国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

接ぎの着物の帯

2005年11月29日 20時54分21秒 | 未分類
先日ご紹介した接ぎの着物に締める帯が決まりました。
 当初予定していた淡い深緑色の博多帯ではなく、言い方は悪いのですが、すすけてくすんだ感じの黒色の帯の方が、着物に対して3D風に浮き上がり、めりはりがついたのには驚きました。
 似かよった色でも明度と彩度で全くの別色になり、着物と帯だけでもこんなに悩むのですから、和服全体の色合って本当に複雑で難しいと思いました。
 写真はそのくすんで、すすけた風の黒色の帯です。

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衿肩明、表現能力の不足

2005年11月28日 22時19分53秒 | 未分類
先日hiraさんから、衿肩明を丸くかく事についての質問を頂きました。
 上野和裁では女物の着物の衿の縫いの付込みは5分です。
衿肩明をまっすぐ切った場合、背縫いが有る表地は衿肩明から4分背縫いを縫わない事で、縫込みのつれを逃がせますが、大幅の胴裏では切り込みを入れても、衿付けの縫込みが、つれがちになるので、衿肩明を3分丸くかき、衿の付込みを2分にします。
 
 追伸、詳細は私の文章の表現能力が足りないので、とりあえず手書きの図を載せておきます。


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ピケ、その使いかた。

2005年11月27日 11時22分13秒 | 未分類
以前に紹介したほつれ止め液のピケ(写真)ですが、便利な物には危険が付き物で、大事にはなりませんでしたが、小さな失敗はかなりしました。
 ピケはナイロンのアルコールの水溶液なので、顔料などアルコールでといた染料は色落ちします。
 それと気温が高いとさらさらになり、一度にドバッと出る事が有るので注意が必要です。
 ほつれ易い生地の裾の裁ちきりなどに塗るときは、生地の下にトイレットペーパーを敷き、布によってはすごくにじむ事も有るので、塗ったらすぐにトイレットペーパーで拭取っています。
 さらに細かい場所に塗る時は、ピケの水滴を針先などにつけてから塗っています。
 もし誤って表にピケがついてしまったら、消毒用のアルコールでとれますが、色落ちしたり、くまどりが出来たりするので注意が必要です。
 ただ自分が以前ほつれ止めに使っていたボンドと違い、水には溶けないので、ピケを塗った縫込みが、湿りを使った時に布にくっついたり、洗い張りをしても染み出したりしないので安心です。

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絣が泣く?

2005年11月25日 21時12分59秒 | 未分類
”絣が泣く”どう書くかわからないので、とりあえず思いつく漢字をあててみました。
 紬類等の先織の生地は、無茶な糸こきをすると織の組織(柄)が壊れて、絣がぼやけてしまいます。
 和裁所ごとに表現方法は違うと思いますが、上野和裁では”絣が泣く”と言っていました。
 後染めの反物では絣が崩れる心配は有りませんが、匁の軽い胴裏や長襦袢は、やさしく糸こきをしないと、いつのまにか反物が絽や羅に化けてしまい、弁償するはめになるので注意が必要です。


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胴裏

2005年11月23日 21時22分07秒 | 未分類
袷の着物には裏地が必要です。 
 男物に多い通し裏は例外として、そのほとんどは裾廻しと胴裏を裏地にします。
胴裏の中で一番ポピュラーなのは大幅の輸出羽二重で、一人分の胴裏の用尺は身頃と袖裏分で9尺から9尺5寸、反物幅の4つ割りの裏衿と裏衽頭分で7尺6寸から7尺9寸位だと思うのですが、裄が広い場合は袖裏に接ぎ布が必要です。
 でも大幅の胴裏のひとかま(漢字がわかりません)をうまく使えば、胴裏幅の中心を回し接ぎ無しで広幅の袖裏分を取る事が出来ます。

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昨日の続きです。

2005年11月22日 21時47分07秒 | 未分類
昨日から続く男物の着物のコンセプトは浪人です。 
 NHKやフジテレビなどの時代劇を見ますと、浪人が着ている着物の身頃や袖の綿はせんべい状態で、かろうじて袖口と裾だけに綿が残っている様に見えます。
 手抜きと言えばそれまでですが、仕立てた着物の身頃と袖には綿を入れず、袖口と裾にだけ真綿を入れ、浪人風のコスプレにしてみました。
あとはどんな帯を締めるのかが楽しみです。
 それと脱線ついでに二枚の着物の裾廻しを使い、写真の様に変形の市松風にしてみました。
追伸、袖口もちんばにしました。

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続接ぎの着物

2005年11月21日 21時42分17秒 | 未分類
 
写真の上から順に下前袖、上前袖で、この男物のデザインはお客様と私の合作で、主題は歌舞伎者の浪人をイメージしました。
一番下の写真は悪乗りついでに、共衿を背中心から接いだ衿肩明付近の写真です。

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接ぎ

2005年11月19日 21時06分16秒 | 未分類
和裁用語は外国語というのが、入門した頃の私の感想でした。
 ”接ぎ(はぎ)”という単語もその一つで、二枚の布を縫い合わせる事をいうのですが、丁稚の私には”はげ(禿げ)”としか聞こえませんでした。
 知らない言葉は認識不能です。
 写真は市松模様の大島と縦縞柄の紬を接ぎ合わせ、一方付けの柄風にした男物の上前の衿付け付近の写真です。
 後日もっと詳しく紹介するつもりですが、なかなか歌舞伎者好みで面白いと思うのですが、私の思い込みでしょうか?

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浴衣の色糸

2005年11月17日 20時59分48秒 | 未分類
色物の着物は生地と同色の色糸で縫います。
 浴衣も当然、生地と同色の糸で縫います。
ただ浴衣の藍色や黒と白で構成されている柄で、白色のパーセンテージが広いときには、色物は生地の色より濃いめの色糸で縫う原則とは逆に、白のカタン糸で縫います。
 その理由は洗濯をした時に糸によっては、染料が溶け出すかもしれないからです。

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続続裄直し

2005年11月16日 21時01分53秒 | 未分類
誂えで着物だけを仕立てる時に一番気になるのが、その着物に合せる襦袢の裄と袖幅、袖付、袖丈と袖の丸味です。
 着物の裄直し等を依頼する時には、その着物に合せる襦袢の寸法も考慮したほうが無難だと思います。

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