国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

雪の日の年末のご挨拶

2004年12月30日 11時40分51秒 | 未分類
昨日は雪でしたが和裁の先生のところに年末の挨拶に伺いました。
先生の名前は上野敏男先生、東京は上野の上野和裁の社長です。仕事納めの日とあって何人かの一年生が大掃除をしていました。しかし奥さんの話によると長襦袢の数が少なく三日も前から掃除をしているのだそうで(今は多少違うかもしてませんが)五年で卒業するまでに一年生は入所して数週間は運針の練習、そして長襦袢、上達の早い人は袷の着物の素縫いをして、二年生で長襦袢や小紋や色無地などを縫い三年生で長着を中心に縫い(生地にによって、縫いにくい生地も有りますのでどちらかといえば縫い易い生地を縫います)四年生でそれらに附下、訪問着や羽織、コートが加わり五年生でそれらに加え振袖、留袖を縫い卒業する数週間前に裁断を教わり卒業してからは通いで仕事をする人や外注として仕事をもらい月に何度か届けに来る人、独立する人とそれぞれです。それにしても12月は一年で一番忙しい月だったのに考えられません。
かくいう私も仕事がなくて困っています。個人の方で呉服屋さんを通さずに直接仕事を頼まれる時にいわれるのは、着物の仕立てや直し物をしてもらえますか?と聞かれます。一人で全ての作業をしますので仕事が混んでいる時に急ぎの仕事は難しいかもしれませんが、一応和裁士ですから着物の仕立や直しは出来ると思います、どうもたいした宣伝や営業活動もしていなかった為、和裁教室と勘違いされたのかもしれません。(タウンページになんのコメントもなしに名前と電話番号を載せてあるだけですので)年末年始(一月二日を除いて)仕事が出来る状態でおります。

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和服の仕立屋さん

2004年12月30日 09時50分29秒 | 未分類
今まで日記をつけた事がなかったのですが、知人にブログを始めてはどうかと勧められ思い切って始める事にしました。
12月の始め以前に振袖の仕立てをした美容師さんの紹介で友禅染職人の娘さんの振袖を縫う事になりました、普段は呉服屋さんを通してお客様の着物を縫っている為,直接お客様に会うことは滅多に無い為、多少緊張してご自宅に伺うと年齢は50代ぐらいのいかにも芸術家タイプの方で奥様も芸術大学の出身で友禅染をなさるとの事(しかもご主人は文星芸術大学の美術学部の教授もされているそうで)話を伺うと振袖の仕立てだけではなく、長襦袢、半衿、帯、帯締め、帯あげを買いたいと言われたので取引先の呉服屋さんを紹介しました。
後日振袖が出来上がり、振袖に合わせて長襦袢、半衿、帯、帯締め、帯あげを決めるところを見せて頂きましたがそれら小物ひとつでまるで別の振袖みたいになりとても驚きました。(普段は着物を仕立て呉服屋さんに納めて終りですので)
そんな事もあり改めて自分の仕事について考えてみると色々面白いことに気がつきます。
たとえばご婦人(既婚者)が結婚式等に御召になる留袖、伝票には江戸褄とも書かれている事もありどこが違うのだろうと調べてみると、簡単に言うと江戸時代未婚者が着る振袖を結婚した後袖丈を短くしたので、袖丈を詰める、袖を留める、すなわち留袖。
江戸褄は江戸褄模様と言う柄の様式が有り、現在の留袖はこの様式で柄付けされているので江戸褄と呼ぶのだそうです。

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