岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

第116回日本内科学会中国地方会(2016/06/03)

2017-06-14 15:14:36 | 院外活動
こんにちは。連投中のDr.Waveです。

6/3に山口県宇部の山口大学で第116回日本内科学会中国地方会が開催されました。

今回は当院より2演題の参加でしたが、2演題とも日本内科学会中国支部若手奨励賞にノミネートされました。

一般演題の筆頭演者として発表する初期研修医に贈られるJunior Resident Award(JRA)では、田野口梨奈先生の「眼内炎と髄膜炎で発症した侵襲性肺炎球菌感染症の1例」がノミネートされました。
初期研修を修了した40歳以下の筆頭演者に贈られるとYong Investigator Award(YIA)では、吉田晶代先生の「麻疹との鑑別に苦慮した青年発症の川崎病の1例」がノミネートされました。

最終的には田野口先生が中国支部若手奨励賞であるのJunior Resident Awardを受賞しました。

今後も岡山市立市民病院は、「Practical(実践的)」かつ「Academic(学術的)」な医師の育成を目指してまいりたいと考えています。

中国支部若手奨励賞受賞者一覧
http://www.naika.or.jp/meeting/chugoku/chugoku_yia/chugoku_yialist/http://www.naika.or.jp/meeting/chugoku/chugoku_yia/chugoku_yialist/













マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山(2017/04/29)

2017-05-02 14:13:57 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/29岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)で「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」が開催されました。

2016年度まで岡山では「マッチングプラザ岡山」と「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」と2つの合同説明会が開催されていました。
2017年度から「マッチングプラザ岡山」が中止となり「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 岡山」(以下マイフェスと略)に一本となりました。

今回のマイフェスは33つの病院が軒を連ね、各初期臨床研修プログラムや病院の紹介をしました。
全体で162名の医学生さんが来場されました。
そのうち76名の医学生さんが岡山市立市民病院ブースに足を運んでくださいました。
スタッフ一同心より御礼申し上げます。

「研修医を勧誘することの本質は、いざないのための美辞麗句の鍛錬でなく、実質的に良い研修環境の構築にある」をモットーに精進していきたいと考えています。
今後とも岡山市立市民病院をよろしくお願い申し上げます。


今回の参加病院一覧:
飯塚病院 国立病院機構 岩国医療センター 岡山医療センター 岡山協立病院 岡山済生会総合病院 岡山市立市民病院 岡山大学病院 岡山中央病院 岡山労災病院 尾道市立市民病院 香川県立中央病院 香川労災病院 川崎医科大学総合医療センター 川崎医科大学附属病院 京都医療センター 倉敷成人病センター 国立病院機構 呉医療センター・中国がんセンター 呉共済病院 江東病院(東京都) 総合病院回生病院 近森病院 中国中央病院 津山中央病院 徳洲会グループ 鳥取生協病院 姫路医療センター 姫路聖マリア病院 姫路赤十字病院 広島市立広島市民病院 福山医療センター 福山市民病院 水島協同病院 水島中央病院
















マイナビRESIDENT FESTIVAL in 広島(2017/04/23)

2017-04-28 14:37:24 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/23に広島産業会館で開催された「マイナビRESIDENT FESTIVAL in 広島」に参加してきました。
株式会社マイナビが運営する医学生のための合同臨床研修プログラム説明会です。
研修医採用を行っている病院が一堂に会し、医学生の皆さんへ臨床研修プログラムの説明を行うイベントです。

事務スタッフ3名、医師3名で臨みましたが、
27名の学生さんが当院のブースに足を運んでくれました。
広島まで足を運んだ甲斐があり、スタッフ一同心より感謝の意を申し上げます。
来年度は初期研修医も同伴して臨みたいと思います。

☞マイフェスについて:https://resident.mynavi.jp/conts/event/#about

現在リクルート活動は岡山市立市民病院の重点項目の一つです。

やる気の高い初期研修医を当院に招くことにより、当院で提供できる医療サービスの質が向上します。
そして当院でしっかりとした教育理念と研修環境のもと研修医を育成することで未来の医療を育成することにつながります。

