国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

和裁、袖口のとめ

2008年02月28日 21時37分06秒 | 袷の袖
袷の袖の口の止めと口下の縫い方には人それぞれ色々なやり方があります。
 ただその理想は共通しているようで、口吹きが止めから綺麗に出ている事、口下が真直ぐな事、縫込みのあたりが無い事です。
今のところの自分の縫い方は表地が外側の状態で袖山を右にし、二本どりの糸で次の順で口の止めをします。裏側から表地に針を刺し→袖口(裏)→袖口(裏)→表(地の目を2本位すくう)→袖口(裏)→袖口(裏)→表(はじめに針を刺したところより地の目を2本位袖下寄り)ここの裏側で縛る。(糸は切らない) 次に裏地を3寸5分位口合せと同じ深さで縫い袖口布のところを割り後は自然に縫込みを起す→口の止めをした糸うちの一本で(あとの3本は切る)表地を6寸位割る針目で縫い裏の縫込みが起きたところまで割り、縫込みを自然に起す→最後に裏表地共倒した縫込みはすくわずに縫い目をとじあわせ6寸より下は袖下まで4枚をそくに縫います。
 ただこの辺をこだわり過ぎると”どべ”にはまり、先に進まなくなり経済的に困窮します.....でもこだわらない様だと、腕が上がりません。
 やっぱり袖は難しい......とりあえず今回は袖口のとめの自分流の動画をアップしてみました。
袖口のとめ
お暇でしたらご覧下さい。
 口下の縫い方の動画は後日アップする予定です。

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振袖の袖丈?

2008年02月09日 06時22分18秒 | その他
改めて聞かれるとわからないというよりわかる事はごくわずかですが、袴着用の振袖の袖丈について尋ねられ、何とか答える事が出来ましたが後で改めて自分の頭の中を整理すると、小振袖、中振袖、大振袖(本振袖)の袖丈と袖丸味の定義が実に曖昧で愕然としました。
 着物関係の本でもその区分けは著者によってまちまちで、袖丸味に関しては記述されていませんでした。(小振りで2寸5分、本振りで3寸5分位?3寸、4寸、4寸5分もありか?)ちなみに和裁の教科書には、小振袖225前後(85cm)。中振袖240から270(90から102cm)本振袖(大振袖)300(114cm)前後で、仕事関係の経験では宝塚やレンタルの袴着用の小振袖の袖丈は200(76cm)だったと思います。
 それとこの間スーパーのマルエツから持ち帰ったレンタルの振袖のカタログには矢絣の着物だけは袖丈は130(50cm)の上がりで、ネットで見つけたレンタル屋さんの写真にはどう見ても袖丈が3尺位の、モデルさん着用の振袖がありました。

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