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おせっちゃんの今日2

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折々のことば・・・おせっちゃん

2023-12-04 13:37:38 | 言葉

11月23日に、幸田文さんの「くろうとはどの道の人も、みなあと片付けがうまい」という言葉をご紹介いたしました。幸田文さんの文章が、高校の国語の教科書にあり、露伴との父娘の厳しくも暖かな生活のありさまが心に残ったことを書きました。
その授業を受け持ってくださったM先生の現代国語は、私のだいすきな時間でした。
そんなことで、文さんの言葉を書いてから、しばらく、その言葉に惹きつけられていました。

そして、こんな言葉を自分の言葉にしてしまいました。

「その道を究めた人の身のこなしは、美しい」

魚を食べた後始末を厳しく指導してくださった、お茶の先生。お点前の流れるような動作は。お辞儀一つも、どこか違う。今年は各種のスポーツで、日本の強さが際立ちましたね。最高の動作こそが最高の結果を生むのでしょうか、最高の動作あってこその最高の成績を生むのでしょうか。

歌舞伎にせよ、能狂言にせよ、経験を積み重ねてこそ、の芸の極みなのでしょう。
いずれの芸にしても、美しい。

山口の、駅からも遠い農村で育った私でしたが、農家の人たちの、田んぼでの仕事ぶり。きっと親子何代も引き継いできた農業でしょう。田植えをしても、稲刈りをしても、我が家のような俄か百姓(すみません、差別用語ですか)の者が、刈り取り、束ねて、並べるだけの仕事でも、一目瞭然、その仕上がりが違ったことを覚えています。その頃の農業はほとんど人力です。腰の痛くなる姿勢が続きます。それを長年の積み重ねの身のこなしでしょうか、見事にやり続けられるのでした。毎日の作業の過程で、最高の身のこなしを得ているのでしょうね。

いやいや、今後は近代化していてロボットさんがやってくれるようになるのでしょうか。

 


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