国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

着物や和裁を紹介しています。
I am explaining a kimono and sartorial art.

残り布

2005年02月07日 21時41分45秒 | 未分類
着物を裁断すると残り布が出ます。たぶんお客様の手元には見てくれのいい残り布が戻ると思いますが、でも盗んでいる訳ではなく仕立て上りの着物と残り布が一番美しいバランスになる様に考えてお返ししています。
 大島や結城などの紬ではラベルが本物のあかしですから必ずお返ししますし、幅で断ち切った物以外の布はたいていお返しします。
 生地に難が有る物や、小紋柄で柄を裁ち合わせをした物は細かい残り布がたくさん出ることも有り、たとえば残り布が4布や13布出た場合、私は一番短い残り布をはずして3布と12布にしてお返ししています。(13はジェイソンの影響です)
 先ほど幅で裁ち切った布はお返ししないと書きましたが単衣や羽織などを仕立て直した時に、衿肩止めの布や乳下りの布が無い事が多く、おなじみのお客様の物は半端な残り布でも保存しています。
 反物の総尺が3丈6尺近い物では共衿分ぐらいの残り布が出ますので、私の取引先の呉服屋さんはお客様の了解のうえで呉服屋さんが残り布を管理しています。
 そんなこんなで袴を仕立てた時の、ほんとに半端な残り布でプリンターのカバーを作りました。
 写真を載せときます。

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