車に戻り、奈半利駅から阿佐海岸鉄道の甲浦駅を目指して出発。
室戸岬経由のR55は、20年前にバスで通っているので、両駅間をショートカットしているR493を走ることとした。この道は酷道との事前情報を仕入れていた。。しかも天気は雨。落葉でスリップしたり、落石を踏んだりしないように慎重なハンドル捌きが必要だ。私は緊張の面持ちでハンドルを握った。
走り始めは暫定開通した高速道路があり、スムーズに通行できたが、すぐ酷道になった。
狭い道幅、急カーブ、落石、路肩崩落など、酷道の称号を得るに相応の放置ぶりである。
9月の台風12号による爪痕が至る所に残っており、中には谷を形成する尾根が崩落して谷幅が広がり、道路が流出してしまったところや、路面や橋が山と共に消えたところもあった。さすがにこれらを放置するわけにはいかず、仮設道路も至る所にあった。
こんな道でも交通量はそれなりにあり、約30kmの酷道区間で20台くらいと離合した。車によってはブラインドカーブなのに警笛を鳴らさないどころか、カーブの内側をショートカットする不届者がおり、恐ろしかった。
皆さん、酷道では日中でもライトを点灯し、徹底したキープレフト、ブラインドカーブでは警笛を鳴らし、事故の芽を摘む運転に心がけましょう。
奈半利から約1時間で甲浦に到着。