変な名前

たこ縫い、イカの頭、これって上野和裁での着物のある部分の名称です。
　なずけ親は無類の魚介類好きだったのでしょうか？
たこ縫いとは世間で言う袋縫いの事で、イカの頭は身八ッ口下の縫込みの三角のことです。
　写真はキングサイズの藍染めの宮古上布です。（アップにしたら、脇がきれました）

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猫足文

写真が猫足文です。
　家紋でいえば四つ星の変形にも見えますが、人間の脳は視覚で見た画像を、その人が認識している一番近い物に置き換えて理解するそうで、私には猫の足跡に見えます。

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失礼な奴

家の近所の飼い猫のアメショーの”たま”は本当に失礼な奴です！”たま”と呼べば一応こっちを見ますが、目は瞑ったままで、しかもニャーと鳴かずに口を開けるだけ、そんな態度のくせに撫でろといって、腹を見せます。
　しかも満足すれば、私の相手をするのが面倒くさそうに何処かに行きます。
写真の猫は、やはりご近所の飼い猫の”クロ”です。
　出かける時に彼を見ると、バスや電車の乗り継ぎが上手くいきます。
追伸、どうでもいいのですが、魔法瓶で象印は注ぎ口が短く、タイガーは長いのですが、私はその部分が鼻に見えて、あべこべじゃないかと思います。


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着物の文様

鎌輪奴（かまわぬ）文様、市村格子（いちむらごうし）、菊五郎格子、斧琴菊（よきこときく）文様など、着物の柄には駄洒落としか思えない柄が有ります。
　そのほとんどが歌舞伎からきているそうなのですが、名前は駄洒落でもデザイン的には素晴らしいです。
　それとは別に私のお気に入りで、猫足文という柄も有ります。
そしてもう一つ気に入っているものに、先生の所に伝わるトイレの落書きがありまして、作者は定かではありませんが、戦前の公衆便所の落書きだそうで（当然汲み取り式です）ある人が、大をしようとトイレに入った所、便器の横に粗相がしてあり、それに怒ったその人は”けつの穴、まっすぐならば、中にしろ！”と落書きをしました。
　数日後、その人がまた同じトイレに入ったところ、自分の書いた落書きの横に”けつの穴、曲がりし訳けでは、あらざれど、ポタンポタンの音に怯えし”という返事が書いてあったそうです。　



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しみ抜き

今は昔、あるところにとても大胆なお客様がおりました。
　ある日のこと、しみ抜きには大根おろしがいいとの話を聞き及んだお客様、こともあろうに留袖でそれを試しました。
　数日後、とある仕立屋さんにその留袖が持ち込まれ、広げて見ると袖振りが、真空パックのスポンジみたいに縮こまり、当然袖は作り直しです。
　水分をたっぷり含んだ大根おろしは、地詰めには効果的です。
時は同じく、とある仕立屋さんのお針子さんのお話。
　このお針子さん、熱心に仕事をする為に、すぐにジーパンの膝に穴が開き、さりとて仕事は辞められない、やけを起こしたお針子さん、穴が開いても我慢して、はき続けるのはいいけれど、日に日に穴は成長し、やむなく接ぎをしましたが、留袖の、残布を使っちゃいけません。
　洗濯後は、先の大根おろしと同じです。


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独占禁止法

どうもいやな予感がします。
　郵政民営化法案です、今迄大新聞や土日のテレビのニュース特番で支持されて、自分が同意見だった時、それは大抵はずれでした。
　古くは６０年代の安保闘争もそうだし、成田空港の土地収用闘争や、バブル潰しや、その後の公的資金の注入にしても、自分の考えが進歩的ジャーナリストや文化人と同じ時って、後でろくな事が無かったような気がします。
　先日郵便局で振り替え用の口座を作った時に思いました。
　それから取引先が自分の立場を利用して、値下げを強要するのは違法行為だと聞きました。
呉服屋さんが「これは安く売った物だから、仕立代を安くして」と言うのもこれにあたる？
”今ならお仕立代サービス”もなんかうさんくさい。
週４０時間労働もくそ真面目に守っていたらどうなんでしょう？
　考え始めると腹が立ちますが、年金のおかげで親の経済的負担はないし、食べ物の心配も無いし、徴兵制はないし、やっぱりいい国ですよね。
　自分の不満を煽り立てるものは無視するに限ります。

