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殉職。

2006年02月16日 | ニュース系
「中国から外交機密に関する情報提供を強要された」という遺書を残して自殺した日本総領事館員が、殉職扱いになっているのだそうです。
外務省の官房長が国会の答弁の中で、
「『国を売るつもりはない。死を選ぶ』と遺書に書いてあり、国のために身を投げたと思っている」

と言っています。
どうせ自分がもらえるわけでもないので、基本的にはどうでもいいのですが、その理屈だと、たとえば生命保険に加入した翌日にその契約者が「国のために自殺」しても、それは「自殺ではなく殉職」なので、保険会社は保険金を満額支払わなければなりません。

まあ、未だにコソコソとこういうことをしている役所はどうでもいいとしても、こういう問題を声高に取り上げて「公務員はいいですね!」という民間人の感情を徒に煽るような、安易過ぎる戦術も、個人的にはどうかと思うけれども。
だいたい、今更イチャモンをつけてみたところで、いったん通常より高い遺族年金を支払い始めておきながら、途中から「批判が強いので減額します」とはいえないのだし。

本気でこういうことを正す気があるのなら、対処療法なんかは全く無意味だし、黙って内部からガツンと一気に変えない限りどうしようもないような。
ただ、誰だってくれるというのなら欲しいに決まっているので、体質を変えるのは無理だろうと思うけれども。

参照記事:Yahoo!ニュース