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井原鉄道・水島臨海鉄道

2011-11-03 21:00:31 | 旅行

10月29日

岡山総社ICを降りて約20分ほどで清音駅に到着。駅の裏手は新しそうなロータリーがあるが、誰もいない。
周辺の道路も駐車禁止の標識もなかったので路上駐車させていただき、駅構内へ。

やってきた井原鉄道の車両は和風仕立ての車両。内装は木を多く使い、カーテンも細い木を組み上げたものだった。
どう見ても特別製の目玉車両。どうやら当たりを引いたらしい。

1999年開業の新しい路線なので、ほぼ全線高架で眺めが良い。踏切はほとんど見当たらなかった。
眺めが良いと書いたが、眺望がきくだけの話。車窓そのものは典型的な地方の農村や町の風景で、秘境を通過することもなければ、海が見えるわけでもなく、特に取り上げる所はない。紅葉の時期はもう少し楽しめるかもしれないが…。

終点の神辺から福塩線(これも20年ぶりに乗車)で福山へ、更に山陽本線の快速で倉敷まで乗車。本日の第三目標の水島臨海鉄道を目指した。

倉敷駅前の広場。かつてのチボリ公園の名残か、デンマークの街を模した塔が建っており、ライトアップされてきれいだった。
肝心のチボリ公園はショッピング街へと姿を変えていた。

水島臨海鉄道の車両は1990年代製造の比較的新しいタイプだった。しかし、その性能は全く生かされておらず、起点から終点まで変速段のみの使用。一度も直結段にギアチェンジせず、中心街から住宅地を経て工業地帯に至る路線をゴロゴロと無骨に転がって行った。
倉敷市から終点の三菱自工前まで約10kmだが、30分近くもかかった。

倉敷市駅を出たときはほぼ満席だったが、終点の三菱自工前で降りたのは私の他、男性1名のみ。つまりまともな乗客は1名ということになる。  私たちを乗せてきた列車はそのまま引込み線へと走り去っていった。
駅は工業地帯のド真ん中。周囲は工場と、誰も走っていない片側2車線の贅沢な道路。歩行者も一人もいない。時刻は18:30で、空は既に暗い。
男性はあっという間に暗闇の一部となり、折り返し列車を待つ私だけが取り残されてしまった。具合の悪いことに雨が降り始めたが、傘は清音に停めた車の中だ。折り返し列車までの36分間、今年の最も退屈な時間だった。

20時過ぎに清音駅に戻って車に乗り込み、まずは銭湯へ。1時間ほどゆっくり温まり、翌日の目的地へ向かうこととした。



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