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姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

いぼ痔から出来る肛門ポリープ

2009-10-25 00:00:24 | 内痔核(いぼ痔)
肛門ポリープは裂肛から生じるものが最も多いのですが、脱出する内痔核にできるものもあります。排便は腹圧の度に脱出や下垂を起こすたびに内痔核に物理的な刺激が加わり、その部分に肛門ポリープが出来ることがあるのです。小さいものは内痔核へのALTA(ジオン注射)治療で奥に引っ込み気にならなくなります(なくなる訳ではないですよ)。大きい場合はALTAに先だって切除する場合があります。
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いぼ痔の治療は「小さくして維持」

2009-10-24 00:00:16 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔(内痔核)に対するジオン注射(ALTA)療法の経験を踏まえ、最近痛感することがあります。メスをふるってなんぼの我々外科医からすると、「根治術」というのは魅力的なものなのです。しかし、できの悪い根治術がなされたおしりを見ていますと、悲しくなってしまいます。メスを入れないジオン注射でまず対応し、少数の再発例(といってもほとんどが粘膜脱という年齢変化によるもの)にはジオンの追加注射で維持して行くのがよいと思います。何度も言いますが、肛門の一番大切な仕事は「便止め」だと思うからです。歯医者さんの治療を思い浮かべてください。一度治したあとのメインテナンスが大切です。
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内痔核(いぼ痔)の治療はメインテナンスが大事

2009-10-22 00:02:03 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔(内痔核)に対するALTA療法は、体に対するダメージがきわめて小さい手術です。人生80年時代となり、きちんと「便を止める」ために最も適した治療法と思います。内痔核の部分も、実は「便止め」に役立っています。肛門クッションといわれるその部分を温存することは、大切なことなのです。
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いぼ痔の注射療法(ALTA(=ジオン注)療法)の治り方

2009-10-21 00:54:05 | 内痔核(いぼ痔)
内痔核(いぼ痔)は日帰りのALTA療法にて治療できます。治ったあとを内視鏡で見ると、内痔核は「ある」のですが、「脱出しない」「出血しない」状態になっています。消えてなくなる訳ではありません。その分肛門管上皮や、肛門括約筋に対する影響がすくないのですね。
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いぼ痔の手術は日帰りです。

2009-10-14 00:00:07 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔(内痔核)の注射による治療ができるようになって4年と半年たちました。この間の技術集積によって、この治療(ALTA療法)はほぼ100%外来・日帰りで出来る様になりました。いまだに入院を基本にしている医療機関がありますが、経験豊富な施設では、まず日帰りです。新しくALTA療法の免許を取ったドクターは入院で行う方が無難と思われます。私もはじめのうちは、入院でやっていました。入院となるとどうしても医療費が多くかかりますが、施設による様々な都合により入院を奨められることもあるようです。いずれにせよ、十分に納得して治療を受けられることをおすすめします。

当院HPはこちらです。クリックして新しいHPをみてください。
診療案内には、ALTAの模式図もあります。
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おしりの気持ち、netでもらえます。

2009-06-25 12:37:11 | 内痔核(いぼ痔)
おしりの気持ち(小冊子)は、あっという間になくなりました。い~じ~net(いーじーなネーミング!)の「資料請求」から直接製薬会社さんへ請求してください。全国のいぼ痔を注射で治すALTA療法の出来る医療機関の検索もできます。
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おしりの気持ち。さしあげます

2009-06-09 12:00:00 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔に対するALTA療法のお薬「ジオン」の田辺三菱製薬さんから、80ページある冊子をいただきました。ジオン注の日本での開発導入に取り組まれた、高村先生の書かれた本です。いぼ痔のALTA療法にこだわることなく、痔疾患全体について、解説されています。ご希望の方にさしあげますので、どうぞ。

あっという間になくなりました。い~じ~net(いーじーなネーミング!)の「資料請求」から直接製薬会社さんへ請求してください。全国のいぼ痔を注射で治すALTA療法の出来る医療機関の検索もできます。
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ジオンのアルミニウムは大丈夫?

