尾道jinnのブログ

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福本渡船の事故、その後

2007年02月16日 22時25分54秒 | 尾道2007年

昨日、午前7時半頃乗船中の軽自動車が海へ落下した福本渡船の事故。意識不明だった35歳の男性がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

本日の福本渡船は、朝8時半までの夕方の通勤ラッシュのみ運行をし、午前からお昼過ぎまで現場検証と沈んだ軽自動車の引き上げなどを行っていたようです。

明日以降の運行時間はどのようになるのか情報はありませんが、ここ数年の間に不祥事(無資格の船長が運行、エンジン故障で桟橋に衝突、浅瀬に乗り上げる、乗船しようとした女性が骨折など)が相次いでいるので「安全確保命令」以上の行政処分(業務停止命令など)が行われる可能性があります。

昨日も書きましたが、尾道の渡船はどこも経営状況は悪いと聞きます。しまなみフェリー(旧・岸本渡船)も昨年桟橋が沈没し長らく休業状態が続きました。これは新桟橋を調達する資金がなく、尾道市が桟橋を用意し、しまなみフェリーに貸し出すと言うことで運行再開となりました。また2013年に尾道大橋を無料化する事になっています。そうすれば自動車の客はみんな橋に流れるでしょう。これを機に再び渡船の再編がはじまる可能性だってあります。

Fukumoto2005a (2005年撮影)

しかしながら、安全という物は第一位にあるべきです。福本渡船は愛称が「一円ぽっぽ」と言います。その昔、たったの一円で乗れ「ぽっぽー」と音を立てながら運行していたのがゆえんです。逆に言えば今でも一番料金の安い渡船で、毎日の通勤通学のラッシュの際にはもの凄い行列が出来ています。

安さのために安全がおざなりになっていなかったのか? 交通事業者の事故が起きたときにいつも言われることです。 今一度、尾道の風物詩でもある渡船のことを考えてみるのも良いのかもしれません。