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2023-05-29 13:49:36 | 言葉

今朝の朝日新聞「折々のことば」のご紹介から始めます。
子供が幼稚園から、小学生だったころの反省を含んだ思い出です。親が心得なくてはならない態度だと思いますので。若い親御さんの目にとまったら読んでみてほしいとおもいます。

折々のことば、解説も含めて全文使わせていただきました。以下私の思い出です。

私は終戦の年が国民学校の1年生でした。故郷は山口県の瀬戸内側の防府市の市街から外れた片田舎でした。当時の田舎では学校の先生は「先生様」とあがめられる地位でした。子供たちの教育のみが仕事ではなく、時には夫婦喧嘩の仲裁に迄狩り出されるくらいで、村人は、「先生さまがおっしゃることだから」と双方矛を収めたのでした。その位崇められていたのです。

年月は経ち、私は結婚し、幼稚園の子供を連れて東京暮らしをするようになりました。せたがや区立の幼稚園に入園させました。担任は新卒か、1年ばかり経験を積んだかという女性先生でした。熱心な、明るい、先生でした。
そんな先生親たちが泣かせてしまったことがありました。

秋でした。こんな新しい歌を子どもたちは習って、歌っていました。はっきり覚えたいませんが、「リンゴも真っ赤になりました。風でゆらゆら揺れました」というような歌詞でした。先生は「リンゴ」をミカンなどに替えて歌わせていらっしゃいました。四つ目の替え歌だったでしょうか、「スイカ」と発言した子がいました。
「風でゆらゆら」と進むはずの所が子どもたちの声が消えてしまったのです。

父母会の日でした。あとで意見交換の場がありました。先生がまず初めにと、子どもたちの声が続かなかったことを話し始められました。声が泣き声になってきたのです。

子供たちにどうしてゆらゆらを歌わなかったの?と。子供たちが一斉に答えたのだそうです。「ママが昨夜、スイカは土の上になっているので、風でゆらゆらはしないのにね、といったよ。いいの?」

確かにゆらゆらはしないかもしれません。でも秋の果物としては仲間に入れてやっていたのです。スイカを候補に挙げた子供もいるのです。先ず楽しく歌うことが大事だと思って指導していたのです。
理論で正しいことが、そのまま正しいことではないのですね。知ったかぶりの親たちが授業を台無しにしたのでした。

次に述べることは、多分、上の話の続きだったかどうかはっきりしませんが、母から聞いたことだと思います。

小学校の理科の時間、子供から質問が出たのだそうです。先生は子どもたちにきちんと教えるほど専門的なことがお分かりではなかったようです。
「あそうだ、○○ちゃんのお父さんは大学の先生で、詳しくお勉強していらっしゃると思います。先生、お父様にお手紙で習って、皆に説明するわね」

お父様からは丁寧な解説の手紙が届いたのだそうです。それには説明とともにこんな別記が添えられていたのだそうです。

私から習ったとはおっしゃらないでください。子供には、お父さんもきちんと説明できないなあ。でも、先生はきっと本などで調べてくださると思うよ。お父さんも勉強するからね、と言ってあります。子どもたちには先生こそが教師なのです。一番偉い人でいてやってください」と。

 


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