9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について ジェームス・ペトラス著 <帝国アメリカ>の真の支配者は誰か その2

2015年09月30日 | 日記
とあるスナックで

コー
<訳者あとがき>をまた読んでいこう。 p-355


また、著者は中国の台頭についても鋭い分析を行っている。現在、中国は凄まじい経済成長を続けているが、その資本の大半は、帝国主義の多国籍企業や国際的投資会社によるもので、純粋な中国系企業によるものではない。つまり、中国は帝国主義国のパートナーやライバルになるよりも、彼らの帝国建設に利用され、その産業植民地にされようとしているのではないか。とりわけ、従来は中国と台湾を意味した<二つの中国>という概念が、外資の集中する中国沿岸部と、そこへ安い労働力や原料を提供する中国内陸部を意味するようになったという指摘は興味深い。
ただ、著者は外国資本のメリットについても言及し、その有効利用の方法として<外資の公的管理モデル>を提言している。それによれば、外資は一連の規制と厳しい公的監視の下、時間と空間を限定して利用されるべきであり、外資に依存することなく、国内経済の発展と安定を図るためには、外資よりも国有化や国内投資を拡大することが重要だという。本来なら、外資はその国の発展の足がかりとなるべきだが、現実には現地経済が外資の食い物にされている。外資はその賛成論者が言うような経済の近代化や競争力の強化はもたらさない。それどころか、彼らは現地経済に不均衡をもたらし、利益と安い労働力をむさぼるばかりである。外資中心のアプローチに代わる発展モデルを進めるためには、外資との対立やその報復に備えた戦略が必要だという。
以上のように、<帝国アメリカ>の金融支配階級は、多国籍企業や現地の汚職政治家と結びつき、世界中で帝国建設を進めている。その一方で、アジアやアフリカ、ラテンアメリカといった第三世界の国々では、貧しい労働者や農民が激しい搾取にさらされている。支配者と被支配者、両者の間ではますます格差が拡大し、とくに中国は世界最大の格差社会となった。無秩序な資本主義化によって、汚職や犯罪が蔓延し、労働環境が悪化して、生活水準が急激に低下している。そもそも、金融支配階級のような富裕層の誕生・台頭は、市民社会の崩壊・衰退を意味し、社会全体の繁栄や利益にはつながらない。
では、こうした帝国主義による世界の二極化を阻止することはできないのどろうか。イラク戦争では、米国が現地の民衆による大規模な抵抗にあい、その勝利を大きく損なわれた。つまり、世界最強の帝国主義国家をもってしても、人びとの抵抗を抑えることはできなかったのであり、逆に人びとは米国の<グローバル化>(=世界規模の帝国建設)を見事に妨げたと思う。科学兵器と情報戦の時代にあっても、民衆の不屈の精神が勝敗を左右することを、彼らは証明してくれた。一方、日本では、イラクへの自衛隊派遣を違憲とする判断が名古屋高裁でだされたところだ。著者の立場で言えば、日本の派兵は米国の帝国建設への加担にほかならず、<共犯>となるのだろう。いずれにせよ、私たちは<国際化>や<グローバル化>といった耳障りのいい言葉に惑わされることなく、自国の行動を慎重に検討しなければならない。
最後に、著者はーーーーーーーー
ーーーーーーーーご教示いただければ幸いである。

2008年4月   高尾菜つこ


小林
翻訳した人は女性だったんですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  ジェームズ・ペトラス著 <帝国アメリカ>の真の支配者は誰か 2008年8月

2015年09月29日 | 日記
とあるスナックで

コー
いやー面白い本があったよ。俺は以前、今の世の中は、、<食うか食われるかの世界だ>といったが、まさしくこの本もその事をいっているね。 まず訳者あとがきから
p-354  訳者あとがき

本書は、2007年に刊行された Rulers and Ruled in the Us Empire の翻訳である。著者のジェームズ・ペトラスは、精力的な執筆活動を通して米国社会を鋭く批判する社会学者で、その幅広い知識と観察眼、世に真実を暴こうとする強固な姿勢は、本書においても首尾一貫している。
 
ペトラスによれば、<帝国アメリカ>の真の支配者は、<金融支配階級>と呼ばれる少数エリートである。

彼らは国家の予算や税制、外交政策などを操って国内経済を支配する一方、多国籍企業として、他国の経済社会をも支配する。実際、米国の多国籍企業を中心とした<外資>は、ロシアやラテンアメリカ、アジアやアフリカといった発展途上国の安価な労働力を搾取し、有利な公営企業を略奪して、その暴利をむさぼっている。現地経済を疲弊させ、<移民>という形で安い労働力を<輸入>しようとするのも、彼らの戦略の一つだ。

