都会の真ん中動物園日記

都会の真ん中にあるバーチャル動物園の飼育係が明かすヤギあり鳥ありカエルありヘビありゾウありの動物とのおもしろい体験日記

両生類の箱船 in 広島

2011年01月26日 18時27分00秒 | イベント
ちょっと、広島まで行ってきました

え、出張?とんでもない。そんな出張費なんてとても出ません

今回は、2008年に世界中で取り組んだ『両生類の箱船(Amphibian Ark)』プロジェクトが、3年の時を経て広島で開催されたので、参加してきました。

参加と言っても、今回の目的は、日本の両生類をどの種をどんな風に保全して行くのかをいわゆる仕分けする委員会です。
この仕分けは、直接各園館の飼育係が仕分けすることはできません。そのかわり、日本の両生類のそれぞれの分野のエキスパートが仕分けに参加してくれました。
その中には、アメリカ、オーストラリアからも専門家が参加してくれた国際会議です



2日間は、その選定作業。
なんせ60種類以上の両生類、仕分け項目もいっぱいあります
オブザーバーで聞く方も大変でしたが、仕分けしてくれている委員の方々も大変な作業だったようです
皆さん、お疲れさまでした

テレビで見る仕分け作業とは違って、オブザーバー参加の飼育係達の意見も聞きながら作業を進めてくれたんです。
それは、参加した飼育係達は単なる飼育係ではないからなんです。
仕事を離れてプライベートでフィールドワークしたり、中には個体群の保護や保全に努めていたり、文化的に重要な両生類を調べたり、選定委員とは違った研究者であると言うことなんです

おかげで、63種類すべてが、域外保全種、域内保全種、保全教育種、域外研究種としてどれかで(複数)保全しなければと言う事になりました

でも、この結果も各園館がどんな風に理解し保全して行くのかが今後の大きな課題となってくるとおもいますが、良い方向に向かう事を期待したいですね

ちなみにこの結果は、日本動物園水族館協会や広島安佐動物公園のHPにも記載されることと思います。

選定委員終了後の3日目には、一般参加による意見交換会とオオサンショウウオの観察会が行われました。


そうそう、広島には、『広島焼き』『もみじ饅頭』があるけど、ハッキリってお好み焼きは関西でしょ
でも、もみじ饅頭、特に『生もみじ饅頭』は、美味しかったですよ

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