9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  天野統康 著<あなたはお金の仕組みにこうして騙されている>

2016年11月27日 | 日記
とあるスナックで

小林
いま盛んに、消費者金融で借りてください、借りてくださいと宣伝してますけど、そこもやはり<無から>お金を作り出しているんですか?

コー
いや、そこは違うみたいだ。天野統康のこの本の p-56

政府がお金を創れないことは前述した。
それでは、銀行業以外の他の業種はどうなるのだろうか?例えば、銀行業のようにお金を貸し付けて利益を出している消費者金融や商工ローンなどだ。また、お金を集めて運用するという点では、保険会社や年金基金も同じような機能を持っている。しかしこれらの業種は銀行と仕事の内容は似ているが、お金を創る能力はない。
法人や個人がお金を調達する方法は、銀行から借りる以外にも様々な方法があるが、そのお金はどこからか調達したお金になる。貸し付けをした企業のお金も結局は市場から調達したり、銀行業からお金を借りたものだ。
企業の資金調達方法は主に次の二つになる。
*銀行業からお金を借りて取引する
*一般市場からお金を借りて取引する
どの法人も個人も、国からお金をもらう公務員や年金生活者でさえ、皆銀行が創り出したお金をもらっていることになる。結局、それらのお金のほとんどは銀行の貸し出しが基になっており、銀行業に返さなくてはならないお金なのだ。


小林
だから、次の言葉があるんですね。 p-32

私たちの貨幣システムというのは、そのシステムの中に借金がないとしたら、そこにはお金が存在しないのです

  マリナー・S・エクルズ、元連邦準備制度理事会議長



コー
この言葉の意味が分かっている人は、一万人の中の何人だろう?十万人の中の何人だろう?
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9.11について 天野統康 著<詐欺 経済学原論>

2016年11月25日 | 日記
とあるスナックで

コー
この際に、銀行の、銀行だけが持っている<信用創造機能>を徹底的に勉強したいな。天野統康のこの本の p-178

「銀行は預かったお金を貸し付けている」という誤解は、広く市民の間で共有されている。その誤解を生じさせている一つの原因が預貸率という言葉だ。
預貸率というのは、銀行の資産の側の貸出金と、負債の側の預金の比率のことである。世間一般では、銀行が預かったお金を貸し出していると思われている。そのため預貸率は、銀行が預かったお金をどれだけ貸出したのかを測る基準と認識されている。
しかし、これは大いなる誤解である。
銀行が実際に預かったお金を貸出しているわけではないことは前述した。実際は無から貸出金を作り出し、同時に預金が会計上で無から発生する。そのため、銀行がいくら貸出しても、預かっている預金は一円も減らないのである。

この単純な信用創造の現実を理解していないために、人類は様々なペテンにかけられてきた

まさに経済の詐欺学の第一の原理なのである。
この誤解が世間に中央銀行の金融政策の意味や景気変動が起こる原因を理解できないようにさせている。その誤解のさせ方については詐欺学のポイント3で後述する。

ところで、銀行が自ら貸し出すことで、無から現金を作れるならば、なぜ、市場から預金をしてもらおうと一生懸命に営業するのだろうか?多くの人が思う疑問である。その主な理由は次のとおりである。
* 銀行は預金を引き落とされる時に決済として現金を必要とする
* 銀行は預金準備率分の現金を確保しなければならない
* 銀行は国債や株などの資産性商品を購入するために現金が必要である


市場から現金を預かると、銀行の帳簿には「資産の現金」、「負債の預金」が計上されるが、その資産の現金が様々な形で活用できるために銀行は現金を預けてもらおうと営業するのである。
以上で、資本主義経済を操作する詐欺学のポイント2の説明を終了する。


貸出金は無から作れるからといって、無限に融資をすることが出来るわけではない。いくつもの規制がかかっている。一つは、預金準備率である。中央銀行に預ける現金(中銀預金)と預金の比率である。銀行が貸し出すと、必然的に負債の側に預金が創造される。そのため、貸出金は、預金準備率の範囲に制限されている。もう一つは、貸出金が引き落とされる時に必要とされる現金によって規制される。
貸出金は融資を受けた側に預金が発生する。使うから借りるわけで、借りた預金はその口座から引き出される。そのため、貸出を行った銀行は預金の引き出し分に対処するために、現金を用意しなくてはならない。つまり自らが保有するハイパワードマネーに規制される。また自己資本比率のように会計の規制も受けている。
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9.11について 山口薫 著 <公共貨幣> その9

