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姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

論文の校正(ゲラ刷り)が来ました 岡崎外科姫路の肛門科

2014-05-07 12:43:19 | 便秘
臨床肛門病学雑誌に投稿していた論文のゲラ刷りが来ました。印刷に入る前の、誤字脱字の修正や、微妙な調整です。これが来ると論文も最終段階です。わくわくしますね。今回の論文は、簡単に言うと「下剤の強さ」についての評価です。日本で一番使われている(一番良いという意味ではないのです)プルゼニドという薬と比較してどの程度の強さか、ということを文献的(論文をつきあわせての評価)、そして臨床的(臨床医へのアンケート調査)に検討したものです。これまで、下剤の強さについてはあまり考えることなく、いい加減に使われてきました。そこへ注意を促す意味でも、きっと便秘治療の一つの曲がり角となる論文と自負しています。さーあ、がんばってチェックいれるぞー!!
 去年も2本の論文のゲラ刷りがありました。そのときの記事はこちら


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肥満症治療薬「オブリーン」の講演会に参加しました 岡崎外科姫路の肛門科

2014-01-17 13:05:53 | 便秘
昨日は診療後、日本で初めての「肥満症」治療薬であるセチリスタット製剤(商品名オブリーン)の講演会に出席しました。脂肪吸収酵素阻害剤とのことで、副作用としての軟便、下痢に注目しています。しかし食べた脂肪が吸収されないということになると、栄養障害(栄養失調)や、脂溶性ビタミンの吸収障害や、欠乏が心配でした。結核予防会新山手病院の宮崎滋先生の講演を聞き、吸収阻害率は25-30%程度であることを聞いてそれらの心配は不要であることが分かりました。保険証を使っての診療では、一定の基準を満たした肥満があり、2型糖尿病と脂質異常症の両方を満たしていないと使うことができません。ただの肥満に対して「やせ薬」として保険診療で使うことはできません。副作用は下痢と軟便がほとんどという安全な薬のようです。天然成分の刺激性下剤(センナやアロエ)を混ぜた「にせ」のやせ薬(薬ではなく、健康食品)が横行していますが、それらによる健康被害を目にしているだけに、今回の「本物の医薬品」には注目しています。重度の肥満があり、便秘傾向のかたには朗報かもしれませんから。(セチリスタット製剤オブリーン(武田薬品)はまだ発売されていません)

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近畿肛門疾患懇談会で発表しました 岡崎外科 姫路肛門科のブログ

2013-11-10 00:44:16 | 便秘
11月9日は、グランフロント大阪で開かれた近畿肛門疾患懇談会にて発表しました。テーマは「排便のコントロール」で、座長は奈良県立医科大学の藤井久男先生でした。当院にとって研究テーマとしても治療の面でも「便秘」は大切なテーマです。2010年・2011年の論文発表をふまえて「弱い刺激性下剤」についての発表を行いました。「刺激性下剤の強さランキング表」が大変好評で、藤井先生から是非とも論文にとお褒めいただき、恐縮した次第です。私の次の発表者は、2006年にお話を伺って研究のきっかけを作ってくださった土庫病院(奈良)の吉川周作先生でした。今回はとても実のある議論ができ、また吉川先生にはお礼も言う事ができ、良かったです。また社会保険中央総合病院(東京)の山名哲郎先生も発表されました。懇親会では山名先生のほうから声をかけていただき、色々とお話をすることができました。私の論文を読んでいてくださって、うれしく思いました。うれしいこといっぱいの学会でした。後は、と言えば神戸の細野先生と姫路の山田先生と一緒に、「しっかり」飲んできました!写真は会の前少し時間があったので、中津病院の前の望遠鏡屋さんと犬の名前の模型屋さんをのぞいたときに見えたグランフロントタワーの写真です。東側から見ると急に街ができたようで、不思議な感じですね(LF1)。

11月15日(金)は学会出席にて休診です。よろしくお願いします。


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肥満症治療薬(やせ薬)の副作用に注目 岡崎外科 姫路肛門科のブログ

2013-10-03 13:45:12 | 便秘
武田薬品工業から「オブリーン」というセチリスタット製剤が製造販売承認を受け、発売準備中です。この薬は脂肪分解酵素(リパーゼ)を阻害することで、脂肪の吸収を低下させる働きをもっているようです。つまり、食べた脂肪は吸収されずに便へ出て行きますから、便の油分が増えて、脂肪便になることでしょう。適度な油分は、排出障害のある便秘に効果的ですから、肥満の方の便秘にはよいかもしれません。肥満+糖尿病+脂質異常症の方のみ保険適用になります(厳密な規定があります)が、便秘に悩まされているかたには朗報かもしれませんね。今後の情報に気をつけていきます。

