老子の言葉を、詩人の加島祥造が自由訳したもの。かなり自由闊達に訳されており、「インターネットのウインドウ」などといった表現も出てくる。イェイツやパウンドの翻訳でも名を馳せた著者の訳だけあって、さすがにうまいと思う。柔らかい言葉の使い方をよく知っている人だ。
しかし老子の実態を知りたい人には森三樹三郎の『老子・壮子』の方が遥かに優れている(あまり比べるべきではないかもしれないが)。あくまでも現代詩人の加島の語り口を楽しみたい人向けであろう。
しかし老子の実態を知りたい人には森三樹三郎の『老子・壮子』の方が遥かに優れている(あまり比べるべきではないかもしれないが)。あくまでも現代詩人の加島の語り口を楽しみたい人向けであろう。
世間が猛烈に忙しい歳末にも関わらず、僕は一段落ついちゃったので、溜まりに溜まった本の山を少しは片付けようかな、なんていう日々です(ちょっと気まずい)。
origenesさん、英米文学から東洋思想まで縦横無尽ですね。守備範囲が広いのは凄いなぁ…。諸子百家も面白そうなんで、早く読みたいんですけどね。
そういえばこないだ紹介のあった『プラトンの呪縛』。院のころ、元総長の著作の中で「あれは良くできてるよ」という話を聞きしました。それにしても、あれ「は」良くできているって…。あの世界の恐ろしさを垣間見た瞬間でしたね(苦笑)。
2008年もorigenesのblogには刺激を受けました!(僕も本を読もうって気にさせてもらえますし)
では、良いお年を!!
非常勤講師として社会を教えていらっしゃるのでしょうか。やりがいのありそうな仕事で羨ましいです。
『プラトンの呪縛』は確か社会人になってすぐの頃に読みました。政治学と哲学の領域を横断した名著だと思いました。プラトン哲学に対する20世紀の学者たちの解釈を俯瞰できて面白かったです。