大学院とは何か、ということを考えてみたのだけど。
大学院というのは、つまりは「修士号を取得するコース」と「博士号を取得するコース」の総称である。
修士号の起源は12世紀のパリ大学にあるという。当時は「教授する資格」というような意味合いであった。当時大学での教育は15歳で始まっていた。大学では学生は最初に人文科学7科目(文法学、修辞学、数学、音楽)を学び、6年間で人文学の学士を取る。その後2年間人文学部に進むと、自ら教授する資格である修士号を取得することとなる。人文学部に進まず、人文学士となった後で、神学・法学・医学という中世の三大科目を学ぶこともできた。
一方で博士号は元々イスラム圏起源で、イスラム法の「教授し法律的な見解を表明できる資格」という意味合いがあったという。これも中世にヨーロッパの大学のシステムの中に取り入れられ、神学・法学・医学の博士というのが生まれることとなった。しかし神学・法学・医学以外で博士号が誕生したのは歴史的には意外と遅く、19世紀になってからだという。
修士号も博士号も本来的には、教授資格という意味を含んでいる。そのためロー・スクール含む専門職大学院で得られる修士号/博士号はこの本来の意味合いからは外れるということが考えられる。
大学院というのは、つまりは「修士号を取得するコース」と「博士号を取得するコース」の総称である。
修士号の起源は12世紀のパリ大学にあるという。当時は「教授する資格」というような意味合いであった。当時大学での教育は15歳で始まっていた。大学では学生は最初に人文科学7科目(文法学、修辞学、数学、音楽)を学び、6年間で人文学の学士を取る。その後2年間人文学部に進むと、自ら教授する資格である修士号を取得することとなる。人文学部に進まず、人文学士となった後で、神学・法学・医学という中世の三大科目を学ぶこともできた。
一方で博士号は元々イスラム圏起源で、イスラム法の「教授し法律的な見解を表明できる資格」という意味合いがあったという。これも中世にヨーロッパの大学のシステムの中に取り入れられ、神学・法学・医学の博士というのが生まれることとなった。しかし神学・法学・医学以外で博士号が誕生したのは歴史的には意外と遅く、19世紀になってからだという。
修士号も博士号も本来的には、教授資格という意味を含んでいる。そのためロー・スクール含む専門職大学院で得られる修士号/博士号はこの本来の意味合いからは外れるということが考えられる。