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訪問着 柄が合わなきゃ 変な小紋

以前に聞いた話や見た物ばかりをねたにしていると、何だか日本昔話風になってしまう気がしますが、今回も昔の話です。
　昔先生の奥様が先生のお母様と、御徒町の駅前を歩いていると、不思議な柄の小紋を着た女性を発見し、二人で暫し観察した結果、実は訪問着である事が判明しました。
　それが不思議な柄の小紋に見えた原因は、訪問着の衿肩の切り込みを脇側に入れたからで、背縫い、脇縫い、おくみ付け、衿付け、共衿、袖付けと柄が全部合っていない為でした。
　ご自身が承知の上でわざとそうしたのなら、独自の感性とも言えますが、もしプロの仕立であったのならよく納まったと思います。
　自分も外で着物姿の方を見かけると、失礼だとは思いつつ小紋の柄の配置とか、幾何学文様がどの位合っているとか、袖口や裾吹きや、衿付け、共衿や袖付けなどの調子をジーッと見つめてしまいます。
　本当に礼儀知らずの無作法者です。
追伸、５月２６日の”半襦袢から思う事”で紹介したオウムのチャーリー様は今年の1月に百八歳でお亡くなりになりました。
　享年が煩悩の数と同じとは！やはりただのお方ではありません、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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浴衣マン

以前友人に、早稲田大学のパジャママンの話を聞いた事があります。
　なんでも彼は大学にパジャマを着て通学していたのだそうで、何とも変わった人が居るもんだと思いました。
　それと同時期だった思うのですが、早稲田にはパジャママンの他に浴衣マンも生息していたらしく、彼は東伏見の学生寮から浴衣を着て肩に手拭をかけ、キャンパス道具を風呂桶に入れて通学していたそうです。
　先日の七夕に某銀行の窓口嬢が浴衣で接客している姿が新聞に紹介されていましたが、どうせやるなら頭取や店長も含め行員全てが、浴衣で通勤するなんてどうでしょうか？
　ある日突然、新宿や池袋や東京駅の通勤客が全て浴衣姿になったら、壮観だと思いませんか？
今なら”クールビズ”なんで許されると思うのですが。


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岩佐和裁のホームページ

ホームページの更新も終わり一息ついております。
　ホームページを始めた頃は右も左も全く分からず、１ページをつくるのがやっとで、勿論ヤフーやグーグルには見向きもされませんでした。
　二代目のページはビルダーを使い、何とかホームページらしくなり、このブログにリンクさせていたのが良かったのか、更新後にはヤフーやグーグルで”岩佐和裁”で検索するとトップページに掲載されるようになりました。
　あとは私の和裁士としての力量を上げ、内容もより充実させていくつもりです。
それと以前から、単衣のくけは地縫い糸より細い、ミシン糸を使ってはどうだろうと思っていたのですが、他の和裁士さんのブログの記事に、それを実践している話がありました。
　今度試してみようと思います。
　それとこれも聞いた話なのですが、羅のような目の粗い生地を縫うには、薄紙を挟んでミシンをかけ、あとで薄紙を取るといいと聞きました。　
　自分もまだなんとなくしか分からないので、近いうちにヤザワヤさんあたりでレース地を買って、ミシンの練習も兼ね何か作ってみようと思います。

特に意味は有りません

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和裁士の特徴

和裁士の特徴（あぐら仕立の場合）１、膝の伸びたジーパン　２、左手の傷だらけの親指と人差し指の爪　３、腰痛持ち　４、猫好きが多い　５、和裁士の会合は先生だらけ　６、孫の手は所持せず、尺差しでまにわす　７、右足のくるぶしに大きな”たこ”有り　８、室内では右足だけに靴下を履く　９、利き腕の指が太い　１０、人口比率では女性が多い。でも外見上は普通の人です。
　次に私の個人的な特徴、１、自分で縫った着物は少ない（甚平などは既成品でまにわす）２、ぼたん、スナップ、アイロンがけは自分でやれと言われる　３、最近老眼を発症
　和裁士の数も減っていて高齢化も一般よりも進んでいるように思われます。
個人的な意見ですがその原因の一つは、一般的な評価の低さだと思います。
　その最たるものが一時間あたりの労働賃金の安さで、中国、ベトナムなどの影響で今後とも上がるとは考えにくいです。
　子守りやお手伝い、看護士、縫い物、他にも沢山あると思いますが、昔から女性が多かった職業はどうも給料面で、男性中心の職業よりも劣っている気がしてなりません。
　でもする人が居なくなったら困る職業ばかりです。
　暴論ですが景気を良くしたいなら、それらの職業に係わっている人達の賃金を上げ、そこからの消費に期待する、なんてのどうでしょうか？それから和裁士には更に”出来の悪い仕事でも多少の事には目をつぶって、沢山の仕立代を支払う、反物代を値切ったらその分を仕立代に回す”事を希望します。
　大前研一氏のメールマガジンに載っていたと思うのですが、日本人は車関係に平均で生涯八千万円使うそうで、トヨタや日産が羨ましいです。


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