ONPaふろく

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第24回 サラウンドCM研究会

2010-04-26 02:33:00 | サラウンド レコーディング

  4月25日 第24回 サラウンドCM研究会の
「サラウンドマイク比較検討会」のレポートです。

今回検討したマイクは下記の六種類、

屋内外の環境音を収録し

SonyPCLさんのスタジオにて再生。

onpaブログでは僕個人の

各マイクの感想を載せておきます。

Dscn0899

Dscn0928

R0010290

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■収録したサラウンドマイク■

・三研 COS-11D アンブレラマイク

・DPA 4060 アンブレラマイク

ビニール傘の骨組みを使ってのお手軽制作品、

両マイクの音のキャラは違いますが、

サラウンド感はどちらも同じです。

オフの町ノイズや室内空調など、

ベース的な音を収録するに最適でしょうか。

Dscn0907_2

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・ホロフォン H2 PRO

Dscn0889

低域がスッキリしていて
自然な収録音。

無指向性マイクを使用していますが

音の定位もしっかりとしています。

マルチに色々な環境音を収録できそう。

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・三研 WMS-5

Dscn0908

軽量でコンパクトなダブルMSのマイク。

フロントとリアの繋がりが良く
音の広がりもとても感じる一品でした。

森林で活発に鳴く鳥をこれで録ってみたい

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・三研 CUW-180  CS-1

Dscn0915

このマイクセットは

CUW-180でしっかり

ステレオ用の素材も録り押さえれる

所が非常に好みです。

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   飛び入りエントリーで、、

・ONPa カッパ君

Dscn0914

制作費3万程度のこのマイク、

音質は市販の物と比べるとやはり劣るのですが

サラウンドの音の定位はしっかりしていました。

コストパフォーマンスを考えると意外とありです。

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以上の六種類のマイク。カッパ君はとりあえず置いといて、

どのサラウンドマイクも個々の魅力があり 甲乙つけれない。

全部 手元に置いておきたい それが僕の検討結果です(笑

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onpa toku 



激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾 vol.2

2010-04-13 18:25:16 | 録音サンプル

激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾の2回目。
前回は音圧のある電車の通過音を収録しました。

それぞれのキャラクターはお判りいただけましたか?

各機満充電の状態でスタートしましたが、
そろそろバッテリー残量にも差がでてくる頃です。。

■今回は公園内に場所を移し、のどかなベースノイズをお聞きいただきます。
京王井の頭公園駅から、園内に入ってすぐの広場です。
 

 

Kouen1

 

子供達の遊ぶ声、正面の木の裏手からは京王線の音が聞こえます。
左手には川のせせらぎもあります。

 

それではサンプルをお聞きください。

 

 

 

 

 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

電車の通過では、低音も十分で迫力ある音といった印象の「M10」ですが、
無指向マイクの性…左右の広がり感は他機と比べ物足りなさを感じます。
やはりモノっぽいのか。。
後々ローカットしたくなるような低音も感じます。。

親分「D50」は、すっきりクリアな音質で広がり感もGOOD!

ZOOM「H4N」は、広がりはありますが、個人的にはヤヤ違和感があります。
音質は悪くないと思うのですが、位相が気持ち悪いような…。。

「DR100」は優等生ですね。どんな環境でもそつなくこなしてくれます。
ただしヘッドホンのモニタレベルが小さいのがネックです。。

 

 

■焼き鳥屋さん「いせや」の下の階段を降りたところ。
このあたり休日ともなれば、フリーマーケットや大道芸で賑わうそうです!

 

Kouen2

 

 

 

 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

やはり前記と同じ印象。
距離のある音源の定位は「M10」では再現しきれないようです。
今回実験していませんが、無指向で中抜けせず低音もあるので、音楽
録音などでは、本領を発揮するのではないでしょうか。
それぞれ音源との距離や音圧で得手不得手あるようですね。

ちなみにこの時点での電池残量は「H4N」と「D50」が残量メーター残り
2本(全3本)。

DR-100は単三の電池から内蔵リチウム電池に切り替わっています。
(単三電池と内蔵電池のどちらを先に消費するか設定できます。)

他のレコーダは未だ残量表示に変化なし。

「H4N」はDC入力もできるので、室内録りの場合等は、電池残量の心
配も しなくて良いのでしょう。

 

 

 

 

■単にレコーダとして使用した場合、どうなるでしょう。

マイクはaudio-technica「BP4025」を使用し、外部入力での音質を比
較してみましょう。

 

 

それではセッティングしていきましょう。

  • TASCAM「DR-100」

 

 

 

Dr100_2

本体下部にXLR入力を装備しています。
DR100はインプット切り替えやファンタムのON/OFFも、メニュー画面に入ら
ずにフロントパネルから操作できてしまいます。

 

  • ZOOM「H4N」

 

 

 

 

H4n

こちらもXLR入力ができます。

 

メトロノームやチューナー等、音楽録音に便利な機能も搭載。
DR100にはない、(ビルトインマイク)+(キャノン入力)での
4ch収録もできます。
オーディオI/Fとしても使用可でとにかく多機能!