2016年11月23日 | 日記
とあるスナックで

小林
1929年10月24日、木曜日、そうニューヨークの<株価大暴落>からの世界大恐慌の原因は、普通このように説明せれていますね。学校でもこう習ったはずですね。その原因は<過剰な設備投資>、<購買力の低下>、<貿易の縮小>だと。

コー
そうなんだ。でも実際は違っていたんだな。天野統康も <詐欺>経済学原論の本の中で言っている。 p-109

米国発の1929年の世界恐慌はFRBの金融政策によってつくられたものであった

毎度の事ながら、一部の国際銀行家と結びついた中央銀行の金融政策による意図的な景気変動と、その変動を過熱させる怪しい金融商品とのコラボレーションである。
世界恐慌は米国で1920年代に起きた空前の株バブルとその崩壊による暴落で生じた。その経緯は以下のとおりである。
 1920年代にFRBが金融緩和政策を行い、各銀行の貸出量を急激に増加させた。前述したとおり、銀行が貸し出しを行うと新たなマネーが創造される。当時の米国の融資の担保は株だったために、融資の拡大は株に対する需要を高め株価を上昇させた。しかも融資の多くは証券業や不動産業など金融経済の業種に向けられて行われていた。1921年~29年までの銀行融資の総額は、約241億ドルから、357億ドルに増加し、その内の80億ドルは金融経済向けの融資だった。つまり融資の増加の70%が金融経済向けだったのであり、これが株バブルを作り出した根本原因である。
 更に、株を購入するときに元手が10%でよく、残りの90%は金融ブローカーがローンを組んでくれるというマージンローンといわれる新しいローン商品が販売された。10%の資金で、担保になり、かつ市場で上昇している株を購入できるのだと、人々は喜んでローンを組んだ。これが更に株式市場を上昇させ、ダウ平均の株価は1921年~29年まで6倍に上昇した。しかしこのマージンローンにはとんでもない契約内容が記されていた。金融会社からからの返済請求があったら、24時間以内に株を購入した時のローンを返済しなければならないのである。
 1928年にFRBは、それまでの政策を180度変化させて、金融政策を引き締め、銀行の新規の貸し出しを厳しくおさえはじめた。29年8月には金利を6%に上昇させた。更に、マージンローンの返済が金融会社から出されると、人々はパニックになり、株価は売り一色となり10月24日に大暴落を起こした。後ほど説明するマネタリズムの創始者、ミルトン・フリードマンはこの世界恐慌をFRBの金融政策のせいである、と批判している。
 
担保資産の暴落は多くの銀行を倒産させ、個人を破産させた。一方で、ロックフェラーやモルガンなどFRBの株主と仲間たちは高値で売り抜けており、暴落した企業の株や、破産した個人の土地を買い占めた。米国は独立してから150年の開拓の歴史によって多数の独立した銀行、企業、農業者が存在していた。潰れた多くの銀行はFRBのシステムに加入していない独立系の銀行だった。こうして歴史的なバブルとその崩壊により米国の富はFRBの株主たちによって独占されていく。


小林
だから、アメリカの貨幣数量経済学者のアーヴィング・フイッシャーは、こう言っているんですね。山口薫 著<公共貨幣>の本のp-184

大好況や大不況の根源的な原因(または前提条件)は10%システムそのものにあるのであり、たとえ私の(リフレーション:筆者追加)分析が正しいとしても、100%準備のもとではもっと確実に、早く、そして簡単に好況や不況が克服され、回避できるであろう。
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9.11について  山口薫 著<公共貨幣> その8

2016年11月17日 | 日記
とあるスナックで
コー
山口薫の本を読むと、良くわかったよ。お金が増えたり減ったりする仕組みが。中央銀行と銀行だけがそのことができるんだということ。その事を<信用創造機能>ということを。<部分準備銀行制度>という事を。

お金とは<硬貨>と<紙幣>と<要求払預金>だと。<要求払預金>とは<当座預金>+<普通預金>+<貯蓄や通知預金>だと。

そしてこの<要求払預金>は、個人、企業、政府が銀行から借金すれば<増加>し、その借金を返済すれば<減少>するという事。だからみんなが銀行からの借金を返済をしたら、<要求払預金>は激減して、経済は<崩壊>してしまうということ。世の中からお金が激減するということだ。だからだれかが常に<借金>し続けなければならないということだ。

<300人委員会>は、各国の<株式市場>にジャブジャブとお金を流させ、<バブル>を作ってきたわけだ。<バブル>はいずれほっといていても<崩壊>する。市場はなんでもいいわけだ。<株式市場>、<住宅市場>、<国債市場>、なんでもいいわけだ。なにしろ<バブル>を作ってきて、それが<崩壊>するのを待つ。

