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激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾 vol.2

2010-04-13 18:25:16 | 録音サンプル

激熱ポータブルICレコーダ比較!第2弾の2回目。
前回は音圧のある電車の通過音を収録しました。

それぞれのキャラクターはお判りいただけましたか?

各機満充電の状態でスタートしましたが、
そろそろバッテリー残量にも差がでてくる頃です。。

■今回は公園内に場所を移し、のどかなベースノイズをお聞きいただきます。
京王井の頭公園駅から、園内に入ってすぐの広場です。
 

 

Kouen1

 

子供達の遊ぶ声、正面の木の裏手からは京王線の音が聞こえます。
左手には川のせせらぎもあります。

 

それではサンプルをお聞きください。

 

 

 

 

 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

電車の通過では、低音も十分で迫力ある音といった印象の「M10」ですが、
無指向マイクの性…左右の広がり感は他機と比べ物足りなさを感じます。
やはりモノっぽいのか。。
後々ローカットしたくなるような低音も感じます。。

親分「D50」は、すっきりクリアな音質で広がり感もGOOD!

ZOOM「H4N」は、広がりはありますが、個人的にはヤヤ違和感があります。
音質は悪くないと思うのですが、位相が気持ち悪いような…。。

「DR100」は優等生ですね。どんな環境でもそつなくこなしてくれます。
ただしヘッドホンのモニタレベルが小さいのがネックです。。

 

 

■焼き鳥屋さん「いせや」の下の階段を降りたところ。
このあたり休日ともなれば、フリーマーケットや大道芸で賑わうそうです!

 

Kouen2

 

 

 

 

  • audio-technica「BP4025」+ Roland「R-44」

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

やはり前記と同じ印象。
距離のある音源の定位は「M10」では再現しきれないようです。
今回実験していませんが、無指向で中抜けせず低音もあるので、音楽
録音などでは、本領を発揮するのではないでしょうか。
それぞれ音源との距離や音圧で得手不得手あるようですね。

ちなみにこの時点での電池残量は「H4N」と「D50」が残量メーター残り
2本(全3本)。

DR-100は単三の電池から内蔵リチウム電池に切り替わっています。
(単三電池と内蔵電池のどちらを先に消費するか設定できます。)

他のレコーダは未だ残量表示に変化なし。

「H4N」はDC入力もできるので、室内録りの場合等は、電池残量の心
配も しなくて良いのでしょう。

 

 

 

 

■単にレコーダとして使用した場合、どうなるでしょう。

マイクはaudio-technica「BP4025」を使用し、外部入力での音質を比
較してみましょう。

 

 

それではセッティングしていきましょう。

  • TASCAM「DR-100」

 

 

 

Dr100_2

本体下部にXLR入力を装備しています。
DR100はインプット切り替えやファンタムのON/OFFも、メニュー画面に入ら
ずにフロントパネルから操作できてしまいます。

 

  • ZOOM「H4N」

 

 

 

 

H4n

こちらもXLR入力ができます。

 

メトロノームやチューナー等、音楽録音に便利な機能も搭載。
DR100にはない、(ビルトインマイク)+(キャノン入力)での
4ch収録もできます。
オーディオI/Fとしても使用可でとにかく多機能!

と、便利機能満載なのですが、ここにきて電池残量に危機!残り…1つ。。
心細くなってきます。。

 

  • SONY「D50」

 

 

 

 

 

 

 

D50_3

「D50」はキャノン入力不可。。
ファンタム供給できないので、別売の「XLR1」を使用しLineで入力します。
便宜上バーに取り付けたので写真の様に独立させていますが、
「D50」と「XLR1」は専用のアダプターで連結することもできます。

 

  • SONY「M10」

 

M10

 

僕の愛機「M10」です。D50同様「XLR1」をつかってのライン入力。
とにかくバッテリーが長持ち!まだ一本も減っていません。
普段から持ち歩いて使っていますが、たしかにバッテリー残量を心配したことは
ないですね。内蔵メモリも4GB!お得感も満載!
コネクタを接続すると、プラグインパワーを供給するか自動的に聞いてきます。
ここでは「いいえ」を選択。自動的にLine入力モードに切り替わりました。

もちろんメニューからも設定できます。

 

■最初のポイントの踏切りに戻り収録

まずは渋谷行き電車です。お聞きください。
※マイクを付け替えて収録しているため、各ファイルはリンクしていません。

 

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「m10」

同じポイントから吉祥寺行きです。

  • TASCAM「DR100」

  • ZOOM「H4N」

  • SONY「D50」

  • SONY「M10」

いかがでしょう?純粋にレコーダとしての実力はお判りいただけましたか?

音質は元より、使い勝手に差がでますね!
個人的には断然DR100が使いやすいです。

Dr100s

↑ダイヤル右上のスイッチで楽々インプットきりかえ!ワカリヤスイ!!

Dr100ph

↑ゲイン、ファンタム、リミッター、スピーカ出力の設定は背面スイッチで一発
切り替え!ベンリすぎます。

本体右の録音レベルのつまみもL/R独立なので、レコーダー単体としての使い
がっては十分ありそうです。

 

「H4N」これもわかり易い!

H4nms

↑INPUT SETTING画面。ファンタムON!+12vも選択できます。
比較的メニュー階層も浅く使い易いです。
MSデコー ダも搭載。
操作は全て右側面のボタンで行うため少し大変ですが、M/Sのバランスも
調整できます。

DR100同様モニターレベルが小さいのが難点。。

D50は、キャノン入力できないため、少々仰々しい見てくれに。。
上の2機種よりコンパクトさに欠けます。
M10の音質も問題なく使えそうですね!

 

 

 

  
ここまでのロケ時間、約5時間。収録時間、約48分。
このポイントでの収録中、DR-100も内臓バッテリー残量のメモリが2本に。
「H4N」も1本で、ギリギリ動いている感じ。
対して「M10」は未だ変化無しの3本。ほんとタフな奴です。

 

 

音質、バッテリー、大きさ、価格、使い勝手、デザイン、
どれも個性豊なラインナップですが、コンパクトICレコーダーの進化はまだまだ
続いております。

KORGからは、1bitレコーディングが出来る「MR-2」や、 音楽録音に特化
した「SOUND on SOUND」
TASCAMからは、会議等の録音で活躍しそうなスリムデザインのDR-08や、
DR-1の後継機DR-2も出ています。

春になり暖かくなりました!
みなさんもレコーダー片手にフィールドレコーディングにでかけましょう!

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