老舎の『駱駝祥子』という小説を読んでいる。著者は20世紀を代表する中国の小説家。ノーベル文学賞の候補でもあったらしい。
主人公の祥子は北京で人力車夫として働く実直な青年であった。彼は自分の車を手に入れるために来る日も来る日も貧しさに耐えながら働いていた。彼はあるとき、自分の生活の面倒を見てくれる一人の人物と出会う。それが曹先生である。曹先生は教師などをして暮らす平凡な人物であるが、祥子は曹先生をそこら辺の教授や役人よりもより賢い人間だと見なす。
なぜ曹先生にはどこか隠者の面影があると私は思う。目立つことを好まず静かに書を読み、ものを考える生活を送る。そして主人公祥子は曹先生を、教授や役人以上に偉い人物だと考えるわけだ。この祥子の気持ちは少しわかる気がする。大変な知識と業績を持っている者以上に、静かに暮らす隠者的な賢人は魅力的である。
主人公の祥子は北京で人力車夫として働く実直な青年であった。彼は自分の車を手に入れるために来る日も来る日も貧しさに耐えながら働いていた。彼はあるとき、自分の生活の面倒を見てくれる一人の人物と出会う。それが曹先生である。曹先生は教師などをして暮らす平凡な人物であるが、祥子は曹先生をそこら辺の教授や役人よりもより賢い人間だと見なす。
なぜ曹先生にはどこか隠者の面影があると私は思う。目立つことを好まず静かに書を読み、ものを考える生活を送る。そして主人公祥子は曹先生を、教授や役人以上に偉い人物だと考えるわけだ。この祥子の気持ちは少しわかる気がする。大変な知識と業績を持っている者以上に、静かに暮らす隠者的な賢人は魅力的である。