「国内で牛乳やチーズの原料となる〈生乳〉を生産する酪農家の倒産件数が2022年は14件となり、過去10年で最多となったことが帝国データーバンクの調べで明らかになった」そうです。この数、「東日本大震災の影響で最多となった11年(19件)に次ぐ規模」とのことです。〜どうしてでしょうか?
「ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響で飼料の輸入コストが上昇したことが背景に有る」そうです。
「酪農家はもともと高齢化や担い手不足で苦境に立たされてきたが、20年以降は新型コロナウイルスの影響で学校給食や外食産業の牛乳や乳製品の消費が落ち込んだ。22年になるとウクライナ侵攻や急激な円安の影響で牛の飼料や輸送費が膨らみ、乾草の価格は前年比で最大60%も高騰した」そうです。
「今後はコロナ禍からの復調が見込まれるが、商品への価格転嫁がネックになりそう」とのことです。「総務省の小売物価統計によると、22年のパック牛乳の価格は前年比で最大10%の上昇にとどまり、飼料コストの増加分を十分反映できていない」と書かれています。〜十分反映するといくらになるというのでしょうか?10%でも大変な物価高なのに、これ以上になると食べれない・飲まれないになるしかないのでは?それでは酪農家はいよいよ大変です。食料自給率を高めるのは経済安保の観点から、大切なこととされています。国民健康づくりの点からも牛乳は大切な飲食料ではないでしょうか?ガソリン高には何か対処されたのでは?倒産した酪農家の牛はどうなったのでしょうか?
(下:2023年5月11日 毎日新聞-平塚裕介「酪農家倒産 過去10年で最多 ウクライナ侵攻 飼料の輸入コスト増」より)