豪栄道の優勝に、 部屋の師範代をしている舞の海が、親方が次の九州場所の責任者で準備のために部屋にいなかったのが良かったのではないか? と、冗談交じりに言っていた。
それもそうなのだが、一方それだけ緊張感を与えてくれる親方の下にいなければこんなに強くはならなかった。
論理的に考えられる、計画的に強くなっていける王者は自分で強くなればいい。
そういうことができないで、がむしゃらに稽古をしているタイプには緊張感は大切なのだ。
緊張感の中で無我夢中でやっていると、何も考えなくても、自然とやるべき事ができ、身についていく。
緊張感のある稽古とは意識せずとも自動的に自分を効率よく作り上げてくれる。
そういう側面があるとかんじていた。
全勝優勝までは気が抜けないでたどり着いた。 問題は次の場所。
もう一度緊張感を作れるか?
一度の優勝で満足しないか?
「今は、ゆっくりしてそれからまたがんばりたい。」 と、言っていた。
今場所の千秋楽に目標を置いておいたからの言葉で、少し気になったので、次の場所に注目。
チャンピオンは次、次の次が頭にある。
完全燃焼してはいけない、それ程追い込まなくても淡々と階段を上がっていかなければいけない。
今までの稽古スタイルも、優勝までの経緯もがむしゃらに目の前のものに向かうタイプ。
結果が最初に来ているタイプ。
チャンピオンは、やる事やってきっちり勝って結果を出す。 結果が出ない事もあるものだが、きっちり結果が出る。
もう一つ、
長年の怪我を黙って耐えてきての優勝は、技能賞の遠藤もおなじ。 今場所はそういう縁の場所のような気がしてた。
簡単に怪我と言うが、 肩の剥離骨折や膝前十字じん帯損傷など一般人には想像もできない痛み方の中で土俵を続けて来た凄さ。
アキレス腱断裂した安美錦は、つま先立ちも出来ない様な状態で十両の土俵に上がったし、リンパ腫克服したモンゴル人力士は、親方として相撲界説に出演していた。
大相撲界は どれだけすごいの。。。
復活するには、それはそれは大変なハードルを越えなければ生けない。
生きているステージはみな違うが、 復活するにはそれ相応の貯金がいる。
簡単に成し遂げられたら面白くないでしょう。。。。。。。。。そう言われている。
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