キッチンリフォームの続きになります。
階段際立てた間仕切りを一旦他の場所に移動させ、階段側になる面にボードを貼ったところまでが前回のお話でした。
今回は仕上げ材の施工になります。
壁の仕上げをどうしようかと考えました。
壁の仕上げと言えば壁紙(クロス)ですが、壁を元の階段際まで戻してクロスを貼るとなると階段に隠れたところには貼ることができず、どうもそれが嫌で、
じゃあクロスを貼ってから元に位置に戻すのはどうかと考えましたが、左端は戸枠も付いていませんし、右端は出入口側の間仕切り壁もまだこれからなので、
この状態でクロスを貼るのは端の処理が汚くなる気がして気乗りしませんでした。
そこでクロス調の化粧合板を買ってきました。これはベニヤ板の表面にクロス調の塩ビシートを貼ったもので、たわませたり歪ましても裂けたりせず
普通のベニヤ板と同じように扱えるものです。
3×6尺(さぶろく 910mm×1820mm)なので高さが足りないので間で継ぎ目が入ります。
横幅の寸法については戸枠側は見切り材を入れて突き当てして、反対側は出入口側の間仕切り壁に貼るボードの厚みを足した長さでカットし
角(出隅)はアルミのアングル材で化粧しようと思っています。
こういったボード材の貼り付けは接着剤と両面テープを使った〇〇工法と言うのがあって、キッチンパネルもその方法で貼り付けたのですが、
どの工法にも「突き付けは出来ません」と書かれてあります。
これはパネルを順番に貼っていく際に隣のパネルと密着させて貼ると、気温や湿度で下地やパネルが膨張収縮しパネルに浮きが生じてしまうためで、
それを逃がすために間を数ミリあけて(目地を作って)貼っていけというものでした。
こういったパネルがどれくらい膨張収縮するか分かりませんし、化粧合板を釘打ちで貼ってあるのはどれも突き付けなので意外と大丈夫じゃないの?って
思ったりするのですが、接着剤はそこまで保持力が無いようにも思えますし、こういったときは素人はルールに従えというのが心情なので施工説明書に従うことにしました。
でここで一つ悩みました。
戸枠側の端にも数ミリ隙間をあけるとなると、そこに入れる見切り材がその隙間で動いてしまって戸枠との間に隙ができて不細工な仕上がりに
ならないかと気になりました。
戸枠と見切りが密着するように両面テープや接着剤で固定すればいいのですが、それよりももっと単純に寄り添うように見切りと戸枠が密着させれないかと考えました。
「隙間なく戸枠に密着させると膨張収縮でパネルが浮く。」
「隙間を空けると見切りと戸枠が密着しない。」
「見切り材と戸枠に隙がないように綺麗に貼らないといけない。」
・・・悩んだ挙句こんな風にしました。
化粧合板は戸枠に密着する寸法でカット。
その後、隙間を空ける分だけトリマーで板厚を薄く削って、さらに所々を残して除去。
残った部分で見切り材を押さえて、万が一膨張収縮してストレスが生じたらこの部分が崩れて浮きが生じないようにする。
いわゆる「クラッシャブルゾーン」です。
はい、バカです。でも笑わないでください。真剣に考えた末に自分で一番納得いく方法がこれだったのです。
上手く機能するかは分かりませんが、この問題で悶々と考え込んで停滞することはこれで回避できました。
はっきり言って、最近自分がモノ作りに合ってないのではと思うことが増えました。
パネルを貼る際に使用する接着剤の選択でも悩みました。
接着剤も色々あって、変成シリコーン樹脂系であっても不燃化粧板用だとかバスルーム用だとか。壁一般用というのもあるのですが選ぶ根拠を
知らないのでで困ります。
おまけに入手性もあって真面目に考えたら困りました。
引用:アイカ工業 接着剤 http://www.aica.co.jp/products/adhesives/building-material/ から抜粋
アイカのキッチンパネルを貼るときは同社のエコエコボンド変成シリコーン系 SE-1を使用しましたが、合板用とうたってあってモノタロウで入手できるのが
あったので買いました。
セメダイン社のボードロック310とボードテープ310。
接着剤と仮留めの両面テープでボードを貼る工法。アイカのM工法に対してセメダインはHS工法。
アイカのキッチンパネル用の接着剤でもプライマーを塗れば合板の下地に貼れるとあって、小さい方の化粧合板には残っていたアイカを使い、大きい方を
セメダインで貼ることにし、念のため両方にアイカのプライマーを全面塗布しておきました。
プライマー無しでも付きそうな気もしますし、プライマーを塗っておけばどんな接着剤でも付くような気がします。
こんな問題、真面目に考えない方が良い気がしますし、真面目に考えると寝れなくなります。
セメダインのHS工法は縦に塗布とありましたが、アイカのM工法にならって波波に塗布しました。
割り付けは継ぎ目(目地)が目につきにくいように大きい方を上に持ってきて、見切り材を付けた状態で戸枠に密着するように貼り合わせました。
で、ここでやらかしてしまいました。
下側の化粧合板を貼ろうと両面テープを貼って準備していたとき、何かやってないことがあることに気付きました。
そう、大きい方を貼る際に両面テープのセパレーター(裏紙)を剥がさないで貼ってしまっていました。
あ~、も~、バカやん。
珍しく調子付いて作業していたらこの様です。
仮留めの両面テープなので接着剤だけで付くと思うのですが、やらかしたことが我慢できませんでした。
貼ってから一時間ほど経っていましたが、モヤモヤするのが嫌で剥がしました。
当たり前ですが両面テープを貼っていないので「ヌメ~」ってな感じで無事剥がせました。
ホームセンターで安くて手に入りやすいアイカのボンドに比べ、セメダインのは取り寄せしなければならないものだっただけに自分の老いぼれ度に悲しくなりました。
スクレーパーで必死に剥がしてやりました。
はい、笑ってください。
翌日、コーナンに行ってアイカの接着剤を買ってきました。
セメダインのボードテープ310とアイカのエコエコボンドSE-1の組み合わせ。
アイカとセメダインのコラボです。
ボンドを剥がした跡が艶めかしい・・・・。老いたくはないものです。
しっかりセパレーターを剥がしたことを確認して貼りました。
ああ、確認、確認、また確認。
継ぎ目はシリコンシーラントを塗布。
物珍しそうに見ていたのでやらしてみました。
「むずかしい~」と言って、行ってしまいました。
仕上げまで貼り終えました。
元の位置に戻して床と天井に固定。
一人で意外と普通に移動させることが出来ました。
階段側から見るとこんな感じです。
ボードを貼って戸枠を付けて入口側の間仕切り壁を付けたら、周り縁や巾木を付けて仕上げたいと思います。
ドンくさくて、すったもんだ有りましたが、一応目的の階段との縁切りが出来ました。
ではまた