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おせっちゃんの今日2

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僕は泣いちっち

2022-03-28 13:52:15 | 時の流れ

好きなテレビ番組。
金曜日、BS7チャンネル、夜8時から。武田鉄矢が司会を務める「昭和は輝いていた」。
時の流れの中で、流行った歌、それを時代の流れとともに解説する。曲の成り立ち、詩に歌われたそれぞれの時代、そして懐かしい歌唱、なかなか面白い企画です。

25日には、「僕は泣いちっち」が取り上げられていました。浜口倉之助の作詞作曲。

確か私が大学生の頃はやった歌です。青春真っただ中の私の記憶にしっかり刻まれた歌です。
卒業式が終わり、1年先輩の人はそれぞれの任地(教師になる人が多かった)にたって行きました。国鉄の駅で見送って、そのまま山登りを始めてのでした。通学の山陽本線から毎日のように見る沿線の山。頂上が二等辺三角形の半分が割とられたように垂直な崖になっている山でした。一度登りたいね、と言いながらそれまで実行しなかったのを実現していたのです。
国文専攻の男女5・6人ワイワイワイワイおしゃべりしながら登ります。梺では国鉄の列車が線路を行きます。発って行った先輩を思い、皆が歌ったのが「僕は泣いちっち」でした。歌がいつの間にか、国文の教授の物まねになりました。「泣いちっち」を文法的に説明せよ、「ちっちはどう説明するかね」などと。文法も何も説明仕様がありませんよね。後にオノマトペという言葉で日本語には数多いと聞いたような気がします。

25日の、時の流れでは、こんなコメントが出てきました。

この歌の頃、日本人の泣くという行動が変わってきたのですよね。戦中の「泣いてはいけない」「男は泣かない」「女々しい」などの固定観念で、ぐっとかみしめていた泣くという動作が、解放されるようになったのだと。
女には許されても、男が泣いてはみっともない。ところがこの歌は僕が泣くのです。

この頃からぐっと我慢の涙が解禁になったのでしょうか。ちかごろの日本人の良く泣くこと泣くこと。

これはこれで、自然で美しいのでしょうか。

昨日、大相撲は千秋楽を迎えました。今度こそ優勝かの高安敗れ、決定戦にもつれ込む。若隆景、膝が折れ曲がって落ちるかと思う姿勢で持ちこたえ、新関脇・初優勝をものにしました。双葉山以来の優勝とのこと。

優勝インタビュー。涙はなかった。ひたすらに下から押し上げる相撲を取ることだけを心掛けたのだそうです。
やはり男らしい!!と拍手する私がいました。