9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について <BLOCKCHAIN REVOLUTION> その4

2017年12月31日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本では、<BLOCKCHAIN>技術の心配な面も書かれていますね。 P-30

未来型プラットフォームの光と闇

いいことばかりのように書いてきたけれど、もちろん乗り越えるべき障壁はある。ブロックチェーンが登場してまだ日が浅いこともあり、技術が成熟していないし、使いやすいアプリケーションも出揃っていない。
それだけでなく、ブロックチェーンのしくみ自体に対する批判も出ている。
取引を承認するためにマンパワーを消費するという仕組みは、エネルギーの浪費ではないのか。この先ブロックチェーンの数がふくれ上がり、1日に数十億件の取引が発生するようになったらどうなるのか。ブロックチェーンの計算に参加するインセンティブは十分に保てるのか。ブロックチェーンは人々の仕事を奪うのではないか。
ただし、これらは技術的問題というより、リーダーシップとガバナンスで解決できる問題だ。新たなパラダイムを率いるリーダーたちが声を上げ、経済や社会にイノベーションの波を起こし、ブロックチェーンが正しく発展できるように導いていく必要がある。この点についても、あとでじっくり論じるつもりだ。
この本はトロント大学ロットマン・スクール・オブ・マネジメントのグローバル・ソリューション・ネットワークから生まれた。ロックフェラー財団、スコール財団、アメリカ国務省、カナダ産業省の出資を受けて実現した400万ドル規模の研究ネットワークだ。著者のドンがプロジェクトを立ち上げ、アレックスが暗号通貨研究を率いている。2014年から本格的にブロックチェーンの研究プロジェクトを開始し、ブロックチェーンが社会にどのような影響を与えるのか、それはどのような光と闇をもたらすのか、あらゆる観点から広く研究を進めてきた。

ビズネス、政治、社会、それぞれのイノベーターたちがブロックチェーンを正しく理解するなら、インターネットは誠実で安全で協力的で、あらゆる取引のプライバシーが保たれる場所になるだろう。そこでは分散された新たな形の働き方が可能になり、人々は等しく経済活動に参加するチャンスを得る。オンラインの概念がお大きく変わり、社会的・経済的な諸問題を解決するための糸口がつかめるかもしれない。

しかし、ブロックチェーンが誤解されれば、結果は残念なことになるだろう。
理不尽に抑圧され、握りつぶされるか。大企業や金融機関のいいように利用されるか。あるいは政府の道具となり、恐ろしい監視社会が到来するのか。
使い方をまちがえば、ブロックチェーンとその関連技術は暴走し、人間に牙をむくことになるかもしれない。
どちらの方向に進むかは、まだわからない。ブロックチェーンが確実に成功するとは言い切れないし、成功するとしてもまだ時間がかかる可能性はある。未来のことは誰もわからない。・・・・。



山田
僕は、ブロックチェーンの未来については悲観的ですね。大企業や金融機関や政府は、自分たちの存在が脅かされるのを、じーと指を咥えてみているだけというわけにはいかないでしょう。たとえば自分がそこで働いている人間だとしましょう。小さい時から勉強、勉強でようやっとその職場についたわけでしょう。その職場、仕事がなくなる、またはいらない、必要ないとなったらどうなるんですか簡単に言えば。だれだって反対ですよね。世の中全体のことより、まず自分のことですよね。自分には養うべき家族もあり、職場のコミュニティもあるわけですから。

大企業や金融機関はもう戦闘態勢が整ったと思いますね。それはそれぞれの政府とつながりがあるんでしょう。
暗号通貨の販売所、交換所にどのような企業が出資しているのかを見るとわかりますね。