市場のバブルが崩壊すると、人びとはどうするか。 p-167

それでは株価が暴落すればどのようなことが生じるのか。第一部で学んだお金の知識を動員して考えてみよう。まず、リーマンショックの時と同じように、1920年代の投資家も莫大なレバレッジをかけて借金をし、株式投資や証券投資をしていた。彼らはどうするであろうか。株式を処分し、それでも十分でない場合にはあらゆる資産を現金化して、借金を減らそうとする。また、銀行も「貸し剥がし」をして、出来るだけ借金を回収し、株価等手持ちの金融資産の減価からくる債務超過を回避しようとする。こうした結果、銀行預金は減少する。銀行預金の大半は信用によって「無から創られた」お金であり、第一部で見たように、こうした預金が減少するにつれ、
お金は流通から消えてゆく。

さらに預金者は、預金口座からお金を引き出して現金化しようとする。勿論、銀行が倒産するのではといった危惧から、預金者が銀行に殺到するという、いわゆる「取り付け騒ぎBanku-run」も起こり始まる。こうして銀行の当座預金(現金)が引き出されると、部分準備銀行制度のもとではその何倍もの預金が消滅していく。第四章で見たように、準備率が10%であれば、引出額の10倍の預金を銀行は減らさざるを得なくなる。
このように現行の債務貨幣システムのもとで株価が暴落すれば、バブルで膨れ上がったお金が、風船が縮むように急速に消えてゆく。


小林
だから、自分は株やその他の投資をしていないから大丈夫だなんて、言っていられないんですね。 p-169

フィッシャーの表現によると、ビジネス活動に必要な230億マイル(ドル)の高速道路というお金が、突然80億マイル(ドル)も消えたのである。実に34.8%の要求払預金の高速道路が破壊された。もし実際にこれだけの高速道路が破壊されれば、経済活動は壊滅的にならざるをえなくなるが、まさに実物経済はそれに匹敵するような壊滅的ダメージを受けたのである。

そして経済はデフレ不況となり、世界大恐慌に突入していった
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9.11について  山口薫 <公共貨幣> その7

2016年11月12日 | 日記
とあるスナックで

小林
いやー、コーさん、今朝の 富士山 はよかったですね。山の中腹には雲が漂っていて、そして頂上の方は朝日の光があたって、白い雪が赤く染まって。いやーよかったですね、そしてなんか おごそかな 感じがしましたね。

ところで、銀行は<本源的預金>に関係なく、<貸出金としての預金>を作れるといっても、無制限に作れるんではないですよね。

コー
そうなんだ。 p-88

それでは実際はどういう風に預金が信用創造されているかというと、企業がお金を借りに来たら、まずそれに見合う余剰準備預金の有無にかかわらず、一旦その金額を信用創造で貸す。勿論、利付で。具体的にはその企業の預金口座に貸し出し額をデジタル入力する。貸出分に対応す法定準備金が不足していたら、後から他の銀行から借りてきて積み上げる。
すなわち、「 貸出=>預金(信用)」という順序で信用創造が完了する。

上述の数値例を用いてもう少し具体的に説明すれば、銀行の窓口では実際には次のようにして預金が無から信用創造されている。まず銀行は預かったお金100万円を全て日銀に準備金として預ける。この100万円の準備金に見合う預金総額は、準備率が10%とすれば、1000万円(100万円÷0.1)となる。すなわち、最初に預かった100万円を差し引いた900万円の預金総額(貸出枠)を銀行が得ることになる。(日銀の準備率は現在2%前後であるので、実際には約4900万円の貸出枠)となる)。そこである企業が500万円の融資を求めて銀行窓口を訪れたとしよう。銀行はその融資プロジェクトの収益性を査定し、担保、利息を取って貸し出す。その結果、銀行の貸出資産は500万円増加し、同時に負債の部にこの企業の当座預金額500万円を計上する。貸出金利を2%とすれば、この融資から銀行は毎年10万円の利子収入を受け取ることができるようになる。

これが「無からお金(という機能)を生む」信用創造のエッセンスである。


小林
いやー、ようやく分かってきました、<銀行の信用創造機能>が。いままでは<銀行の仲介機能>と<銀行の信用創造機能>を混同していましたね。

コー
そうなんだ、でもこのことはおそらく銀行に勤めている人もわからないと思う。大学の経済学部を卒業した人もわからないと思う。
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