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< 郷土料理 > 秋田 きゃのっこ汁/けの汁

2024-03-19 09:32:05 | 郷土料理

 「きゃのっこ汁/けの汁」

 主な伝承地域 県央から県北地域、一部県南地域

 主な使用食材 大根、にんじん、さつまいも、山芋

 歴史・由来・関連行事
 「きゃのっこ汁」は細かく刻んだ野菜や山菜、金時豆などを出汁と味噌で味つけた汁料理。
 秋田県や青森県などの東北地域において、年末年始のさまざまな行事を終え、ようやくほっとする1月15日からの小正月に、無病息災を願い食されてきた行事食。昔は、正月に何回も台所に立たなくてもいいようにきゃのっこ汁を大鍋で作り、温め直して何日もかけて食べていた栄養満点の郷土食である。
 きゃのっこ汁は、青森県津軽地方の郷土料理「粥の汁(けの汁)」を秋田北部でも食すようになったとも伝えられ、鹿角市では「けの汁」や「きゃの汁」、男鹿市では「けの汁」や「けのこ」と呼ばれている。ちなみに北部沿岸の三種町、中央部八郎潟町では「きゃのこ」。青豆粉をベースに作った焼きずんだを入れるのは、秋田県ならではの特徴。

 食習の機会や時季
 小正月(旧正月)

 飲食方法
 具材はすべてけんちん汁よりも細かく刻み、大鍋に出汁と具材を入れて煮込んで、味噌で味を調える。最後に焼きずんだを入れていただく。各家庭によって、入れる具材や味付けに多少の違いはあるが、基本的には大鍋で作り、食べる分を取り分けて温め直して数日間かけて食する。日が経つほどに具材に味がしみて、食べるごとに味わい深くなっていく。また、たくさんの具材を大量にサイコロ切りするのは結構な手間のため、現在では水煮や缶詰にされた具材がスーパーで常時販売されている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 伝統ある朝市で有名な五城目町では、きゃのっこ汁を含む郷土料理を食育の一貫として推進している。また、小正月の時期になると手作りしている家庭もみられる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_25_akita.html より


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