origenesの日記

読書感想文を淡々と書いていきます。

イギリスのブラックコメディっぽいドラえもん

2020-01-11 20:53:31 | Weblog
「この道具を使うと全ての商品の消費税が軽減税率になるんだ。コンビニでイートインしても税率が変わらない。これで計算にも迷わないで済むよ」「凄いね、ドラえもん。でも、全部が軽減税率になったら、日本政府の税収が減って困るんじゃない」「大丈夫だよ(   )」
(  )内のオチはどれが良いだろうか。A「戦闘機を買わなくてもアメリカ大統領と仲良くなれる道具も用意してあるから」B「衆議院議員のクローンを作り出して、参議院議員にするから」C「その分、公的教育にかかる費用を減らせば、国民から知識を奪って制御しやすくなるし、政府にとって一石二鳥だよ」

排外主義的な政治家

2020-01-11 20:40:40 | Weblog
排外主義的な政治家は人権を重んじないようなイメージがあるが、実態は必ずしもそうではない。ヨーロッパでは「性的マイノリティの人権や男女平等を守るために、価値観を共有しないイスラム教徒を追い出せ」というような主張している政治家もいる(ピム・フォルタイン、ヘルト・ウィルダースなど)「人権」は確かに大事なことなのだが、合衆国で「黒人を隔離するのは白人の人権のためだ」という主張があったことも考え併せると、「人権を守る」という理屈が差別を正当化する恐れもあるように感じている(「環境を守る」も南北問題の助長の可能性を指摘されているが)。

マルクスの評価

2020-01-11 20:33:05 | Weblog
吉本隆明の対談集を読んでいるのだが、フーコーとの対談では、マルクスとマルクス主義を切り分けなければならないと提唱している。マルクスの思想と歴史上のマルクス主義や共産主義を切り分けるべきだというのは確かにそうだと思うのだが、1982年生まれの私から見ると、戦前生まれの吉本や柄谷行人は過剰なまでにマルクスに拘っているように見える。両者ともに歴史上の共産主義の盛衰を同時代人として体験し、両者ともマルクスの思想を共産主義の失敗から救い出す必要性を(別の形ではあるが)感じているとは思うのだが、果たして平成生まれの知識人はマルクスをどの程度、積極的に後世に残すべき思想家と見出すだろうか。過剰な拘りから離れて、マルクスを、ケインズやハイエクのような「偉大な経済思想家の一人」と評価するかもしれない。