25日は、尾崎豊の13回忌でした。
あれからもう干支が一回りしたかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。息子さんも、もう15歳だというし。
で、節目の命日に合わせるように最新ベスト盤CD「13/71」が発売され、5日間で30万枚近く出荷されているようなのですが、「まだ商売するのか」という感じです。
自分の場合、アルバムをコンプリートしているので、今更買いませんが。
それにしても、このまえBSで尾崎の特集をやっていて、今日、それをビデオで観たのですが、何か違和感を覚えます。
というのも、個人的には十代の頃の楽曲より、NYへトンズラして、薬中になって帰ってきて、シャブで捕まって、精神的にボロボロになって、そのどん底から這い上がろうとモガキ苦しんでいた二十代の頃(『太陽の破片』以降)の歌のほうが、自分は好きだからです。
でも、ほとんどのテレビの特集とかは未だに「尾崎豊=十代の代弁者」という括りで、バカのひとつ覚えみたいに『十五の夜』や『卒業』を「名曲だ」とかやっていますが、十代のオザキは、所詮はただの甘えん坊です。なかには、『僕が僕であるために』とか『十七歳の地図』とか、「かなり良い」と思う曲もありますが、だいたいは、そんなにたいしたことありません。
やはり尾崎の真骨頂は、アルバムでいうと『街路樹』以降の、大人になってからだと思います。もちろん個人的な考えですが、なんか、一度地獄を見た者は何か違う、という感じがします。
ただ基本的にオザキって、いい加減でどうしようもない奴(決して貶しているわけではありません。寧ろ自分的には褒め言葉のつもりです)だと思いますけど。
だから、渋谷のビルのテラスを『聖地』などと呼び、そこで『15の夜』とかを、みんなで集まってギターをかき鳴らしながら合唱する連中は、ちょっとどうかな、と思ってしまいます。
冷たい言い方だけれども、死んだら終わりだと思うし、そんな死人の歌を、生きている頃を知らない人たちが思い入れたっぷりに歌っている姿は、あまり健康的とはいえません。
だいたい、死ぬ前の尾崎は、自分のそういう「十代の代弁者」的イメージを、なんとか払拭したいと思っていたような感じだったのに、結局そのイメージだけが残っているというのは、なんとなく不憫です。
ところで、どうでもいいことなのですが、テレビでは「オザキが好き」という女の子をよく見るけれども、実生活でそういう人に会ったことは一度もありません。
参照記事:Sponichi Annex
あれからもう干支が一回りしたかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。息子さんも、もう15歳だというし。
で、節目の命日に合わせるように最新ベスト盤CD「13/71」が発売され、5日間で30万枚近く出荷されているようなのですが、「まだ商売するのか」という感じです。
自分の場合、アルバムをコンプリートしているので、今更買いませんが。
それにしても、このまえBSで尾崎の特集をやっていて、今日、それをビデオで観たのですが、何か違和感を覚えます。
というのも、個人的には十代の頃の楽曲より、NYへトンズラして、薬中になって帰ってきて、シャブで捕まって、精神的にボロボロになって、そのどん底から這い上がろうとモガキ苦しんでいた二十代の頃(『太陽の破片』以降)の歌のほうが、自分は好きだからです。
でも、ほとんどのテレビの特集とかは未だに「尾崎豊=十代の代弁者」という括りで、バカのひとつ覚えみたいに『十五の夜』や『卒業』を「名曲だ」とかやっていますが、十代のオザキは、所詮はただの甘えん坊です。なかには、『僕が僕であるために』とか『十七歳の地図』とか、「かなり良い」と思う曲もありますが、だいたいは、そんなにたいしたことありません。
やはり尾崎の真骨頂は、アルバムでいうと『街路樹』以降の、大人になってからだと思います。もちろん個人的な考えですが、なんか、一度地獄を見た者は何か違う、という感じがします。
ただ基本的にオザキって、いい加減でどうしようもない奴(決して貶しているわけではありません。寧ろ自分的には褒め言葉のつもりです)だと思いますけど。
だから、渋谷のビルのテラスを『聖地』などと呼び、そこで『15の夜』とかを、みんなで集まってギターをかき鳴らしながら合唱する連中は、ちょっとどうかな、と思ってしまいます。
冷たい言い方だけれども、死んだら終わりだと思うし、そんな死人の歌を、生きている頃を知らない人たちが思い入れたっぷりに歌っている姿は、あまり健康的とはいえません。
だいたい、死ぬ前の尾崎は、自分のそういう「十代の代弁者」的イメージを、なんとか払拭したいと思っていたような感じだったのに、結局そのイメージだけが残っているというのは、なんとなく不憫です。
ところで、どうでもいいことなのですが、テレビでは「オザキが好き」という女の子をよく見るけれども、実生活でそういう人に会ったことは一度もありません。
参照記事:Sponichi Annex