たそうで、詳細を聞きますと、それは黒地に赤穂浪士が梯子をかけて吉良邸に討ち入るところを描いた帯と、白大島らしき着物だったそうで、もし大島の着物の柄が雪輪なら、その着物と帯で忠臣蔵を観劇したら目立つだろうね!と言う話で盛り上がりました。
 私は現物を見ていないのですが、こんな感じでは?という画像を集めて勝手に盛り上がっています。

写真其の壱、雪輪 
写真その弐、討ち入り
写真その参、白大島

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贅沢

2005年12月05日 21時24分20秒 | 未分類
ちょっと前に、私の師匠のご子息のご次男さんが結婚されました。
 その披露宴でお召になった黒紋付は、何代か前の師匠がお召になった着物を仕立直した物でした。
 今の着物では当たり前の共布の共衿も、以前は一部のセレブの方のみの仕立方で、当時の庶民の着物の掛衿は日本手拭だったそうです。
 私は江戸時代の風俗を面白く紹介した本の作者で、杉浦日向子さんが大好きですでが、氏の作品にはそんな着物のプロトタイプの空気を感じます。

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手作りの道具

2005年12月04日 21時23分03秒 | 未分類
袖の丸味やコートの衿型等の型紙はクロバーや金亀さんなどで売っていますが、私は袖丸味の型紙を固定する時に針をさすので、手製のボール紙で作った袖丸味を使っています。
その理由は安く済むからと、自分で作った物の方が使い易いからで、お中元やお歳暮等の包装で、型紙を作るには十分な厚紙が調達出来るのでリサイクルさせて頂いております。
 衿肩明からおくみ下り迄の衿付けも、手製の衿型を使いへら付けをしております。
 写真は、手製の男物と女物の衿型です。



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鋏の使い方。

2005年12月02日 21時31分56秒 | 未分類
今日ワイシャツを捨てました。
 後、前身頃や袖の殆どの部分は問題ないのですが、袖口や衿の折り返しの部分が擦り切れてボロボロになったので、仕方ないと思うのですが、元々貧乏性のせいかまだ使える気がしてボタンだけは取り外しました。
 そこで思ったのですが、私が修行した上野和裁では小鋏は使わず、どんな細かいところでも、でかいラシャ鋏を使います。
 同業者に限らずお客様にも珍しがられますが、私にはその方が不思議です。
ようは慣れなんでしょうか。 
 写真は細かいところを切る時の、鋏の握り方です。



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