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当院の論文が引用されました 岡崎外科 姫路の肛門科のブログ

2013-08-21 12:56:31 | 便秘
写真は医学雑誌「診断と治療」の本年2013年2月号です。下痢と便秘の特集号で、私の2010年の論文が引用されています。外科治療の項目で、東京慈恵会医科大学の河原秀次郎先生の論文に引用されています。学術論文は、「読まれ」て「引用され」て価値が出るものですからとてもうれしいことです。これからもコツコツ論文を出して行きたいと思っています。また今月25日の関西・北陸ALTA研究会でシンポジウムに出ることになっています。がんばらなくては!

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便秘の新薬が登場しました 姫路岡崎外科 肛門科のブログ

2012-11-27 19:11:17 | 便秘
便秘の方に朗報です。何年ぶりか数えることも難しいくらい、久しぶりの新薬ルビプロストン(商品名アミティーザ)が登場しました。これまでの便秘の薬は、ほぼ全て大腸に働く薬でした。新薬は小腸のクロライドチャネルに働き、大腸への水分流入量を増加させることで便秘を改善します。便の水分量を増やす点ではマグネシウム製剤(マグミットや酸化マグネシウム錠、マグラックスなど)と似ていますが、腎機能の低下している場合でも使用できる点が改善点です。当院でも既に使用しています。なかなか良い印象です。ただ、ただ、問題は値段が高いことです。値段が高くても医療機関は全く儲かりません。医療費が上がるだけです。そこが問題ですが、適応を選んで、使用してみています。蠕動痛が無い訳ではなさそうですが、弱い刺激性下剤でもおなかがすぐに痛くなる、過敏なかたには良いかもしれませんね。写真はその新薬、アミティーザです。

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便秘についての質問いただきました 岡崎外科 姫路の肛門科のブログです

2012-06-13 18:10:26 | 便秘
兵庫県立大学大学院の先生からお電話で質問を頂きました。ありがとうございます。幼稚園児や小学生の排便行動や、園や学校での「トイレ環境」などについての内容でした。患者さんの合間にちょっとだけお電話での対応になりましたので、舌足らずになってしまいました。お詫び申し上げます。小児の便秘は、ほとんどが生活習慣によるものですが、増えている印象があります。お手紙を頂きましたらお返事いたします。排便の生理や、便秘の病理については、どうぞ遠慮なくおたずねください。便秘の論文(1), (2)をご覧になっていただいたようで、とてもうれしく思います。

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大阪で講演会をしてきました 岡崎外科姫路肛門科のブログです

2011-11-18 00:05:45 | 便秘
11月17日(木)午後は大阪の日本臓器製薬にて講演してきました。高知大学骨盤機能センターの味村(みむら)先生とお会いして色々勉強させていただきました。便秘の治療について、さらに真剣に向き合おうと決心しております。ありがとうございました。

11月25日は日本大腸肛門病学会出席のため終日休診となります。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご了承のほど。


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便秘の論文第二報が刊行されました(速報) 岡崎外科姫路肛門科ブログ

2011-06-02 11:32:21 | 便秘
便秘の方へ朗報です。「下剤で下痢になるのは、その下剤が強すぎるからです」ということを科学的に証明した論文が刊行されました。昨年6月の第一報に引き続き、今年も日本大腸肛門病学会誌に掲載されました。「ですから、刺激性下剤は弱いものを少量から使いましょう」と言うのが、一番言いたいことなのです。幸いにも権威のある学会雑誌に掲載されました。これで一人でも便秘で苦しむかたが減る事を期待します。

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便秘論文第二弾の校正おわりました 岡崎外科肛門科姫路のブログ

2011-05-09 13:41:02 | 便秘
昨年に引き続き、便秘の論文第二弾が出版されます(日本大腸肛門病学会雑誌)。GWの後半はその校正と手術室・検査室の天井の張り替えでした。「便秘に真面目に取り組む」当院です。「便が出たあと下痢になるのは、強すぎる下剤だからです。もっと弱い下剤を使いましょう」という内容を科学的に研究したものです。これで4年前から取り組んでいた便秘の研究もやっと一段落です。写真は校正原稿の一部です。ついでに天井工事の途中の様子も。

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