「松尾寺」
松尾寺(まつのおでら)は、京都府舞鶴市松尾にある真言宗醍醐派の寺院。山号は青葉山。本尊は馬頭観音菩薩。西国三十三所第29番札所。
本尊真言:おん あみりと どはんば うん はった そわか
ご詠歌:そのかみは幾世経(いくよへ)ぬらん便りをば 千歳(ちとせ)もここに松の尾の寺
歴史
舞鶴市と福井県大飯郡高浜町との境にある青葉山(標高693m)の南山腹の標高250m辺りに位置する。毎年5月8日に行われる仏舞は一月遅れの灌仏会、舞儀音楽法要として奉納される。
寺伝によれば、唐から渡来した威光上人が和銅元年(708年)双耳峰の青葉山を見て、唐の霊験ある馬耳山を起想し登山すると、大樹の下に馬頭観音を感得し、ここに草庵を結び馬頭観音像を安置したのが創始とされている。
元永2年(1119年)には鳥羽天皇が行幸、寺領4千石を給い、寺坊は65を数えて繁栄した。その後、度重なる火災にあったが、その都度、細川幽斎や京極家によって復興される。現代の本堂は牧野英成により享保15年(1730年)に修築されたものである。
本尊
本尊馬頭観音坐像は西国三十三所唯一の馬頭観音で秘仏である。西国巡礼の中興の祖とされる花山法皇の一千年忌を記念し、2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて西国三十三所の全札所寺院において「結縁開帳」が行われた。松尾寺本尊の「結縁開帳」は2008年(平成20年)10月1日から2009年(平成21年)10月23日まで行われたが、これは前回の開帳1931年(昭和6年)以来、77年ぶりのことであった。
境内
本堂(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。牧野英成により享保15年(1730年)に修築されている。
大師堂 - 渡り廊下で本堂と繋がっている。
六所神社
経蔵(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。
地蔵堂
鐘楼
鳥羽天皇お手植えの銀杏(舞鶴市指定天然記念物) - 元永2年(1119年)に鳥羽天皇が植えたという。
庫裏
方丈
庭園(舞鶴市指定名勝)
勅使門
宝物殿
仁王門(京都府指定有形文化財) - 江戸時代再建。
文化財
国宝
絹本著色普賢延命像(国宝)
絹本著色普賢延命像:12世紀作、美福門院の持念仏と伝えられる。
重要文化財
木造阿弥陀如来坐像 - 快慶作、鎌倉時代。
絹本著色孔雀明王像 - 鎌倉時代。
絹本著色法華曼荼羅図 - 鎌倉時代。
絹本著色如意輪観音像 - 徳治二年(1307年)一山一寧賛。
絹本著色終南山曼荼羅図 - 鎌倉時代。
重要無形民俗文化財
松尾寺の仏舞(松尾寺仏舞保存会)
京都府指定有形文化財
本堂
経蔵
仁王門
絹本著色阿弥陀三尊像 - 高麗時代。
松尾寺再興啓白文 - 鎌倉時代。
附:西国三十三所巡礼縁起 - 室町時代。
舞鶴市指定有形文化財
地蔵菩薩坐像 - 鎌倉時代。
金剛力士像二体
絹本著色愛染明王像 - 鎌倉時代。
松尾寺伽藍落慶式古図 1幅 - 室町時代。
舞鶴市指定名勝
松尾寺庭園
舞鶴市指定天然記念物
銀杏(伝鳥羽天皇御手植)
青葉山のオオキンレイカ
松尾寺 京都府舞鶴市松尾532
*Wikipedia より
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