とあるスナックで
小林
小林
山口薫の本、<公共貨幣>の P-113にこう書かれていますね。
5・3.3 支配の階層 Sphere of Influence
それでは、究極の世界の支配者は国際銀行家やマルタ騎士団であるのか。もしそうだとしても、彼らは自分たちの経済利益だけのために部分準備銀行制度という「金のなる木」を創り、複利計算による借金漬けの仕組みを創ったのであろうか。
1961年4月27日、ケネディ大統領はニューヨークのホテルで全米新聞協会を前にして「大統領と報道」という表題で歴史的な演説を行った。その中で、秘密結社(Secret Societies)が米国の政府や社会に「戦争の宣告なしに」浸透し、秘密裏に「支配の階層(Sphere of Influence)を拡大していると警告した。ケネディ大統領が勇気を奮い、命まで賭して米国民に警告した Sphere of Influence とはいったい何者なのか、彼の演説をインターネット動画でたまたま見てからずっと気になっていた。
その演説から半世紀後の2012年、「誰があなたのゴールドを真に所有しているのか?」という著書が出版された。著者は世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」等を編集し、海洋生物学研究や米空軍のパイロット等、異色の経歴を持つ作家、ウイリアム・ディーン・ガーナーである。私はこの本に衝撃を受けた。なんと彼は、ケネディ大統領が50年前の演説で警告したのと同じ言葉 ”Sphere of Influence” を用いて、さらにこの世界の重層する支配層のトップに「支配の第一階層 The First Sphere of Influence(TFSI)」が君臨していると指摘した。そしてこのTFSIは奥部に隠れた闇の秘密結社(Cabal)であり、ロスチャイルド家をも彼らの会計士として支配しているという。さらに、本書の「はじめ」で述べたリンカーン大統領やケネディ大統領の暗殺にも深く関与していると推測している。
しかしながら同著者は用心深く、この結社の存在はあくまでも彼の作業仮設であるとして、経済恐慌、失業、戦争、人種差別等の歴史上の個々の事象をそれぞれの点として結び併せれば、歴史的なパターンが浮かび上がってき、その存在が整合的に説明できると指摘する。こうした彼の論理は、まさに本書で展開しようとしている「システム構造がシステムの振る舞いのパターンを繰り返す」というシステムダイナミックスの科学的分析手法と合致する。もしそうであるとすれば、国際金融資本をさらにその背後から支配する第一階層なるものが存在しているかどうかは大きな問題ではなくなる。研究者としての興味もそこにはない。
なぜならば、国際金融資本へと流れるお金のシステム構造を絶てば、その背後に存在するかもしれない支配層も同時に崩壊するからである。
これがシステムダイナミックスによる方法論であり、本書が提案する処方箋である。 先を急ごう。
5・3.3 支配の階層 Sphere of Influence
それでは、究極の世界の支配者は国際銀行家やマルタ騎士団であるのか。もしそうだとしても、彼らは自分たちの経済利益だけのために部分準備銀行制度という「金のなる木」を創り、複利計算による借金漬けの仕組みを創ったのであろうか。
1961年4月27日、ケネディ大統領はニューヨークのホテルで全米新聞協会を前にして「大統領と報道」という表題で歴史的な演説を行った。その中で、秘密結社(Secret Societies)が米国の政府や社会に「戦争の宣告なしに」浸透し、秘密裏に「支配の階層(Sphere of Influence)を拡大していると警告した。ケネディ大統領が勇気を奮い、命まで賭して米国民に警告した Sphere of Influence とはいったい何者なのか、彼の演説をインターネット動画でたまたま見てからずっと気になっていた。
その演説から半世紀後の2012年、「誰があなたのゴールドを真に所有しているのか?」という著書が出版された。著者は世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」等を編集し、海洋生物学研究や米空軍のパイロット等、異色の経歴を持つ作家、ウイリアム・ディーン・ガーナーである。私はこの本に衝撃を受けた。なんと彼は、ケネディ大統領が50年前の演説で警告したのと同じ言葉 ”Sphere of Influence” を用いて、さらにこの世界の重層する支配層のトップに「支配の第一階層 The First Sphere of Influence(TFSI)」が君臨していると指摘した。そしてこのTFSIは奥部に隠れた闇の秘密結社(Cabal)であり、ロスチャイルド家をも彼らの会計士として支配しているという。さらに、本書の「はじめ」で述べたリンカーン大統領やケネディ大統領の暗殺にも深く関与していると推測している。
しかしながら同著者は用心深く、この結社の存在はあくまでも彼の作業仮設であるとして、経済恐慌、失業、戦争、人種差別等の歴史上の個々の事象をそれぞれの点として結び併せれば、歴史的なパターンが浮かび上がってき、その存在が整合的に説明できると指摘する。こうした彼の論理は、まさに本書で展開しようとしている「システム構造がシステムの振る舞いのパターンを繰り返す」というシステムダイナミックスの科学的分析手法と合致する。もしそうであるとすれば、国際金融資本をさらにその背後から支配する第一階層なるものが存在しているかどうかは大きな問題ではなくなる。研究者としての興味もそこにはない。
なぜならば、国際金融資本へと流れるお金のシステム構造を絶てば、その背後に存在するかもしれない支配層も同時に崩壊するからである。
これがシステムダイナミックスによる方法論であり、本書が提案する処方箋である。 先を急ごう。