うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

震災から1年

2012年03月12日 | 日記
震災から1年が過ぎました。

この一週間テレビの特番を見ていました。
私は民放局の少し大げさな報道の仕方があまり好きではなく、もっぱらNHKを見ていました。

中でも南相馬市をはじめとする、福島第一原発関連のものを選んでみていました。
その多くは「まだまだ復興には程遠い」、そんなリアルな状況でした。


毎日のように目にしていた場所が、人々が、まだまだ「再出発」どころか
先の見えない不安に苦しんでいました。

「国は自分たちを本当に切り捨てようとしている・・・」

そんな風に思っている方々が数多くいます。
同じ国の中で、非常に悲しいことだと思います。




「頑張ろう日本・・・」

町中で見かけるこの文字も、原発周辺に関しては該当していないのかもしれません。

東京で暮らしていると、それくらいこの問題は遠く離れた外国のことのように扱われているし、
「自分のことで精一杯」、できればか「かわりたくない」、「ちょっと迷惑・・・」。

これが多くの人々の正直な気持ちなんだろうな・・・と思います。
全体の構造としては、「小学生のイジメ」とたいして変わらないレベルの低い話です。


私個人的には、この市民感情を作り出してしまったのはメディアの責任だと思っています。

・事実をなるべく装飾なしで、きちんと伝えようとする良質なメディアがあります。
・必要以上におもしろおかしく、不安を煽るような、質の悪いメディアもあります。

後者が多くの人々に受け入れられている。そして市民感情が出来上がっていってしまう。
とても残念なことだなぁと思います。


とても複雑な気持ちで過ごした一週間。
自分にできることは、4年半過ごした第二の故郷に「思いを寄せる」ことしかありません。

大変な状況にある人々に対して「恥ずかしくないよう」、しっかりと生きていきたいと思います。
自分が現在いかに恵まれた状況にあるかということを忘れずに・・・。