激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾の2回目。
前回は音圧のある電車の通過音を収録しました。
それぞれのキャラクターはお判りいただけましたか?
各機満充電の状態でスタートしましたが、
そろそろバッテリー残量にも差がでてくる頃です。。
■今回は公園内に場所を移し、のどかなベースノイズをお聞きいただきます。
京王井の頭公園駅から、園内に入ってすぐの広場です。
子供達の遊ぶ声、正面の木の裏手からは京王線の音が聞こえます。
左手には川のせせらぎもあります。
それではサンプルをお聞きください。
- audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」
電車の通過では、低音も十分で迫力ある音といった印象の「M10」ですが、
無指向マイクの性…左右の広がり感は他機と比べ物足りなさを感じます。
やはりモノっぽいのか。。
後々ローカットしたくなるような低音も感じます。。
親分「D50」は、すっきりクリアな音質で広がり感もGOOD!
ZOOM「H4N」は、広がりはありますが、個人的にはヤヤ違和感があります。
音質は悪くないと思うのですが、位相が気持ち悪いような…。。
「DR100」は優等生ですね。どんな環境でもそつなくこなしてくれます。
ただしヘッドホンのモニタレベルが小さいのがネックです。。
■焼き鳥屋さん「いせや」の下の階段を降りたところ。
このあたり休日ともなれば、フリーマーケットや大道芸で賑わうそうです!
- audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」
やはり前記と同じ印象。
距離のある音源の定位は「M10」では再現しきれないようです。
今回実験していませんが、無指向で中抜けせず低音もあるので、音楽
録音などでは、本領を発揮するのではないでしょうか。
それぞれ音源との距離や音圧で得手不得手あるようですね。
ちなみにこの時点での電池残量は「H4N」と「D50」が残量メーター残り
2本(全3本)。
DR-100は単三の電池から内蔵リチウム電池に切り替わっています。
(単三電池と内蔵電池のどちらを先に消費するか設定できます。)
他のレコーダは未だ残量表示に変化なし。
「H4N」はDC入力もできるので、室内録りの場合等は、電池残量の心
配も しなくて良いのでしょう。
■単にレコーダとして使用した場合、どうなるでしょう。
マイクはaudio-technica「BP4025」を使用し、外部入力での音質を比
較してみましょう。
それではセッティングしていきましょう。
本体下部にXLR入力を装備しています。
DR100はインプット切り替えやファンタムのON/OFFも、メニュー画面に入ら
ずにフロントパネルから操作できてしまいます。
こちらもXLR入力ができます。
メトロノームやチューナー等、音楽録音に便利な機能も搭載。
DR100にはない、(ビルトインマイク)+(キャノン入力)での
4ch収録もできます。
オーディオI/Fとしても使用可でとにかく多機能!
と、便利機能満載なのですが、ここにきて電池残量に危機!残り…1つ。。
心細くなってきます。。
「D50」はキャノン入力不可。。
ファンタム供給できないので、別売の「XLR1」を使用しLineで入力します。
便宜上バーに取り付けたので写真の様に独立させていますが、
「D50」と「XLR1」は専用のアダプターで連結することもできます。
僕の愛機「M10」です。D50同様「XLR1」をつかってのライン入力。
とにかくバッテリーが長持ち!まだ一本も減っていません。
普段から持ち歩いて使っていますが、たしかにバッテリー残量を心配したことは
ないですね。内蔵メモリも4GB!お得感も満載!
コネクタを接続すると、プラグインパワーを供給するか自動的に聞いてきます。
ここでは「いいえ」を選択。自動的にLine入力モードに切り替わりました。
もちろんメニューからも設定できます。
■最初のポイントの踏切りに戻り収録
まずは渋谷行き電車です。お聞きください。
※マイクを付け替えて収録しているため、各ファイルはリンクしていません。
同じポイントから吉祥寺行きです。
いかがでしょう?純粋にレコーダとしての実力はお判りいただけましたか?
音質は元より、使い勝手に差がでますね!
個人的には断然DR100が使いやすいです。
↑ダイヤル右上のスイッチで楽々インプットきりかえ!ワカリヤスイ!!
↑ゲイン、ファンタム、リミッター、スピーカ出力の設定は背面スイッチで一発
切り替え!ベンリすぎます。
本体右の録音レベルのつまみもL/R独立なので、レコーダー単体としての使い
がっては十分ありそうです。
「H4N」これもわかり易い!
↑INPUT SETTING画面。ファンタムON!+12vも選択できます。
比較的メニュー階層も浅く使い易いです。
MSデコー ダも搭載。
操作は全て右側面のボタンで行うため少し大変ですが、M/Sのバランスも
調整できます。
DR100同様モニターレベルが小さいのが難点。。
D50は、キャノン入力できないため、少々仰々しい見てくれに。。
上の2機種よりコンパクトさに欠けます。
M10の音質も問題なく使えそうですね!
ここまでのロケ時間、約5時間。収録時間、約48分。
このポイントでの収録中、DR-100も内臓バッテリー残量のメモリが2本に。
「H4N」も1本で、ギリギリ動いている感じ。
対して「M10」は未だ変化無しの3本。ほんとタフな奴です。
音質、バッテリー、大きさ、価格、使い勝手、デザイン、
どれも個性豊なラインナップですが、コンパクトICレコーダーの進化はまだまだ
続いております。
KORGからは、1bitレコーディングが出来る「MR-2」や、 音楽録音に特化
した「SOUND on SOUND」、
TASCAMからは、会議等の録音で活躍しそうなスリムデザインのDR-08や、
DR-1の後継機「」も出ています。
春になり暖かくなりました!
みなさんもレコーダー片手にフィールドレコーディングにでかけましょう!
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ONPa NARI