富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

西除川のヒメボタル 2014.5.(最後に現在の状況あり)

2019年06月05日 | ホタル

 大阪狭山市のヒメボタルはちょうど今の時期、その数多いときで350匹。最近は6月1日頃までが最大のピークとなります。河内長野市のゲンジボタルの少し先だって発生するこの辺では珍しいヒメボタルです。

 

 ヒメボタルの写真はとても難しいです。、もうすでに12年くらい毎年見学していますが、一度としてヒメボタルの写真が撮れたためしがありません。この写真は、2009年に大発生した河内長野市高向 花の文化園付近のゲンジボタルです。

 

2014.5.28.  21:12大阪狭山市東茱萸木3丁目 西除川旧河川敷にて

これはヒメボタル。この日は110匹の観察数と、保護管理されている「狭山ヒメボタルを守る会」のボランティアの皆さんが話されていました。

 

 2014.5.28.  21:12 大阪狭山市東茱萸木3丁目 西除川旧河川敷にて

大阪狭山市のヒメボタルは、平成7年(1995)に発見されました。ボランティアの皆さんや富田林土木事務所などの協力もあって次第にその数が増え、、2011.6.4.には500匹以上が観察されました。

 

 ヒメボタルは、大阪府レッドデーターブック準絶滅危惧種に指定されている貴重なホタルです。 ヒメボタルは、ゲンジボタルやヘイケホタルと異なり、陸生で幼虫は竹薮や森の落ち葉の中でカタツムリの仲間のキセルガイやオカチョウジガイ食べて生育します。

メスは後翅が退化し飛ぶことができず、行動範囲が限られているので、生活環境が破壊されると絶滅し再生は不可能となります。

 石川水系は上流部の河内長野でゲンジボタルがたくさんいますが、なぜか西除川(天野川)水系はゲンジボタルがほとんどいなくて、ここ大阪狭山市にヒメボタルが生息しています。おもしろいですね。

 

  2011.6.14.22:11 河内長野市高向 大阪府立 花の文化園付近

 これは、ゲンジボタルです。

 

 2007.6.12. 17:18 大阪狭山市東茱萸木3丁目 西除川旧河川敷にて

ヒメボタル生息環境 竹藪や雑木の木陰がある、湿気のある小川のほとりが住みやすいみたいです。ここは蛇行した旧西除川の流路跡です。現在この地点では、新たに別にまっすぐの新しい流路に付け替えられています。

ヒメボタルは陸生の巻貝(キセルガイなどのカタツムリの仲間)を食べる陸生のホタルです。

現在は、遊歩道が整備されています。(2019年追加記事)

 

 2007.6.12. 17:46  大阪狭山市東茱萸木3丁目 西除川にて

近くのせせらぎ橋にこんなモニュメントがあります。

 

 現在はD地点がフェンスで保護され、管理されています。発生している期間の夜7時半頃~9時過ぎまで、ボランティアの方により無料で開放していただいています。

また近年B・C地点も遊歩道が整備され、見学することができるようになりました。

 

 2014.5.28.21:11  これもことしのヒメボタル

 

 

 2007.6.12.17:47 大阪狭山市東茱萸木3丁目 西除川にて

きれいで、さわやかな橋の欄干ですね。

 

 ちょっといたずらで漫画を描いてみました。クワガタは甲虫類でホタルと同じ仲間ですが、生息する時期が違いますよね。

 

 2014.5.28. 21:11 今年のヒメボタル。

実際行くともっとあちこちにいますが、カメラで写して拡大しているのでどうしても部分、部分になってしまいます。

観測数は天候や時刻において変動しますが、おおむね20時30分から21時30分頃までが多く光ります。

 

 2011.6.14.22:09 河内長野市高向 大阪府立 花の文化園付近 これはゲンジボタル

発光の色はゲンジボタルが、やや緑がかった白に対し、ヒメボタルは白っぽく、発光の間隔が短いため、観測数が多いとまるでクリスマスツリーの電飾のようになります。毎年、6月1日頃(2019年修正)がピークとなります。

 

 案内地図

つぼみ幼稚園の角、橋の東詰を南に入ってください。街灯があまりなく暗いですが、数百メートル行くと、「狭山ヒメボタルを守る会」の方が、誘導灯を持って、案内されてます。

☆6月中旬 河内長野市高向でゲンジボタル150匹(昨年、1地点で)、壮大ないのちの営みが!

 また、情報を公開しますので、見てくださいね。

撮影:2014.5月28日

2014.5月31日 (HN:アブラコウモリH )


 

【追記】2016.5.25.

ことしのヒメボタルの発生は、昨年に引き続き、例年より1週間くらい早いそうです。(今年の最初の発生は5月12日)

2016.5.25.21:00現在の発生数は、220匹。ほぼ昨年並みの発生数です。

ピークは、あす夜は雨のため、あさって5.27.(金)21:00過ぎがピークになるのではと思われます。


 【追記】2018.5.16.

今期初めて観察に行きました。「守る会」の方に聞くと、5匹くらい発生しているということでしたが、20:30に特別に観察させてもらったら、発光しているのは1匹しか見つけられませんでした。それもずっと発光しているのではなくて、時々飛んで光る程度でした。

発生はほぼ例年通り。ピークは守る会の方に聞くと。5月25日~28日位ということでした。

一般の公開は5月20日(日)からです。


 

【追記】2018.5.28.

5月25日(金)に見に行ったとき(8時過ぎ)はそれほどでもなかったですが、それでも291匹発生していたとのこと。(狭山ヒメボタルを守る会 の記録より)

5月28日(月)9時過ぎに再度見に行ったときは、入口付近はクリスマスの電飾のように飛んでいました。

ピークは過ぎて、200匹台との守る会の方のお話でした。

今年は5月26日(土)が326匹でピークのようです。

発生数は年により差があり、ピークも年により、また天候、気温、見学時間により異なるようです。

時間は8時30分から9時30分位、気温の低い日、雨の日は少ないようです。

 毎日の発生の状況は、狭山ヒメボタルを守る会 のTwitterで確認することができます。

 

追伸:富田林市域でのヒメホタルの情報をこのブログで後日報告します。


 【追記】2019.6.4.20:45

今年は忙しくてなかなか行けませんでしたが、やっと遅いとは思いながら行ってみました。

発生数は30匹前後と少なかったので、「守る会」の方に聞いてみたら、すでにピークは過ぎているとのことでした。

今年のピークは、6月1日で発生数は350匹とのこと。見学者は土曜日ということもあり1300人も来られたそうです。年々早くなっており、8年ほど前は6月5日頃でしたが、近年は6月1日前後と早くなっているそうです。

「守る会」では4月の最高気温の積算で今年のピークの予想をされていますが、今年は暖かかったので5月16日に、「ピークは5月31日から6月2日」と予想されています。そして、予想がぴったり当たりました。(狭山ヒメボタルを守る会 のTwitter)

ピークを過ぎると急激に減少しますので、行かれる方は今年最後のヒメボタルをお早い目に観賞してください。

 

関連記事:ようこそ、おかえりヒメボタルー富田林市域で

 


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