そして世界的な大金融機関が連合して、自分たちが管理する暗合通貨を作るんでしょう。

くわしい仕組みはわかりませんが、流れはそうなるんではないですか。


コー
そうなんだな。だからこの本の著者は最後にこう書いているんだと思う。 Pー347

ブロックチェーン時代のリーダーたちへ

世の中には既存のパラダイムで成功している人ほど新しいパラダイムを受け入れがたいという法則がある。メディア王のルパート・マードックは、ハフィントンポストを作れなかった。電話会社のAT&Tはスカイプをつくれず、Visaはペイパルを作れなかった。自動車業界からUberは出てこなかったし、ホテル業界からAirbnbは生まれなかった。過去の成功者は往々にして、新たな挑戦者に道を譲っていく。
この法則はブロックチェーンにも当てはまるだろうか。
本書の冒頭で言ったことを思い出していただきたい。「テクノロジー界の魔人が、ふたたび魔法のランプから解き放されたようだ。・・・。今回の任務は、経済のしくみをがらりと書き換え、人の営みを新たな形に再構築することだ。僕たちが望みさえすれば、すぐにも願いは叶う」
インターネットの初期と同じように、ブロックチェーン革命は既存のビジネスモデルをひっくり返し、業界を変革するという使命を負っている。でも、革命はそこで終わらない。ブロックチェーン技術はすごい速さで、僕たちを新たな時代へと運んでいく。世界はオープンで、豊かで、分散的で、真にグローバルな時代へと突入するのだ。

しばらくは不安定に揺れ動き、想定外の事態も出てくるだろう。あまりの勢いに恐れをなす人もいるかも知れない。この突き進む列車が金融サービスに何をもたらすのか、まだ誰にも予想できない。ティム・ドレイパーは「インターネットが紙を不要にしたように、ビットコインはドルに成り代わる」と予言する。ブロックチェーンの熱心なサポーターですら、実は長期的な影響を過小評価しているのかもしれない。エルナンド・デ・ソトはブロックチェーンが世界50億人をグローバル経済に引き込み、国と国民との関係性を書き換え、新たな豊かさのプラットフォームになるだろうと考える。

「法を通じた平和という概念、そして人類全体が一つの家族であるという考え方は、共通の基準に基づいた合意です。世界人権宣言はブロックチェーン上でこそ、よりよく機能するのではないでしょうか」

革命を先導する人びとの多くは、まだあまり広く知られていない。この本に出てきた名前も、聞き慣れないものがほとんどだったと思う。でもそれを言うなら。1994年時点でイーベイのピエール・オミダイアやアマゾンのジェフ・ベゾスを知っていた人がどれだけいただろうか。
スタートアップは一般に、高い確率で失敗する。だからこの本で紹介した企業も、志半ばで倒れていくかも知れない。それはブロックチェーンの失敗ではなく、未来へ向けた生存競争の一部だ。
すべての試みが生き残るわけではない。でもサトシのビジョンに従っていれば、成功できる可能性はおそらく高まる。
次世代のビジネスリーダーたちは、ゲームのルール自体が変化することを覚悟しておかなくてはならない。業界が変わり、働き方も変わるだろう。過去にしがみつく者はパラダイムの変化に取り残される。

行く手には希望と危険が待ち受けている。世界は光の側に進むのか、それとも闇に落ちるのか。それを決めるのは、今の僕たち一人ひとりの行動だ。

最高の未来を実現するために、あなたの力を貸して欲しい。

さあ、まだ見ぬ世界へ踏み出そう。



山田
僕はやっぱり悲観的なんですね。

たとえばこのブロックチェーン技術を使って、世の中をいい方向に変えていこうとしても、その人たちはまとまることができるんでしょうか。

そしてこの変化を受け入れられない側の、世界的に大きい企業や金融機関は今の立場を譲るわけにはいかないでしょう、絶対に。
政府の役人や政治家を動かし、法律を変えたり、またあらたな法律を作ったりして、なんとか自分たちの立場を守ろうとするのではないですか。

それに世界的に大きな企業や金融機関は、目に見えるところで、または見えないところでつながっているんではないんですか、地域を超え、国を超えて。巨大な組織やネットワークがあるんではないんですか。
そんな大きな組織にまともに戦えるんですか、いくらブロックチェーン技術を使ったといえ、潰されちゃいますよ。
たとえば、今ある暗号通貨の交換所や販売所を乗っ取たり、潰すことは彼らの力からするとできるんではないんですか。なーに今まで散々使ってきた<羊毛刈り>のテクニックを使えば、いいんですよ。第三者を通じて、自分たちが出資している販売所や交換所をこまらせるんですよ。または今の代表たちの秘密を探って、彼らが困るように誰かに暴露させるんですよ。だれだって、欠点や弱点はあるんでしょう、一つや二つは。女問題かも知れない、自分の家族の問題かも知れない、または自分の過去の問題かも知れない。またはハッカーによる攻撃かも知れない。そうやって窮地に陥れるんです。もちろんそのときは出資している自分たちも被害者ですよ、ここがポイントですね。そうすると販売所や交換所の経営者は出資者にお願いだから助けてくださいと言わざるを得ないんです。その時に、分かりました、いままで一緒にやってきたんですから、今潰すわけにはいかないですよね、お金を出しましょう。そしてこれからも一緒にやっていきましょう。そのために我々から役員を出させてください、お願いします。一緒にやっていきましょう、ということですね。


小林
山田さん、いくらなんでもそれは飛躍すぎではないんですか。


山田
そうですかね、これは私一人の杞憂ですかね。
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9.11について <日本銀行券=お札>は<借用証書>である

2017年12月29日 | 日記
とあるスナックで

山田
いま、ビットコインとかいろいろ調べているんですけど、ビットコインを否定的に思っている人の意見も聞かなくちゃならないと思っているんです。そこで見つけたのがこの動画なんです


コー
この話で俺が驚いたのは、<53秒前後>で、彼が<お金って債務です>といったことなんだ。
ここまではっきり言った人は少ないと思うんだ。

よくぞ言ってくれましたという感じなんだけど、さらにさらに腰が抜けるほどびっくりしたのは、彼は<お金って債務なんです。だから債務でないお金はお金ではないんです>と考えていることなんだ。

びっくりしたね。お金が債務である必要がどこにあるんだろう。



山田
そうですね、やっぱり<お金ってなーに>というところから考える事が重要ですね。

わたしは、お金とは、今までのすべてのお金の共通項は何かと考えると、やっぱり、<お金とは情報である>と考えるのがいいと思いますね。

それとこちらの動画をみてみますと、先ほどの三橋貴有明さんの考えと逆だと思うんです。今現在私たちが使っているお金が<債務>だという認識は一緒だと思うんですが、そこから先が逆だと思うんですね。

わたしはこちらの人の意見に賛成ですね
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9.11について <BLOCKCHAIN REVOLUTION> その3 

2017年12月29日 | 日記
とあるスナックで

小林
ブロックチェーンという技術は、通貨だけでなくいろいろなところに使えるんですね。この本を読んでいくと、びっくりしますね。 P-237

ブロックチェーンは選挙をどう変えるか

ブロックチェーンは透明で信頼性の高い、新たな時代の投票システムを可能にしてくれる。
暗号通貨の二重使用ができないと同じように、ブロックチェーンなら二重投票やなりすましを防いで正確な投票システムを実現できる。スペインのアゴラ・ボーティング社は政府の協力のもと、ブロックチェーン技術を活用した投票システムの開発に取り組んできた。エドゥアルド・ロブレス・エルビラCTOは言う。
「セキュアな分散システムを作るのは非常に難しいのですが、ブロックチェーンならこれを実現できます。ただ分散させるだけでなく、安全に分散させるのです。これは電子投票システムをはじめとして、多くの分野に応用できます」
スペインの左翼政党ポデモスは、実際の予備選挙でアゴラの電子投票システムを利用している。大衆のための透明性の高い政治という彼らの思想に、ブロックチェーンがうまく一致したのだ。
ほかにも世界各地で、新たな電子投票への動きが進められている。最新のイノベーティブな動きをいくつか紹介しよう。

E2E検証可能投票システム

2015年、アテネ大学の研究チームがDEMOSという新たな投票システムの概要を発表した。エンド・ツー・エンド(E2E)でデータの正しさを検証できる電子投票システムだ。ブロックチェーンと同じように、分散的な検証システムを実現する。
これまでにも、投票結果の改ざんを防ぐためのE2E検証可能投票システムは開発されていた。ただし、DEMOS以前のシステムには、ランダムオラクル仮定という一定の条件のもとでしか信頼性を証明できないという問題があった。これに対し、DEMOSは数学的に信頼できる計算を利用して、データの正しさを確実に保証することを可能にした。
投票する人は2つのランダムな数字を受けとり、これを鍵として投票を行う。一方の数字は投票者に対応し、もう一方は投票先に対応している。この鍵を利用することで、中心となるサーバーがなくてもデータの正しさを証明することが可能になる。
DEMOSの登場で、E2E検証可能投票システムは今後一気に広まることになるかもしれない。

ニュートラル投票連合

オーストラリアで、NVB(ニュートラル)という団体がブロックチェーン投票を実施し、民主主義のあり方を大きく変えようとしている。彼らの主張はシンプルで前向きだ。
「政治を変えるためには、自分たちで参加するしかない」
創設者のマックス・ケイはNVBを「政治アプリ」と表現する。そこでは普通の人たちが、興味のある政策に対してブロックチェーンで「投票」することができる。投票期間が終わると、最終結果にもとづいて、実際の議会でどう投票すべきかという指示が議員に送られる。
なぜブロックチェーンを利用しようと思ったのか、という問いに、ケイは次のように応える。
「さまざまな政党に働きかけるわけですから、強く反発する党も当然出てきます。そのなかで情報の正しさと信頼を保つためには、結果を検証できる必要があると考えたのです。各党が自分で、結果の正しさと票の記録をたどれるようにするということです。」
検閲に強い仕組みや、データの不変性も重要だった。
「僕の知る限り、それを満足に実現できるのはビットコインのネットワークだけです。もちろんそれ以外にもブロックチェーンはありますが、ハッシュレート(計算量)を考慮するとビットコイン一択でした」


そして、この第9章も驚きでしたね。 P-249


第9章
僕らの音楽を取り戻せ
 ・・・アート、音楽、ジャーナリズム

それはちょっと見たこともないような、1歳の誕生パーティだった。
会場はロンドン屈指のライブ会場「ラウンドハウス」。円形の巨大な会場を彩るのは、音に反応して光るREDのツリー、お城をかとどったバルーン遊具、そして食べ尽くせないほどの豪華なビュッフェ。
人々の顔ぶれも多彩だ。クリスタルボールを自在に操るコンタクトジャグラーに、数十人の乳幼児、その親や近所の友人、ミュージシャンたち。その中に、ブロックチェーン関係者の姿もちらほら見える。
たとえば、カリスマエンジニアのヴィネイ・グプタ。彼は身近な材料でつくれる簡易シェルター「ヘクサユルト」の考案者として知られるが、現在はブロックチェーンの伝道師として活躍している。それから、イギリスのアーティスト団体FACのCEOを務めるポール・パシィフィコ。彼は金融業界から音楽業界へと転向し、現在はアーティストの権利を守るために活動している。
そうそうたるメンバーの中心にいるのが、パーティの主催者であるイモージュ・ヒープだ。ヒープは電子音とアコースティックの融合した美しいサウンドが印象的なミュージシャン。2015年にはミュージック・ウィーク誌の「インスプレーショナル・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれた。そして彼女の1歳になる娘スカウトが、この豪華すぎる誕生日パーティーの主役である。
「自分の作っているものが、いつかこの子の役に立つと思いたいんです」
本書のインタビューに応じて、ヒープは音楽業界への思いを語った。
「ビジネス的な面でいえば、かなりネガティブな見方がひろがっています。わけがわからない状況ですよ。音楽をつくるアーティストが、食物連鎖のいちばん下においやられているんですから。それっておかしいですよね。音楽はいつでも私たちを取り巻いています。携帯の中にも、タクシーの車内にも、どこにでもある。それなのに、アーティストがうけとるものは年々少なくなっているんです」
ミュージシャンをはじめ、アーティストたちはジレンマに直面している。
インターネットは、アーティストの創作と表現の場を大きく広げた。ウェブはアーティストたちを結びつけ、すばらしいアイデアやコラボレーションを可能にしてくれた。販売のツールが不足しているわけでもない。デジタルダウンロードやストリーミング配信が可能になり、レコード会社は新たな収益源をつねに開拓してきた。
問題は、新たなメディアが登場するたびに、アーティストの取り分と発言力がどんどん小さくなっていることだ。トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンも、ガーディアン誌に次のような意見を寄稿している。
「今のやり方のままでは、クリエイティブな仕事はつぶれていくだろう。音楽だけじゃなく、あらゆる創作が危機に瀕している。このままインターネットが世界中のコンテンツを吸い込みつづけたら、そのうち世界は空っぽになってしまう」
この章では、ブロックチェーンを使ってアーティスト中心のビジネスを実現する方法について検討したい。必要なのは、自由に表現出来るだけでなく、表現の対価を十分にうけとれること。言い換えれば、当然の権利を取り戻すことだ。

巨大な業界に搾取され、政府の検閲につぶされる時代はそろそろ終わりにしよう。


コー
ブロックチェーン技術を使って、ほんとうにできるんだろうか。

この中で出てきたアーティストがこの人みたいだ
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9.11について <BLOCKCHAIN REVOLUTION> その2

2017年12月24日 | 日記
とあるスナックで

小林
それでは、この本の続きを読んでいきましょう。 P-22

金融業界に競争とイノベーションが生まれる

金融業界は経済を支える要だが、そのシステムにはかなり問題がある。
とにかく巨大で身動きが取りずらく、技術の進歩にまったくついていけない。既得権益を守るのに必死で、新しいものを取り入れることに後ろ向きだ。時代遅れの技術を使いつづけ、19世紀につくられたようなルールでいまだに動いている。その業務は矛盾に満ち、時間がかかり、セキュリティの穴も多い。それに情報が不透明すぎる。

ブロックチェーンは金融サービスを古くさい銀行から解き放ち、業界に競争とイノベーションを取り入れるだろう。利用者にとっては朗報だ。これまでは採算がとれないとかリスクが高いという理由で金融サービスからはじきだされる人が何十億人もいた。でもブロックチェーン時代になれば、誰もがオンラインで買い物をしたり、お金を借りたり、物を売ったりできるようになる。もう豊かな暮らしをあきらめなくていい。

既存の金融機関も、その気にさえなればブロックチェーンを活用して進化できる。銀行、証券取引所、保険会社、会計事務所、クレジットカード会社など、あらゆる業務が劇的に改善されるはずだ。みんなで同じ帳簿をシェアすれば、決済に何日もかかるようなことはなくなり、目の前であっという間に取引が完了する。そうすれば何十億という人が助かるし、あらゆる場所で新たな起業家が生まれるだろう。

財産権が確実にデータ化される

・・・・・。
「ブロックチェーンの核にあるのは、何らかの所有権を確実に取引するという考え方です。その対象はお金でも、モノでも、アイデアでもいい。大事なのは単に土地を記録することではなく、そこに関わる権利を記録して、所有権が犯されないようにすることです。」
これからの時代、財産権を守るのは銃や兵士ではなく、テクノロジーの役目だ。データを見れば、所有権は誰の目にも一目瞭然。記録が急に消えることはない。

送金が、早く、簡単になる

暗号通貨の話で必ず言及されるのが、送金の便利さだ。送金は人々の生活に直結する大問題である。
途上国に流入する資金でもっとも多いのは、政府の援助でもなければ投資資金でもない。外国に住む労働者から家族への個人送金だ。だが国境を越えてお金を送るのは面倒で時間がかかる。いちいち銀行に足を運び、毎回たくさんの書類を書かされて、しかも7%の手数料を取られたりする。もっといいやり方があるはずだ。
モバイル送金サービスのアブラ社は、ブロックチェーンを使った国際送金ネットワークを開発した。銀行の窓口を介さず、スマートフォンで簡単に現金を送れるシステムだ。これまで送金に一週間かかっていたのがわずか数分程度に短縮され、手数料は7%以上かかっていたのがわずか2%程度ですむ。アブラ社は今後さらにネットワークを広げ、世界中のATMの数を上回る規模にしたいと目論んでいる。
送金サービス老舗のウエスタンユニオンが50万の取扱店をつくるのに、150年かかった。アブラ社はそれを1年で達成するつもりだ。

支援金が必要な人に確実に届く

・・・・。続く
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9.11について < BLOCK CHAIN   REVOLUTION  >ドン・タプスコット+アレックス・タプスコット著

2017年12月23日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本を読んでいくと、ブロックチェーンという技術は、金融だけでなくいろいろな社会の仕組みに影響を及ぼすと言っているんですね。 P-14

インターネットの帰還
・・・・・・。
そうなるはずだった。
実現したこともいくつかある。ウィキペディアやリナックスのようなマス・コラベレーションが登場し、通信とアウトソーシングのおかげで途上国にいてもグローバルな経済に参加しやすくなった。いまや20億人の人がソーシャルにつながりあい、以前ならありえないようなやり方で情報にアクセスできるようになった。

ところがやがて、帝国の逆襲が始まった。大企業や政府は、インターネットが持っていた民主的なしくみをねじ曲げ、自分たちの都合のいいように作り替えてしまったのだ。
大企業や政府はインターネットの支配者となった。ネットワークのインフラ、価値ある膨大な情報、ビジネスや生活を動かすアルゴリズム、無数のアプリケーション、それに今後伸びてくる機械学習や自動運転車。シリコンバレーやウォール街や上海やソウルの限られた人たちが技術を囲い込み、それを使って莫大な富を手に入れ、経済と社会に対する影響力をますます強めていく。

インターネットの最初期に懸念されていたダークサイドは、そのまま現実になった。
GDPは増加しているのに、それに見合った数の雇用が生まれない。富が増えるのと同じ勢いで、格差が広がっている。オープンで公平でみんなのものだったインターネットは、壁で仕切られ、専有され、中身の見えないソフトウェアをおとなしく使うしかない世界になった。巨大なテクノジー企業が技術を囲い込み、過剰な利益をかすめ取っていく。

その結果、富の集中と固定化はますます激しくなった。ひと握りの企業が大量のデータを所有し、それをもとにさらなるデータを手に入れ、自らの帝国を拡大している。こういう状況は、その起源はどうであれ、いまや害悪でしかない。

アマゾン、アップル、フェイスブックなどの肥大化したネット企業は、僕たちがこっそりとしまっておきたいようなデータまで大々的に収集している。人々のデータはいつのまにか大企業の「資産」に組み込まれ、プライバシーや個人の自由という言葉は以前のような意味を持たなくなってしまった。
政府もダークサイドに堕ちた。いまや民主主義の多くが、情報と通信技術を駆使して人々を見張り、世論を操作し、自分たちに都合のいい政策を推し進め、権利と自由をふみにじり、そうして自分たちの権力を確固たるものにしようとしている。中国やイランのような抑圧的政府にいたっては、インターネットを外の世界から隔離し、反対意見を押しつぶして国民を思い通りに操ろうとしているほどだ。

ウェブは死んだ、と主張する人もいる。

でも、そうとは限らない。
ブロックチェーン技術は、こうしたネガティブな流れを押し返す新たな波だ。世界はついに本当の意味でのP2Pプラットフォームを手に入れた。これからどんどんすごいことが可能になるはずだ。


