正確には、水から始めるので、、、冷温浴 なのだが、、。
始めたきっかけは、学生時代空手の冬合宿での滝浴びで恥ずかしい体験をしてからの事。
当時、大学2年生で黄帯。かなり下の方だったので、我々は滝浴びではなく、川に入ったのだった。
これはこれで大変だったのだが、、、、
(一番最初に川に入り、下の帯全員が入り終わるまで待って、それから出てくるのだから一番長く入っていた。 しかも川はだんだん深くなるから、先頭を行く我々は腰上まで浸かり、更に、師範の逆鱗に触れた馬鹿もんが居たので、「そこへ全員正座しろ」となったのだ。)
そんな大変な川浴びが済み、宿舎に帰って温泉に浸かろうと思っていた自分に黒帯の先輩から
「おーい。一緒に滝浴びにいくぞ」と、声がかかったのだ。。。
冗談では済まなかった。 当然断れず着いていったのが関の山。。。。
なんと、一番最初に入るように指名されたのだ。
流石に一番乗りは許されず、師範代が自ら入って行き模範を見せてくれた。 気合もろとも、正拳突き20本、言われても無いのに廻し蹴りも20本されていた。
続いて自分、まねをして轟轟と流れる滝の中に入ったが仕舞い、、、、、、、
かろうじて正拳突きをするのだが、なんと、なんと、声が出ないと言う事を人生で始めて経験したのだった。
;声が出ない、息が吸えない、吐けない、一、二、三と言えないのだ。。 何じゃこりゃ。。。。。パニック。
そんな中、無理やり声をだして「えーひにゅゃらしゃひゅらしゅらごろ。。。。。。。。。」
当然、全員の爆笑をカッタ。 現場は緑帯以上の先輩だけだったから良かったのだが、、、、
それでは済まず、きっちりビデオに収められていたのだ。
宿に帰ってひと段落すると、ロビーから爆笑する声が聞こえるので行ってみると全員の視線を感じ、指を刺して笑われた。
一番下の後輩だったから仕方ないが、、恥かしさの境地。
さらに、それでは済まなかった。。。。
騒いでいるところに師範が登場。。。
「誰だ、この情け無いやつは。。」 怒鳴り声で、一瞬で場は凍りついた。。。
「すいません、自分です。」と、 蚊の鳴くような声で応えるのが精一杯だった。
この事件から、来年に向けて、自主トレが始まった。
風呂場で水浴び。 冬でも夏でも。 最後は冷水を浴びて出る。 そうして冬の水浴びがはじまったのだ。
しかし、滝浴びから雪道を掻き分け道路に出てそこから宿に帰る道、体がぽかぽかと温まってきて人間の反射の凄さを実感したのもその時だった。。