 ロシアでは、1990年代に急激な民主化が進められたが、そうした<ショック療法>を促したのも米国の経済顧問であり、結果として、マフィア同然の新興財閥が国家の財産を略奪し、巨利を独占した。ラテンアメリカでも、資本主義の名の下に公営企業が次々と民営化され、米国の多国籍企業に廉売された。アフリカでは、米国の傀儡政権が植民地戦争に利用され、多くの民間人が犠牲となった。こうした現実にもかかわらず、多くの国々がなおも帝国の資本家や多国籍企業に有利な政策を支持し、自国の労働者や農民を虐げている。著者に言わせれば、これは民営化・資本主義化という名の <帝国建設>にほかならず、米国はその中心的指導者である。

そして、その米国において無視できないのがユダヤ系ロビー団体、つまり、シオニスト・パワーの存在だ。マスコミや政財界に強大な影響力をもつ彼らは、ベーカー元国務長官率いる<イラク研究グループ>の中東和平案を反故にした。米国の利益よりも、イスラエルの利益を最優先する彼らの活動によって、イラクからの撤兵やシリア・イランとの対話を進めるベーカー委員会の提言は徹底的に妨害された。こうしたユダヤ・ロビーの暗躍と、彼らを介した米国、イスラエルの特異な関係については、既刊の、<アメリカのイスラエル・パワー>(三交社 高尾菜つこ訳)を参照されたい。

( 続く )


小林
久しぶりに、宇野正美の動画をみました。何年前の動画ですかね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  リチャード・A・ヴェルナー著 <謎解き!平成大不況>

2015年09月27日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本ではいろいろ重要なことが書かれていますね。 p-176


つまり、信用創造をともわない財政支出の増加は、消費や投資が減ることによって、その効果が帳消しになるということです

先に、財政政策の効果がなかったことについて、<財政支出の増加が金利の上昇を招き、それによって投資が減ってクラウディング・アウトがおきたんだ>とする意見を紹介しました。しかし、ここで導かれた結果は、財政支出の効果は金利によってクラウディング・アウトするのではなく、お金の量が増えないことによって帳消しになることをしめしています。

コー
<信用創造をともわない財政支出>とは、国が国債を発行し、それを民間部門(銀行、企業、個人など)が買うということだな。 p-176


ですから、国債を発行して政府支出を行うということは、(国債を買った人の口座)から(政府の仕事を受注した企業の口座)にお金が移るだけだということになります。
お金の量は変わりませんから、経済は拡大しないという結論です。
このことは、民間需要と公的需要のグラフに見事に示されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  最近の難民問題について その2

2015年09月26日 | 日記
とあるスナックで

コー
今の欧州の<難民問題>について、大変参考になる文章があったね。すこし長いんだけど、読んでみる価値は十分にあると思う。我慢してとりあえず、読んでみて欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について   最近の難民問題について

2015年09月26日 | 日記
とあるスナックで

小林
いま世界中で<難民問題>が大きくなっていますけど、どう思いますか。

コー
俺は前から、<300人委員会>側は、大きな世界的な戦争を本気で、本気で、起こそうとしていると言ってきたが、ますます近づいてきたということだと思う。

<2001年、9,11ニューヨーク テロ>は、アメリカ政府の発表の<アルカイダ>の攻撃によるものではなく、<300人委員会>側による<偽旗作戦>だと俺は考えているが、それはこの動画を見たのがきっかけだったんだが。それから、これはどういうことなんだと、考えていった時に、<ジョン・コールマン>にであったんだ。それから、かれの本を読んでいくうちに、確信したんだ。
<300人委員会>は存在すると。そしていままでの大きな世界的な戦争は、<300人委員会>が大きく関わっていると思うようになったんだ。それで色々な<謎>が解けるようになったんだ。

その流れで考えていくと、300年、400年の流れで考えてみると、<2001年、9,11ニューヨーク テロ>は、<第3次世界大戦>の始まりの合図、<号砲>だったと思うんだ。その戦争はいままでの戦争の形ではなく、つまり<正規軍>どうしの全面戦争ではなく、<テロ>を主体のお互い姿がよく見えない形の<戦争>なのかもしれない。でもそれから大きな大きな世界的な大戦争になるのかもしれない。

第一次世界大戦、 第二次世界大戦、 ベトナム戦争、 セルビア戦争、 アフガン戦争、 イラク戦争、その他大きな戦争の前には、かならず<メディア>よる、<あいつら悪者だ>という報道がさかんにされるんだ。そして対立する国民同士が、だんだん<憎しみ 怒り>の気持ちが大きくなっていくんだ。それが<メディア>によってますます増幅されていくんだ。

この<難民問題>は、いままでそんなに対立していなかった人間同士を激しく対立させ、憎しみあい、そして戦争へ向かわせるための、大きな大きな、

< 準備段階 >だと思う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする