姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

ニフェジピン(NFD)軟膏の論文が刊行されました 姫路岡崎外科肛門科のブログ

2015-06-23 14:11:05 | 裂肛(切れ痔)
岡崎外科消化器肛門クリニックとして6本目の学術論文として、「ニフェジピン軟膏およびニトログリセリン軟膏を用いた裂肛治療」が、臨床肛門病学に掲載されました。写真は、タイトルと抄録の部分です。ニフェジピンやニトログリセリンによる治療は、実は直接裂肛を治しているのではありません。肛門括約筋が不必要に、余計に強く締まっている状態(=括約筋攣縮)に対する治療です。この攣縮を改善することにより、血流が良くなり、お尻が少し開くことによって、本来の治癒力により裂肛の傷が治りやすくなるのですね。日本ではしばらく前まではニトログリセリン軟膏を各肛門科で自家調剤することで対応していましたが、現在はその材料を使用することができません。それで当院では、諸外国では標準治療の一つとなっているニフェジピンによる治療を自家調剤することで良好な成績を得ていますので、今回報告となりました。日本では製剤が「ない」だけです。その辺りの事情は昨年刊行された、「肛門疾患診療ガイドライン」にも記載されています。「正しい」治療の一つには違いありません。海外では普通に使える薬が日本では「ない」という状態、つまり「ドラッグ・ラグ」は抗癌剤だけではないのですね。更にもう一つ大変なことに、この治療は保険診療と併用することができません。自由診療になります。現在混合診療が認められていませんから、法律違反にならないように、良く事情を説明して、了解の上での自由診療になりますので、ご了承ください。

もう一つニュース。2015年6月20日(土)は大阪で開かれた近畿肛門疾患懇談会に参加しました。学会発表や論文が評価されまして、今回の懇談会の世話人会において、私を世話人として推薦していただいたようです。にわかには信じられないびっくりなニュースです。これは、「もっともっと勉強しなさい」ということと受け止めて、(クリニックの運営も大変ですが!)できる限り尽力したいと思います。忙しくなりますね!


医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。アーカイブ、カテゴリーはいっぱいあるので、下の方まで見てくださいね。携帯向けHPはこちらです。パソコン向けHPはこちらです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トミーテックから「ぽのバス」神姫バス? 岡崎外科 姫路肛門科のブログ

2015-06-15 13:43:32 | ぽのバス(PonoBus)
トミーテックのジオコレ(今「痔怒れ」と変換されました)から全国バスコレクション80分の1シリーズ発売中です。姫路の模型店「つばめや」で発見して手に入れました。HOサイズ(HOは1/87なので、本当は16番サイズというのが正しいです)のミニカーです。とても良くできています。当院コンピュータに「ぽのバス」の広告、オリジナル原稿がありますので、それを80分の1でレーザーに出して、両面テープで貼付けました。良い出来!広告付きで発売されたかと見まがう程。はりつけ前後の写真をご覧ください。こんなことをしているとHOサイズのジオラマを作りたくなってしまいますね。トミーテックは面白い会社で、Borgという望遠鏡関係のカテゴリーもあります。私もポータブル赤道儀に北緯35度の角度をつけるアングルプレート部品を使っています。たくさん売れることはないでしょうが、かゆいところに手の届く品物で、有り難いことです。

医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。アーカイブ、カテゴリーはいっぱいあるので、下の方まで見てくださいね。携帯向けHPはこちらです。パソコン向けHPはこちらです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする