最期の姿を妻に見せる。 これは当然といえば当然のことだと思う。
しかし、母は認知が入っている。だからすぐ忘れるという声もあるが、そうじゃないんじゃないかな。
夫が死んだという事実は確かにすぐ忘れると思うが、何か悲しいことがあったという記憶、そういうより”漠然とした大きな不安”は残るんじゃないか。
得体のしれない不安というのは周囲から慰めることができず、逆に深刻じゃないだろうか。
通夜のお参りの人の声もあり、結局葬儀の前に連れてきてもらった。
”・・自分だけ先に逝って・・・” と嗚咽していた。
式の前には帰す予定にはしていたが、自分から式には出ないと言った。
そして翌日、甥が定例的に電話をすると面会の事実は忘れていた。
しかし、食欲がないという・・・
火葬を終える。
痩せこけていたのに骨量は多い。特に麻痺のない左の脚は大きいものだった。しっかりした骨だったんだね。
あごの骨に何か人為的な幾何学模様が浮かび上がっている。
火葬場の職員に問うと、内出血の痕とのこと。
何があったんだろう。特になんでもないことだろうけどね。
祖母の逝去時にさかのぼってのことだけど・・地方には医療ミスということはない。というかありえない。
もうそんな先もない年寄が患者の主体ということもあるだろうし、医療ミスが通るようなことがあれば”無医村化”するリスクが伴う。
そういうことにでもなれば”公共の福祉”に反することになるだろうしね・・・
祖母は衰弱した体に下剤を処方されて寿命
父は脳梗塞の初期にギプス固定されてそのまま体の自由を失う
通夜、葬儀を振り返ってみる。
席数が足りないと思った。しかし、始まってみると空きがあった。
そうか・・・ 来てくれた人もよぼよぼが目立ったし、そもそも来てくれるはずの人がすでに故人になってしまってるんだ・・
その時間だけ雨がやんでいたが、ついに豪雨はやまなかった。
納骨の際は、もう少しというところで泣き出した。お坊さんが”すみません、早口になりました・・”というほどの大粒。
山のおど(山が迫になっている谷部全体をさす方言名称)にもやが満ちみち、魔物(この場合、鉄砲水くらいかな・・)が爪を研いでいるような気配だ。その昔、当地でも田畑を押し流し、河川の流路変更、橋梁流失を起こしたそのときくらいの降りじゃないかな・・?
この降りは地震被災地にも及んでいるという。泣きっ面に蜂はほんとに痛い。
帰路、注油でいつものスタンドに寄る。
この前と変わらない。むしろ雨で被害拡大してるのかな?
都市の中心部がいつまでもこんな感じじゃ笑顔もでないね。
人と都市の違い、人は死んだら終わりだけど、都市は再生できる。がんばれ!
新幹線に乗る。
父たちには熊本がこうなると想像つかない光景だと思う。 これも地震のときは停まっていた。
車中からはるか向こうに熊本城(ほぼ中心部) シャチ不在、つるんとした屋根だ。
山口というのも結構ギザギザ山だったんだね。
車中で2chの面白い・・? 投稿を見る。
・・・ふふん 言い得て妙(^^;
これから我が家も定期メンテナンスが始まっていく。
402 名前:可愛い奥様[sage] 投稿日:2016/06/08(水) 18:58:05.47 ID:YCePOURq0.net
仏壇がタブレット、お墓はデスクトップ。それぞれを通じてアクセス(挨拶)することができ、お墓参りはお墓を綺麗に(アップデート)するために行う。
魂は葬式でデータ化され、戒名というURLが割り振られる。
クラウドにアップロード完了するまで四十九日要する。
サーバー(寺)を介して各デバイス(墓、位牌)に同期される。
法事は定期メンテナンス、坊主はSE。お経はプロトコル。
とりあえず、大阪に着いた。 まだまだこれからだね。
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