国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

伝統的な着物を縫う方法

2018年03月22日 08時44分38秒 | その他

たぶん今からなら夏までに縫い上がると思うので、ちくちくパックで夏用の綿、綿麻などの単衣の着物(浴衣)を縫いませんか、和裁が初めての方でも運針の練習を四時間から八時間すれば指が動くようになると思うので、そうしましたらいきなり単衣の着物(浴衣)のちくちくパックを縫い始めて頂きます。
http://someorikodamas.com/chikuchiku01.shtml
お稽古に必要な物は、ちくちくパックの着物、縫い糸、8G以上のUSBメモリーと教室に持ち込む必要はないのですがご自宅にエクセルがインストールされているパソコン、ご自宅での作業の為の”かけはり”とくけ台になります。...2018年の2月16日にこんな内容の記事を投稿しました。 

着物を縫う方法ですが、以前youtubeに着物を縫っているところを撮影して投稿した動画にアメリカの方から”洋裁の技法を応用して浴衣を縫った経験は有るのですが、出来れば日本の伝統的な方法で着物を縫いたいです。”という内容のコメントをいただきました。

 趣味として着物を縫うのならその方法も合理性を追求した産業的な価値観とは別の基準で選ぶのも有りだと思います。

和裁を習うにしても必ずしも運針やくけの練習→肌襦袢→浴衣や長襦袢→単衣の着物→袷の着物→羽織やコート類→訪問着、振袖の順番で覚える必要はなく、運針やくけの練習は必須にしても後の順番は着物の格式では無く、縫う着物の生地の縫い易さだと思います。

 また手早く縫いたいのであればミシン縫いを入れるのも何の問題ないと思います。

それと普段着でも私の仕立てはオーダーメイドになるのでこれを伝統的な方法で縫うのであれば、頂くお仕立て代は浴衣で三万円から羽織類で三万四千円からなります。

 このお仕立て代では私なら普段着の着物をオーダーする事は諦めます。

でも普段着は個性を尊重するならば式服以上に自分でカスタマイズする箇所が格段に多くなるはずで、オーダーメイドで仕立てた方がいいと思います。

またオーダーメイドするのなら細かい処までしっかり打ち合せる必要があり、海外縫製だと仕立て代は何とかなるにしても、仕立てる人との地理的な距離や言語や文化の違いなどの問題が有り、これをクリアーするのはかなり難しいと思います。

 そんなこんなで今の日本の社会保険費を含めた人件費を考慮すれば、普段着の着物はユーザーと作り手が同じなのがベストだと思い和裁教室を開催しています。

そして私が思う一番縫い易く価格もお手頃な着物地は木綿です。

先に紹介した染め織こだまさんが四月の五日(木)から十六日(月)に吉祥寺のギャラリー永谷で東京木綿展を開催します。

ちくちくぱっくで和裁のお稽古をご希望なら一か月位でお手元に届くと思います。

ちくちくぱっくがお手元に届くまでの間に、みっちりと運針とくけの練習をして和裁のお稽古を始めませんか?

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