おはようございます。Dr.Waveです。
12/12は岡山市立市民病院救急センターの忘年会+歓送迎会がありました。
総合が関係する領域はどうしても言葉が乱立します。
今日は岡山市立市民病院における各言葉の整理をしておきたいと思います。
「岡山ER」:24時間・365日全ての救急患者(救急車来院および独歩来院)を受け入れ、全ての科の診断および初期治療を行い、必要があれば各専門科にコンサルトするという「ER」システムの岡山版。ERドクター(ER専門医)によって行われるのが最終目標だが、これまで岡山は1次・2次・3次と重症度に応じた救急システムを採用しており、人数的に不十分であり、今後教育システムやキャリアパスを含めて構築していく構想も含めて「岡山ER」としている。「岡山ER」は岡山市立市民病院に限定したものではない。
「岡山GIM」:臓器別によらない内科全般の診断学・治療学に精通した「総合内科」を目指した構想。現在の専門診療科体制で補えない領域(外来診療学、加齢医学、複合的治療学、包括患者ケア、臨床教育学など)の補完も目指す。「岡山GIM」も人数的に不十分であり、今後教育システムやキャリアパスを含めて構築していく予定である。総合診療領域では、「岡山ER」と「岡山GIM」は共通した業務や教育が多いため、混同されやすい。前者は救急を中心とした総合診療で、外科領域やマイナー領域まで幅広くカバーする。後者は内科を中心とした総合診療で、救急から慢性期を含む外来診療と入院診療を中心とした管理を行う。「岡山GIM」も岡山市立市民病院に限定したものでない。
「総合診療科」:総合内科と救急総合診療科の2つの診療科をさす。
「総合内科」:岡山GIMを実践する診療科。
「救急総合診療科」:岡山ERを実践する診療科。
「救急センター」:救急総合診療科を中心として、各診療科(内科系、外科系、その他の診療科)が総力を挙げて「岡山ER」を実践するセンターをさす。医師に限らず、看護師・検査技師・薬剤師・事務スタッフ・救急救命士も関わる。
一つの領域の質を上げるためには、関係する言葉の定義はきちんとしておかねばなりません。何故なら、議論をするうえで個々の言葉の定期が違っていれば本質的な到達点に達しないことが多々あるからです。言葉の定義は時代によって条件も変わり変わることもありますが、その都度明記しておかねばなりません。
難しく書いてしまいましたが、岡山市立市民病院の総合診療科は「患者さんの『困っていること』に医療サービスを行える」診療科で、コメディカルスタッフと共に教育とシステム的な構築も行っています(ん?やっぱり分かりにくい?)。
忘年会+歓送迎会自体は「わいわい、がやがや」と楽しく皆過ごせていたと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/8d/39eaaa242cad6bf2cbad95e013a3d6be.jpg)
12/12は岡山市立市民病院救急センターの忘年会+歓送迎会がありました。
総合が関係する領域はどうしても言葉が乱立します。
今日は岡山市立市民病院における各言葉の整理をしておきたいと思います。
「岡山ER」:24時間・365日全ての救急患者(救急車来院および独歩来院)を受け入れ、全ての科の診断および初期治療を行い、必要があれば各専門科にコンサルトするという「ER」システムの岡山版。ERドクター(ER専門医)によって行われるのが最終目標だが、これまで岡山は1次・2次・3次と重症度に応じた救急システムを採用しており、人数的に不十分であり、今後教育システムやキャリアパスを含めて構築していく構想も含めて「岡山ER」としている。「岡山ER」は岡山市立市民病院に限定したものではない。
「岡山GIM」:臓器別によらない内科全般の診断学・治療学に精通した「総合内科」を目指した構想。現在の専門診療科体制で補えない領域(外来診療学、加齢医学、複合的治療学、包括患者ケア、臨床教育学など)の補完も目指す。「岡山GIM」も人数的に不十分であり、今後教育システムやキャリアパスを含めて構築していく予定である。総合診療領域では、「岡山ER」と「岡山GIM」は共通した業務や教育が多いため、混同されやすい。前者は救急を中心とした総合診療で、外科領域やマイナー領域まで幅広くカバーする。後者は内科を中心とした総合診療で、救急から慢性期を含む外来診療と入院診療を中心とした管理を行う。「岡山GIM」も岡山市立市民病院に限定したものでない。
「総合診療科」:総合内科と救急総合診療科の2つの診療科をさす。
「総合内科」:岡山GIMを実践する診療科。
「救急総合診療科」:岡山ERを実践する診療科。
「救急センター」:救急総合診療科を中心として、各診療科(内科系、外科系、その他の診療科)が総力を挙げて「岡山ER」を実践するセンターをさす。医師に限らず、看護師・検査技師・薬剤師・事務スタッフ・救急救命士も関わる。
一つの領域の質を上げるためには、関係する言葉の定義はきちんとしておかねばなりません。何故なら、議論をするうえで個々の言葉の定期が違っていれば本質的な到達点に達しないことが多々あるからです。言葉の定義は時代によって条件も変わり変わることもありますが、その都度明記しておかねばなりません。
難しく書いてしまいましたが、岡山市立市民病院の総合診療科は「患者さんの『困っていること』に医療サービスを行える」診療科で、コメディカルスタッフと共に教育とシステム的な構築も行っています(ん?やっぱり分かりにくい?)。
忘年会+歓送迎会自体は「わいわい、がやがや」と楽しく皆過ごせていたと思います。
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