大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

ヤンチャン、『中国大陸大全』発刊

2022年11月04日 05時22分55秒 | 日記

 中国語学習者の間で人気の【秘密の中国語練習法・ヤンチャンCH】、ユーチューバーのヤンチャンさんが新聞で紹介されました。西日本新聞の「日中国交正常化50年」の連載の1つです。
 「日本で活躍する中国人ユーチューバーのヤンチャン(31)は中国全土を紹介する初の著書『中国大陸大全』(KADKAWA)を出版」されたそうです。そのきっかけは?
 「中国四川省出身のヤンチャン(本名・楊小渓)は2011年に初めて来日し、交換留学生として北九州市の大学に入学した。生活費を稼ごうとカラオケボックスで始めたアルバイトで言葉の壁にぶつかった」そうで、「お客さんもバイト仲間も何を話しているのか分からない」状態だったそうです。
「上海の大学で2年間勉強した日本語は標準語。語尾に『ちゃ』『やけん』などが付く方言に困惑した」とのことです。そうこうするうちに「店長から遠回しに3カ月たっても日本語が話せないなら辞めてもらうと伝えられた。焦ってバイト仲間に相談すると、日本語の特訓が始まった」。バイト仲間がお客さんになって場面ごとの会話を繰り返し練習、バイト仲間が「言葉の使い方や発音の間違いを何度も何度も指摘してくれた」そうで、おかげで「日本語力はみるみる向上し、バイトを続けることができた」そうです。「入居したアパートでは、大家のおばちゃんに支えられ、家庭料理を作っては部屋に持ってきてくれたり、一緒に温泉旅行に出かけ、年越しはおばちゃんの部屋でおせち料理を食べて過ごした」とのことです。「北九州市で暮らした大学時代、地元の人たちと接すれば接するほど日本が好きになった経験」を話されています。しかし、「日本では周囲から『実家のテレビは白黒?』『中国の若者は携帯使うの?』と聞かれ」、「世界2位の経済大国となった今の中国を知らない人が多い」ことに気が付かれていました。「一橋大大学院を卒業後、東京で旅行関係の仕事に就いたが、新型コロナウィルス禍で業務が激減。自由時間が増えたのを機に、ユーチューブで中国文化を紹介する【ヤンチャンCH】を立ち上げ」たそうです。ヤンチャン自身が「来日するまで日本にいい印象を持っていなかったこと」を思い起こし、「中国のことをよく知れば印象が変わると考えて」のことだそうです。「地域ごとに地元出身の友人をゲストに招き、ユニークな人間模様、食文化、観光名所などを紹介すると、視聴回数は徐々に伸び、チャンネルの登録者数は16万人に達し」てるそうです。
 今回、発刊された「著書『中国大陸大全』は動画の内容をベースに書き下ろし」、「全33の省、直轄市、自治区、特別行政区ごとに特徴を解説」されてるそうです。〜ピンチをチャンスに変える逞しいヤンチャンです。
 「ヤンチャンは『これからも日本人が中国を知る〈窓口〉のような役割を果たしていきたい』、と話」されています。〜現在、日中国交は暗雲立ち込める状況とも言われます。経済的にも地球温暖化・環境問題などでも大事なお隣同士、関係正常化も互いの現状をしっかり認識することから始まります。爽やかでたくましいヤンチャンの大きな〈窓口〉から入ってくる新しい知見を受け止め、古い認識をブラッシュアップしたいです。
(下:2022年10月29日 西日本新聞-伊藤完司「バイトで日本語特訓、大家と旅行 北九州で一変日本好き▶▶素の中国 本に 元留学生・ユーチューバーヤンチャン『よく知れば印象変わる』」より)