2016/04/03(日)

先月9日、空軍第3訓練飛行団所属の国産基本訓練機KT-1が順天湾上空を飛行する中でエンジン故障を起こしました。操縦教官が巧みに無動力滑降して泗川飛行場に非常着陸させたから良かったものの人命被害が出るところであったヒヤッとする状況でした。事故機のエンジンは内部が溶け落ちるほど酷く毀損していました。エンジンにどのような異常があったのかという傍証なだけに事故原因が明かされて欠陥が解消されるまでは同じ機種の飛行を完全に中止しなければなりませんでした。 ところが空軍は‘一部’のKT-1にだけ飛行中止措置をしました。トルコ、インドネシア、ペルーなどKT-1を数十機ずつ輸入して運用している国には今でも‘エンジン火災後非常着陸’事故を知らせずにいます。国内では100機を超えるKT-1系列の飛行中止の事実を取材が始まるまで隠しました。

大型兵器の輸出、輸入国の間には通常的に技術協力体を構成します。武器が故障したり、アップグレードをしなければならない時に情報を交換して適時に措置するためです。KT-1を輸入したトルコ(40機)、インドネシア(22機)、ペルー(20機)とそのようなグループを組織しています。飛行中にエンジンから高熱と火が出て鉄の塊が溶ける事故が発生したのに空軍はKT-1輸入3ヶ国には知らせませんでした。空軍と製造社であるKAI側は様々な釈明をしてはいますが苦しいです。「古い機種ではないのか?」「整備問題であるかも知れない」等々トルコ、インドネシア、ペルーが購買したKT-1も私たち空軍と同じ原因で事故を起こすこともありえます。当然事故の事実を知らせなければなりませんでした。立場を変えて私たち空軍が外国航空機を買って、販売国で該当航空機の事故が起きたのに知らせてくれなかったらどうでしょうか?

国内の飛行中止はちゃんとできたのだろうか?空軍はKT-1を85機、そしてKT-1の兄弟機である戦術統制機KA-1を22機保有しています。空軍は「事故が起きた先月9日から事故原因(スタータージェネレーター異常)が明かされた24日まで半月のあいだKT-1とKA-1 107機全てに対して飛行中止措置を下した」と先月30日になって一歩遅れて明らかにしました。空軍はこれもまた永遠に隠すつもりでした。取材が始まるとやむを得ず事故の後続措置内容を少しずつ公開しました。主力戦闘機ではないが、小型攻撃機22機を含んだ107機がしばらく翼を畳んだ、少なくない事なのにも空軍は国防部長官にさえ報告していません。空軍がこのようにKT-1の事故を隠そうとばかりするのを見ると洶々とした説などが出回ります。「参謀総長にも直ちに報告をしなかった。」「KA-1に対しては五日程度経ってから飛行中止措置をした。」閉鎖的な軍が閉鎖的に事を処理したために生じた言葉です。事実ではないことを願います。

■記事引用元:SBK韓国
http://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1003502564