ONPaふろく

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六本木アートナイト

2010-03-31 18:50:48 | 日記 コラム

先日ブログでもご紹介した「TOKYO ANIMA!」に行ってきました

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思ったよりも多くの方が観に来られていて、
定員オーバーで入れない方もたくさんいました
私たちもギリギリ整理券をGETして入場です

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30作品全てを観ましたが、
可愛い作品や不思議な作品、コミカルな作品など、
本当に様々なジャンルのアニメーションがあって面白かったです

皆さん個性的な作品ばかりでしたが、
短い尺の中でこれだけの映像を作れるのはすごいなって感動しました
TOKYO ANIMA!を企画.運営して下さったスタッフの皆様、
本当にお疲れさまでした

他にも、六本木のいたるところでいろんなアートを発見しました
おもちゃで作られた恐竜とか…

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不思議な形をした大きな風船()など

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六本木の街を歩いているだけでとてもワクワクしました
アートに触れるって大事なことですね

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ONPa oga


TOKYO_ANIMA

2010-03-26 12:02:10 | 映画効果音制作

先日、ロボットのキャラクター・アニメーション部 に所属している
3人のアニメーション作家(稲葉卓也さん、加藤久仁夫さん、坂井治さん)の
短編アニメーション作品の効果を担当させていただきました。

3月27、28日に国立新美術館で開催される「TOKYO ANIMA!」にて

上映される作品です。

Tokyo_anima_3

30人の若手アニメーション作家がそれぞれの作品を出展するという企画で、

27日には現在の日本のアニメーションについて語るトークショーなども予定
されているようです。

短編アニメーションに興味のある方、今まで縁のなかった方もぜひ一度足を
運んでみてください。

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onpa sasa


世界はつながっている

2010-03-20 17:49:59 | 日記 コラム

Rimg0495

僕たちはサウンドエフェクトの仕事をしていて、四六時中
音と接しているのだけど、いつの間にか自分の中のフィルター
を通して音を聞いてはいないだろうか?

世の中には僕たちとは違ったアプローチで音をとらえている
人がいくらでもいて、その中には優れた技術やセンス
確かなマインドを持って音に向き合い、研究したり
エンジョイしている人達がいる。

僕たちは半分閉じかけた耳を開き直し、頭のてっぺんに
新たなアンテナを立て、そのアンテナと耳を、更に広い世界に
向けなければならない。


音-映像作家 Mr.  john grzinich  のサイト phase space 

音に関わりのあるサイトに「ONPaふろく」がリンクされています。
日本のサイトでは、あと Surround2011.org のサイト(一見、
海外サイトの様な洗練されたデザインと各地の音サンプルが魅力)
がリンクされています。

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onpa  koba-p


ポータブルマルチトラックレコーダー比較検討会 レポート

2010-03-12 23:50:00 | サラウンド レコーディング

東京藝術大学千住キャンパスで行われた
サラウンドCM研究会レポート。

今回は現在発売されているポータブル マルチトラック
レコーダーを集めて、比較検討してみようという企画。

R0011806

メーカーと輸入代理店の協力で集まったレコーダー。

FOSTEX PD606

TASCAM HS-P82

Roland R-44

SOUND DEVICES 788T

Zaxcom DEVA 5.8

タスカムは新製品。
他の4機種は各方面で活躍中のレコーダーばかり。

R0011831

まず音圧校正器と基準マイクで各レコーダーの
入力レベルを合わせる作業を行います。

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初めてお目にかかりました。

R0011821

今回使用したマイクロフォンは DPA5100

ピンマイクが5本搭載された小型のサラウンドマイクロフォンで、
ENGなどのフィールド録音を、サラウンドで簡単に行うことが
できる。当社も以前にデモしているので、そのサンプル
参考にしてほしい。