と、便利機能満載なのですが、ここにきて電池残量に危機!残り…1つ。。
心細くなってきます。。

 

  • SONY「D50」

 

 

 

 

 

 

 

D50_3

「D50」はキャノン入力不可。。
ファンタム供給できないので、別売の「XLR1」を使用しLineで入力します。
便宜上バーに取り付けたので写真の様に独立させていますが、
「D50」と「XLR1」は専用のアダプターで連結することもできます。

 

  • SONY「M10」

 

M10

 

僕の愛機「M10」です。D50同様「XLR1」をつかってのライン入力。
とにかくバッテリーが長持ち!まだ一本も減っていません。
普段から持ち歩いて使っていますが、たしかにバッテリー残量を心配したことは
ないですね。内蔵メモリも4GB!お得感も満載!
コネクタを接続すると、プラグインパワーを供給するか自動的に聞いてきます。
ここでは「いいえ」を選択。自動的にLine入力モードに切り替わりました。

もちろんメニューからも設定できます。

 

■最初のポイントの踏切りに戻り収録

まずは渋谷行き電車です。お聞きください。
※マイクを付け替えて収録しているため、各ファイルはリンクしていません。

 

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「m10」

同じポイントから吉祥寺行きです。

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

いかがでしょう?純粋にレコーダとしての実力はお判りいただけましたか?

音質は元より、使い勝手に差がでますね!
個人的には断然DR100が使いやすいです。

Dr100s

↑ダイヤル右上のスイッチで楽々インプットきりかえ!ワカリヤスイ!!

Dr100ph

↑ゲイン、ファンタム、リミッター、スピーカ出力の設定は背面スイッチで一発
切り替え!ベンリすぎます。

本体右の録音レベルのつまみもL/R独立なので、レコーダー単体としての使い
がっては十分ありそうです。

 

「H4N」これもわかり易い!

H4nms

↑INPUT SETTING画面。ファンタムON!+12vも選択できます。
比較的メニュー階層も浅く使い易いです。
MSデコー ダも搭載。
操作は全て右側面のボタンで行うため少し大変ですが、M/Sのバランスも
調整できます。

DR100同様モニターレベルが小さいのが難点。。

D50は、キャノン入力できないため、少々仰々しい見てくれに。。
上の2機種よりコンパクトさに欠けます。
M10の音質も問題なく使えそうですね!

 

 

 

  
ここまでのロケ時間、約5時間。収録時間、約48分。
このポイントでの収録中、DR-100も内臓バッテリー残量のメモリが2本に。
「H4N」も1本で、ギリギリ動いている感じ。
対して「M10」は未だ変化無しの3本。ほんとタフな奴です。

 

 

音質、バッテリー、大きさ、価格、使い勝手、デザイン、
どれも個性豊なラインナップですが、コンパクトICレコーダーの進化はまだまだ
続いております。

KORGからは、1bitレコーディングが出来る「MR-2」や、 音楽録音に特化
した「SOUND on SOUND」
TASCAMからは、会議等の録音で活躍しそうなスリムデザインのDR-08や、
DR-1の後継機DR-2も出ています。

春になり暖かくなりました!
みなさんもレコーダー片手にフィールドレコーディングにでかけましょう!

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ONPa NARI


激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾

2010-04-12 13:44:00 | 録音サンプル

告知から一月近く経ってしまいました。。
スミマセン。
激熱ポータブルICレコーダ比較第2弾!

 

みなさんフィールドレコーディングは楽しんでいますか?
各メーカー、既に出揃ったかと思いきや、未だ続々発表されています。
大きさや使い勝手、もちろん音質、どれも個性豊か!

 

私事ですが、昨年末にゲットさせていただきました。
SONY「PCM-M10」
以来僕のカバンの中にいつでも忍ばせてあるのです。
今回はM10も一緒に比べて参ります。

 

使い勝手や大きさはお店で確かめる事が出来ますが、実際収録してみて選ぶ事は難しいでしょう。
数あるレコーダの中のほんの一部ですが、収録したファイルを用意しましたので、聞き比べてみてください。

 

 

  • SONY「D-50」

 

D50_2

今回も別売のD50専用の風防を使います。
D50に関しては前回も記してあるので、是非こちらもご覧ください!