僕たちはアイデンティティや個人情報を自分の手にもどせる。巨大な仲介者を通さなくても、自由に価値を創造して交換することが可能になる。お金の流れからはじき出された何十億という人たちがグローバルな経済活動に参加できる。プライバシーが守られ、自分の情報を自分で活用できるようになる。クリエイターは作品の対価を正当に受け取れる。経済格差を解消する方法は、富の再分配だけではない。小さな農家やミュージシャンにも富がきちんと分散されるしくみをつくればいいのだ。

可能性はとどまるところを知らない。

そして p-20 この可能性について書かれていますね。

ブロックチェーンから見えてくる未来

本書ではブロックチェーンが可能にする新たな動きをさまざまな分野から紹介し、それがどのように世界を豊かにするのかを見ていきたいと思う。

本物のシェアリング・エコノミーがやってくる

最近「シェアリング・エコノミー」という言葉を耳にする。空き部屋が借りられるAirbnb(エアビーアンドビー)や、必要なときに車を手配できるUber(ウーバー)、雑用を依頼できるTaskRabbit(タスクラビット)などを指してそう言うらしい。
でもそういうサービスは、本当の意味での「シェア」ではない。情報を集約することで成り立っているからだ。実際、彼らは「シェアしないこと」によって収益を得ている。たとえばUberは、ドライバー情報を自分のところに集めることで650億ドル規模の会社に成長した。Airbnbは空き部屋情報を一箇所に集め、評価額250億ドルを誇るシリコンバレーの寵児になった。情報を集めて手数料をたっぷりとっているから、それだけの成長を遂げられたのだ。
この手のサービスが可能になったのは、スマートフォンやGPS、決済システムなどの技術的な条件が整ったからだ。でも今はまだ、完成形ではない。ブロックチェーンはシェアリング業界をふたたびかき乱し、今よりずっと画期的なサービスを登場させるはずだ。
Airbnbによる集中管理は廃れて、その代わりに分散されたアプリケーションが主流になるだろう(ブロックチェーンの頭文字「b]をつけて、bAirbnbと呼びたい)。bAirbnbは、各メンバーによって主体的に運営される。部屋を借りたい人が検索条件を入力すると、ブロックチェーン上のデータからそれに合うものが抽出される。取引がうまくいって高い評価が得られれば、それがブロックチェーンに記録されて評判が上がる。誰かに紹介してもらわなくても、データがそれを教えてくれるのだ。

イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブリテンはこう語る。
「大抵の技術は末端の仕事を自動化しようとしますが、ブロックチェーンは中央の仕事を自動化します。タクシー運転手の仕事を奪うのではなく、Uberをなくして運転手が直接仕事をとれるようにするんです」

金融業界に競争とイノベーションが生まれる

・・・・続く。


コー
この本では、すごい変革が起こると言っているね。

しかも末端のところで。

たとえばギターを弾くのが得意な人が、自分の部屋でギターを弾いて、その様子をインターネットに乗せて世界中に発信して、それを見た人たちが、君の演奏は素晴らしかったと言って、10円、100円、千円と<暗号通貨>で直接演奏した本人に送ることが出来るようになるということだと思う。銀行を通さずに。

これができるのであれば、他の分野でもすごいことになる。


小林
そうですね、そしてこの本の、p-32には

だから、この本が描くのは未来予測ではない。

僕たちが実現すべき未来のビジョンだ。

つまらない争いをやめて正しい方向に踏み出せば、ブロックチェーンはあらゆる人を豊かにできる。インターネットは新たな時代を迎え、すごい勢いでイノベーションが起こり、世界はいまよりずっといい場所になる。
この本を読んだ人たちが、そんな未来のために動き出してくれることを願っている。

僕たちは今、歴史の分岐点にたっているのだから


ママ
とりあえず、ここで一服しましょ。おいしいコーヒーを今いれますからね、このコーヒー、香りがとってもいいのよ。
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