R0011848

天井も高く素晴らしいスタジオです。

R0011854

各機種、私なりの簡単インプレ。


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Roland R-44

今回唯一のコンシュマー向け製品なのだが、プロの技術者も
かなり使っている。オンパ社も使用。
誰にでもすぐ使える取っ付きやすさ、小型で堅牢、バイクに載せて
ゴムひもでグルグル巻きに縛られたり、過酷に使われているが、
トラブルは全くなし。
手軽にマルチトラック録音を可能にしたコンセプトは
高く評価できる。まずはこの機械でフィールドに出て、
録音の楽しさを味わってほしい。


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TASCAM HS-P82

初めて見る機械、カタログより実物は小さく感じた。
印象的なタッチパネルの使い勝手は良く、メーターの
視認性は一番。メニューの階層も浅い。
オープンよりもセットでじっくり使いたいレコーダー。
なおオプションフェーダー開発中の噂あり。
録れた音はふわっと雰囲気があり意外に好き。
6マイク入力のコンシュマーモデル DR-680も発売。
DR-100 × 3と言う感じ。価格は10万円を切ってくるはず? 
こちらも期待度大。


R0011846

FOSTEX PD606

本編の現場が似合うレコーダー。台詞録りに特化した機械。
ミキサー使用が前提と思われる仕様。
現場では絶対の安心感がある。これぞプロ機。
PD6で好評だったアナログフェーダーは無くなりデジタルに、
これも時代の流れか。


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SOUND DEVICES 788T

世界のはてに一台だけレコーダーを持って旅をするとすれば、
間違いなくこれ。肩に担いで録音することが得意な機械。
このコンパクトなボディにメカがぎっしり詰め込まれた作りは
ミニNAGRAを思い出す。CL-8CL-9を追加して
様々な現場に対応。SSDになり振動にも強い。オンパ社使用中。


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Zaxcom DEVA 5.8

測定器という印象。液晶パネルをタッチペンで操作する。
手を出しにくい機械であることは間違いない。
だが、マイクアンプは優秀、高いだけのことはある。
ウォームな落ち着きのある音が録れるので、
やはり生楽器を録ってみたい。


Aaton_cantar_x_big2

AATON Cantar-X

残念ながら今回は参加せず。
以前レンタルして使用したことがあるレコーダー。
値段も張るが信頼性も最高、おまけに音も素晴らしい。
所有する価値は高い。
軍隊の装備品と見間違えるほどのヘビーデューティー。
砂漠での撮影やアマゾンのジャングルが似合う。
あきれるほど長持ちのバッテリーとともに、僻地でのロケに
真価を発揮する。個人的には一番好き。


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NAGRA Ⅵ

今回はサラウンド録音ということで、4マイク入力のこの機械は
除外されてしまった。
6 mmテープのNAGRAを使っていた世代にはたまらない
レコーダー。伝統のロータリーセレクターは健在で、
これを回してRECする作業は、快感ですらある。


R0011865

録音したバイオリンの音質をスタジオで聞き比べた感じでは、
やはりと言うか、意外にと言うべきか、各メーカーともに
大きな差はなかった。確かに差はあるのだが、だからどの機種が
良いとか悪いとか言うレベルではない。

オープン用にチューニングされたピンマイクで録音したので、
差が出にくかったと言うべきかもしれない。
かすかに解ったことは、各機種で使用目的を想定した音作りが
成されているという事だった。

この手の業務用レコーダーで重要なのは、緊迫した現場での
明解で確実な操作性や気象条件への順応性、そして一度記録した
音は絶対に消失しないことだと私は考えている。
音質に関しては、録音対象やマイクの種類、録音現場の条件に
よって左右されるものだから、一概には言えない。
すでに一定以上の音質を備えているので、どの機種を選んでも
間違いはない。

東京藝術大学千住キャンパスと各メーカーの方々の協力で実現した
今回の研究会。この場で初めて目にするレコーダーもあり、
実に興味深い内容でした。お借りしたスタジオの設備も素晴らしく
この環境で勉強できる学生さんたちを羨ましく思いました。
皆さんお疲れさまでした。

R0011834

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