富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

平野郷 杭全神社の夏祭り2023

2023年07月23日 | だんじり・祭り

平野郷 杭全(くまた)神社 

だんじり祭りの中で、数少ない夏祭りの平野郷 杭全神社の地車祭。7月11日から14日の4日間の内、12日と13日に9町から9台の地車が出ます。13日が宮入り。

そして11日と14日は太鼓台と神輿(みこし)が町内を練り歩きます。

 

樹齢千年を超えていると云われる楠のの巨樹。大阪府の天然記念物。幹回りがなんと10m。

杭全神社の夏祭りは、「悪疫や地震・雷などの天災を鎮めようとして、平安時代初期に始まった祇園会(ぎおんえ)が次第に祭礼としての形を整え、賑わいを見せるようになったもの」だそうで、江戸時代中頃から神輿や太鼓台、だんじりを出し物とする現在の姿になったそうです。どうも収獲を祝う秋祭りとは違うようですね。

 

境内にある力石。

 

平野郷は街道筋にあるので、やたらと道標が多いです。

 

あちこちにある道標。「左 ふぢい寺 かしわら道」。

 

2023年7月12日 13:28 平野郷の環濠の周りを行く「市町」の地車。

新調地車のように見えますが、令和3年に大修理を終えた9町の中で一番古い地車です。

江戸後期の弘化二年(1845)に作られ、すでに178年経過しています。

 

後梃子(てこ)がないのが特徴です。

 

泥堂(でいどう)町の地車 大正九年(1920)制作。住吉の「大佐」制作の地車です。「泥組」の地車も百年経過しています。

後梃子がないので、コマ(車輪)を皆で力を合わせて滑らせ、方向を変えます。

 

平野の街中の路地は決して狭くはないのですが、地車が大きいので道いっぱいに進みます

 

にらみを効かす獅子。

 

こちらは「北組(野堂北町)」の地車 平成六年(1996)制作。

 

力の入る方向転換。前面に大太鼓が横に設置されているのが特徴です。

見慣れた石川型や岸和田の下地車とは趣を異にします。

 

鬼板の部分も獅子噛でなく、「兎の餅つき」になっていて、懸魚(けぎょ)も大きいですね。

 

「南組(野堂南町)」平成15年(2003)制作。

 

国道25号からの大通りを進みます。

 

幼稚園児に見送られて、背戸口町の地車。

 

辻で「北組」の地車と出会います。

背戸口町の地車は明治7年(1874)制作。三度の大改修を経て現在に至ります。

 

平野のアーケード街、全興寺(せんこうじ)前を子供たちが綱で引っ張ります。伝統を受け継ぐ子供たち。ほほえましい姿ですね。

 

全興寺に拝観の外人さんもちょっとビックリ。

 

古くからの商店街をゆっくりと進みます。

 

獅子噛が睨んでいます。

 

平野本通り商店街入り口で前に「おじぎ」で方向転換。

前後に高性能のブレーキが付いていて、スピードを出してブレーキを効かすと慣性で前倒しになるので、そのまま「おじぎ」ができます。ここの地車の得意技。

 

花代をいただくと、大阪締めで「ありがとう」。商店街ではたくさんの「ありがとう」をいただきました。

 

「馬場組(馬場町)」の地車。明治12年(1879)制作。

夕方ににわか雨があり、ずぶ濡れになりました。

 

みんなびしょびしょ、地車は濡れないよう、幌かぶせ。ちょっと残念。

 

7月13日 18:23 にわか雨も程なく止んで、「西脇組」ではこれから宮入りの出陣。

地車は9町で2番目に古い安政3年(1879)制作 しかも地車制作で名高い住吉の大佐の地車(住吉型)。

 

大工方がとても威勢がいいです。

 

さあ、これから祭りのハイライト、杭全神社への宮入りです。

このブログでは後編として宮入りの模様をお伝えします。

(当方は主に南河内の石川型の地車を取材しております。大阪市内の地車は不慣れなため、記載事項に誤りがある場合はお知らせください。)

関連記事:だんじり・祭り(26)

撮影:2023年7月12日、13日

2023年7月23日 HN:アブラコウモリH

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サバ―ファームのジニアとひま... | トップ | 奥の谷の昆虫観察会 2023 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

だんじり・祭り」カテゴリの最新記事