2009-06-06 00:23:38 | 内痔核(いぼ痔)
質問いただきました。「大量のアルミニウム摂取がアルツハイマーに関与しているとの報告がありますが、成分がアルミニウムのジオン注は大丈夫なのでしょうか?」

鋭いご質問ありがとうございます。アルミニウムの入った透析液による透析で、脳症が生じた事例や、アルツハイマー症例の脳内にアルミニウムがみられることなどから、アルミニウムは危険因子として扱われています(原因かどうかは、別問題です)。厚生労働省によるジオンの認可の際は、繰り返し暴露を受ける透析とは状況が違い、血中濃度も問題にならないほど低いとの判断があり、認可を受けたと聞きます。(伝聞です。私はそこより先の情報は知りえません。誰かご存知ではありませんか?)また、最近は透析患者に使っても大丈夫そうだという報告(日本大腸肛門病学会雑誌Vol. 61 (2008) , No. 2 pp.71-75)さえ、出て来ています。ならば完全に安全かといわれると、断言できないのが医学・医療の世界です。私にとっても、のどに引っかかった小さな骨のように気になっていることです。そこで、気になる方には、平田雅彦先生の本「痔 (よくわかる最新医学)主婦の友社発行」の中の専門家による文章を読むことをおすすめしています。現段階では、大丈夫との判断のもと使用されていますが、種々の薬害の事例もあり、100%の安心が必要な方には、私はおすすめしません。ジオンを使わなくても手術する方法は他にあるからです。ジオンのアルミニウムについては上記のように説明しています。

以上が2009年6月6日の記載です。

10年以上経過しましたので、アップデートいたします。上記記載後、新たにジオン注に含まれているアルミニウムが原因での、認知症、アルツハイマーへの影響は報告されていません。当院では、HPのリンクページでも利用していますが、国立栄養研究所の情報をお勧めします。アルミニウムのリスクについてこちらをご覧いただき参考にされてください。(2021年2月21日追記)
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ALTA(ジオン注)後の再発はなぜ?

2009-03-28 23:42:18 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔へのALTA(ジオン注)硬化療法の1年後の再発率が10数%と言われます。内痔核はジオン注にて小さくなり、つり上がるようになって、症状が軽快します。ところで、内痔核とは別に「粘膜脱」といって、直腸の粘膜がふわふわと緩く、下がりやすい方があります。これらの場合比較的早く、「脱出する感じ」が起こるようです。一部の方で、再度注射を必要とすることがありますが、二回目の治療で大抵よくなるようです。私の経験した1例でも、半年過ぎた頃から注射の量が少ない部分で「粘膜脱」を生じ、1年目に二回目の治療をおこないました。この方は3か月目くらいから便秘気味で、「息む・力む」ことが多かったとのことです。排便コントロールも大切ですね。

ALTA療法がはじまって、4年経ちました。かなり良い手応えだと言えます。

クリニックのHP(website)はこちら(別ウインドウで開くのはこちら)です。
内痔核についてまとめてご覧になるためには、左のカテゴリーの「内痔核(いぼ痔)」をクリックしてみてください。

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ALTA(ジオン注)後はどうするの?

2009-03-25 00:34:59 | 内痔核(いぼ痔)
いぼ痔に対するジオン注による硬化療法(ALTA療法)の後のことについて説明します。

当日:術後しばらくは安定するまで、点滴をします。少なくとも2時間は経過観察をします。帰宅する前には、再度術部を観察します。術前に脱出があった場合は、殆どの場合、当日から脱出がなくなります。
2-3日:注射部位がむしろ術前より腫れているので、この時期は排便後も「残便感」があることがあります。「息む(力む)」ことをさけます。排便コントロールが大切です。この期間は「家で入院している」くらいの心構えが大切です。通院は術翌日(=術後1日目)、3日目に通院していただきます。
その後の通院は1週間目、2週間目、3週間目、4週間目、2か月目、3か月目、半年、一年がめどです。

注射部位に潰瘍が出来ることが時にあります。経過を見ていれば殆どの場合、1か月目までには改善します。

私はALTA療法では、翌日の診察の時に、皆さんのお顔を拝見するのが、とても楽しみです。なぜなら、皆さん「にこにこ」しているからです。理由はお分かりですよね。
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