 

 

 

  • TASCAM「DR-100」

 

D100_4

マイクがビルトインされたタイプの中では、今回一番の大きさ。
マイクアングルは動かせませんが、単一指向のマイクが120度で配置されています。
XLR入力も2ch装備。
ボリュームのあるサイズなので長時間の手持ちは辛いかもしれません。
風防は付属のスポンジではなく、前回も登場したWindTech製MM-18を使用します。

 

 

  • ZOOM「H4N」

 

 

 

H4n_3

 

90度、120度が選択できるビルトインマイクの他、
XLR入力も選択でき、内蔵ステレオマイクと外部入力での4ch録音も可能です。
付属のスポンジを装着して録音します。

 

  • SONY「M10」

 

M10

「録音」「再生」「早送り」など、あまりにも分かり易く日本語プリントされたフロントパネル。
値段も手頃なコンシューマーモデル。
ipodと重ねるとピッタリ同じサイズ。
無指向性マイクが搭載されています。

 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

Bp4025_2R44_2

BP4025   X-Yステレオマイクロフォンと、ご存知R44の組み合わせです。

 

 

 

 

この5台を持って、いざ吉祥寺へ!

 

Img_0756

初春の井の頭恩賜公園周辺にて決行です。

花粉症の僕には花粉が少々キツイですが…

■まずは公園付近を通る京王井の頭線。
 踏切脇の安全な場所に三脚を立てて録音してみます。

 

 

Fumikiri02

今回は写真のようにセッティング。
写真中央のRycoteのカゴに入っているのがBP4025です。

大きな地図で見る

 

■L側「吉祥寺方面」、R側「渋谷方面」近距離での電車の通過。
踏切から線路に接近した状態、大音量で収録してみます。
まずは手前の線路、渋谷方面行きです。
渋谷行き線路までの距離は約5m、少し右側に連結部があります。
警告音は左から鳴っています。最後に遮断機のモータ音が右手から聞こえます。

Fumikiri04
 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

Fumikiri03
続いて奥の線路渋谷方面行きです。距離にして8mくらい。

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

面白いくらいに個性がでています。

「DR100」ドッシリした見た目だけあって、音も落ち着いて良い感じ。
大きさ重さ共にありますが、その分操作パネルが大きいので扱いやすいです。

最も安価な「M10」も健闘しています!
無指向性マイクの特性というのもありますが、低音も十分。
ステレオ感は劣りますが音質は良し!

同じくSONYの「D50」。
M10と比較すると低域に物足りなさを感じます。
好感度故に少々低音を押さえた設計になっているそうです。
ステレオ感があるので、電車の通過していく音像はハッキリ聞いてとれます。

 

 

 

■場所を移し、今度は少し離れての収録。
 線路と並走する小道に場所を移し、上方から狙ってみました。

Img_0689

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

上空をジェット機が飛んで行きます。各レコーダのステレオ感を比べてみて下さい。
後半に渋谷行き(手前の線路を右へ)吉祥寺行き(奥の線路を左へ)、の順で電車が通過していきます。

 

■対面に移動します。手前が吉祥寺行き電車。
 路面の高さから収録。

 

 

Img_0719


大きな地図で見る

渋谷行きの電車(奥の線路を左へ)が通過した後、マイク前のスロープを
自転車がブレーキをかけながら通過していきます。
ヘッドホン等で大音量での試聴される方はお気をつけ下さい。
二本目は手前側の線路を吉祥寺行きが通過していきます。

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

「DP4025」、低域から高域までバランスよく出ています。
電車通過後の空気感は、「M10」では低音が出過ぎているように感じました。

「H4N」はステレオ感もなかなかです。メニュー操作は階層も浅く、ダイヤル式で使いやすいのですが、電車が通過する一瞬での調節には、ボタン式のRECレベル調節は不便さを感じます。

そういった意味では「D50」の方がバランス良く収録できるのではないでしょうか。
「D50」「M10」は使用感はほぼ同じで、メーターのスケールも見慣れている為なのか、個人的にはレベルもとり易く感じます。

 

 

■次回は公園内でのベースノイズと、外部マイク「DP4025」を入力して、
レコーダとしての力量を比べてみますので、是非お付き合いください!

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ONPa NARI

 


東京国際アニメフェア2010

2010-04-02 14:35:08 | 日記 コラム

先日、東京ビックサイトで開催されていた
東京国際アニメフェアに行ってまいりました。

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以前効果音制作をやらせて頂いた、
G9+1の『TOKYOファンタジア』と言う作品が
東京国際アニメフェア2010 アニメアワード公募作品部門でグランプリ受賞!
とのことで表彰式に招待して頂きました。

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とても華々しい表彰式で驚きましたが
グランプリをとるほど素晴らしい作品に携われて大変光栄に思いました。

僕よりずいぶん年上の方々とお仕事をさせて頂いて
ずいぶん勉強になりました。

MAスタジオでは緊張しっぱなしでした...

G9メンバー平均年齢60歳以上でまだまだ現役
そのパワフルさに感服いたします。

グランプリ受賞おめでとうございました!

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onpa hiro