姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

痔核の手術をするのはどんな場合? 姫路岡崎外科のブログ

2013-01-30 12:10:25 | 内痔核(いぼ痔)
当院の治療方針は「症状を改善する」であることは昨日お話いたしました。では、実際当院ではどのような場合に痔核の手術をするのでしょうか。一つは投薬にて改善しきらない症状です。主に脱出してくる痔核、出血を繰り返す痔核です。軽症の場合は排便コントロール(便秘や下痢の治療)と投薬(軟膏、坐剤、内服薬)での治療を先行させますが、それでも症状が取れない場合や、薬をやめたり減らしたりすると症状が悪くなる場合です。お薬を使いつづけるのはどうしても不快感が強いかた、たとえば過敏性腸症候群のような場合も早めの手術をお勧めすることがあります。内痔核は肛門の奥にあるクッションがたるんで、大きくなって下がったり、出てきたりするようになったものです。お薬で一時良くなることも多く、それを維持できるならばそれでもよし、維持できなくなったところで良いタイミングで手術をおすすめすることが多いです。ただし、あまりにも長い年月脱出、出血を繰り返している場合、一目で見ただけで薬ではどうにもならないと判断できる痔核もあります。そういう場合は、初診の時から手術を念頭においた説明をする様にしています。そりゃあ毎日お尻ばかり診ているのですものね。だいたいは一目みれば分かります。けれどこれまた結構奥が深くて、思いのほか薬が良く効いたり、逆に効かなかったりということもあります。いやはや名医への道は険しいですね。

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痔は手術しないと治らない? 岡崎外科姫路の肛門科のブログ

2013-01-29 17:37:49 | 内痔核(いぼ痔)
痔は手術しないと治りません!と言われるとびっくりしますね。実はこの言葉、大変奥が深いのです。内痔核「いぼ痔」を例にしてお話しましょう。人間が手を使う様になって、お尻が常に下向きになってからというもの、重力とうっ血により、肛門クッションが太って下垂する様になったものが内痔核です。つまり、内痔核は組織の「退行・変成」によって生じたものです。顔にしわがよるのと同じですね。したがって、薬では、余分な腫れをとることはできても、もとに戻すことはできないのです。もとに戻すには手術で「切る」か、注射(ジオンやパオスクレー)で小さくするしかありません。じゃあ、お尻の調子が悪いときに、ボラギノールやプリザエースで治るのはどういうこと?と思われるでしょう。当院でも、急に悪くなった痔核にたいしてはまず投薬(ネリプロクト、ボラザ、強力ポステリザンなど)を行います。急に生じた余分な腫れや、血栓は薬を使って、安静にしていると軽快しますから、結局は症状を取っているのです。みえてきたでしょうか?私の方針は「症状を改善する」なのです。痔核によって命を取られることはありませんから、「絶対手術しないといけません」ということはほとんどありません。つまり、もとに戻らなくても、症状がとれたら別にこまりませんものね。痔核は人間の宿命ですが、その宿命と重力と症状の間で絶妙なバランスの立ち位置を提案するのが、私の仕事と思っています。

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姫路の雪景色 岡崎外科のブログ

2013-01-28 13:41:55 | 大手前通り周辺
週末来の寒波にて、姫路も積雪、路面凍結でした。大変でしたね。昼過ぎには融けたもようですが、皆さん気をつけて。転ぶのも大変ですが、寒さでお尻に負担がかかりそうですので。写真は午前中の大手前交差点の様子です。(FP1)こんなに積もったのは2年ぶりですね。2年前の雪の写真はこちらの記事をごらんください。

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インフルエンザの予防 岡崎外科 姫路の肛門科のブログ!

2013-01-24 17:42:05 | リアル
姫路地区でもそろそろインフルエンザがはやりだしました。予防には、手洗い、顔洗い(これも大切)、のどの保湿、疲れないようにするなどが大切です。また痰を出しやすくするムコダインという薬に予防効果が指摘されています。2010年に東北大学のYamana先生が論文で初めて発表されています。ムコダインの薬効成分は「カルボシステイン」です。痰を出しやすくする作用の他にウイルス感染の防御作用があり、継続投与にてインフルエンザ感染の予防効果や、慢性呼吸器疾患を悪くしない効果があるとのことです。(千葉大学呼吸器内科の巽浩一郎先生の論文より)大分大学内科の門田淳一先生も同様の解説論文を書かれています。私も風邪、インフルエンザの季節には使っています。あともちろん規則正しい生活、食事からのビタミンCも大切ですね。

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姫路駅展望デッキの工事がはじまりました 岡崎外科肛門科のブログ

2013-01-17 12:58:57 | 大手前通り周辺
姫路駅ビルはほとんど完成し、大手前通りの南端、駅ビル(右のガラスばりの建物)の横で展望デッキの工事が始まりました。写真はその様子。奥に姫路城が見えています。(FP1)

寒波の影響か、年始から血栓性外痔核の疼痛の方が多くなっています。そのまま様子をみても徐々に痛みは取れてきますが、痛みの強い最初の数日間の痛みをとる方法があります。遠慮なくご相談くださいね。手術予定の方も月末まで埋まりました。2月はまだ余裕があります。「温かくなるまで待って」というのもよいですが、私は手術をするのに良い季節というのはないと思っています。思い立ったが吉日、と思います。

質問いただきました。詳細は不明ですが、出産後の括約筋不全にて、現在人工肛門になっているとのことです。括約筋の再建には色々な方法があり、きちんと手術できるところで、きちんと評価する必要があります。大腸肛門機能障害研究会所属の医療機関(ネットで検索、事務局にお問い合わせも)、事務局になっている熊本の高野病院や、関西医科大学香里病院外科・吉岡和彦先生、社会保険中央総合病院大腸・肛門科、山王病院外科・高尾良彦先生、水戸赤十字病院外科・捨田利外茂夫先生、さいたま新開橋クリニック・佐藤知行先生などが思いあたるところです。必ず主治医からの添書をお持ちになって受診されてみてください。


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謹賀新年 姫路岡崎外科のブログです

2013-01-03 22:18:27 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
年始は、1月4日(金)午前9時から診療開始です。今年もたくさんの、おなか、おしりの調子の悪い方をなんとかするお手伝いをいたします。心配なかた、痛んだかた、困っているかた、どうぞご相談を。写真はお正月に訪問した香川県の丸亀城の写真です。小さいものの木造の天守が残っています。石垣のボリュームは姫路城以上ですね。(M8 Ultron 28/2)


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