リクルート活動と研修プログラムの充実は車の両輪です。
今後も岡山市立市民病院全体で頑張っていきたいと思います。













第3回総合内科セミナーinOkayama(2016/07/02)

2016-07-26 11:22:27 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

7/2は『第3回総合内科セミナーinOkayama』が開催されました。
このセミナーは、岡山県、広島県、香川県エリアの総合内科・総合診療科関連施設における「教育・臨床・研究」の相補的な連携システムの構築を目指して2014年から始まりました。

前半は、各施設の「総合内科の初期・後期研修プログラム」「総合内科の診療システム」を紹介いただき、中四国での「総合内科医としてのキャリアパス」を考える良い機会となりました。
後半ではケースカンファレンスを1症例行い、総合内科における臨床診療学(臨床推論や診断戦略、診療戦略)を学ぶ機会となりました。
セミナー後の懇親会では各施設のスタッフや研修医と気軽に話をできる機会となりました。

今回は最終的に44名の方(内訳:学生14名、研修医5名、医師25名)にご出席いただきました。
参加した施設は、岡山医療センター、岡山市民病院、岡山済生会総合病院、香川県立中央病院、広島市民病院、福山市民病院、藤井病院、三豊総合病院、倉敷中央病院、岡山大学でした。

今岡山県のみならず中四国エリアでは全国の各研修施設の研修プログラムを修了した人やスタッフとして頑張っていた人が続々と戻ってきています。
中四国エリアならではの総合内科や総合診療の研修プログラムや業務体系ができてきている実感を得ることができました。

















































































岡山マッチングプラザ2016(2016/05/29)

2016-06-11 14:21:20 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

今年度最後の院外の初期臨床研修プログラム合同説明会のご報告です。


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岡山県内で行われる合同説明会は
「岡山マッチングプラザ」
「マイナビレジデントフェスティバルin岡山」
の2つがあります。

5/29は「岡山マッチングプラザ2016」が開催されました。
母体はNPO法人「岡山医師研修支援機構」(下記にサイト照会あり)です。

今回は参加した医学生は全体で51名で、当院のブースには22名が訪問くださいました。
折角の日曜日に当院の研修プログラムの説明を聞きにいただいた学生の皆さま、本当にありがとうございました。

岡山市立市民病院卒後臨床教育研修センターとしましては、こうした機会を学生の方々が有効に活用できるよう今後も工夫と努力をしてまいりたいと考えています。
今後とも岡山市立市民病院をよろしくお願い申し上げます。















マイナビレジデントフェアin大阪(2016/05/15)

2016-06-06 22:47:22 | 院外活動
こんばんは。Dr.Waveです。

今晩はICUにお泊りです。


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『卒後臨床教育研修センター』は今年度より岡山県外でのリクルート活動を開始としました。
幅広く人材を集めることで当院の研修プログラムならびに診療サービスの質の向上を図るとともに、
全国の病院と肩を並べることで当院の研修プログラムの立ち位置と課題点を検討することを目的として始めました。

現在全国規模で行われている合同説明会は、レジナビ、eレジフェア、マイナビレジフェアの3つがあります。
岡山ではマイナビが合同説明会を開催してくださるご縁もあり、まずはマイナビレジフェアin大阪から参加することとしました。


全国区でリクルート活動を行う際には、
「なぜ岡山か?」
「なぜ岡山市立市民病院か?」
についてメッセージ性を持っておかねばなりません。

岡山の医療環境、岡山市内の医療環境、市民病院の医療環境を客観的に把握し、
その中でこその研修プログラムを追求してまいりたいと考えています。









今回はブース装飾も積極的に取り入れてみました







日本内科学会中国地方会(2016/05/07)

2016-06-06 16:02:17 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

ちょっと前ですが、岡山コンベンションセンターで『日本内科学会中国地方会』がありました。
総合内科からはW波先生、S野先生、Y崎先生、O山先生と4つの演題を発表しました。
テトロドトキシン中毒の一例、抗MDA-5抗体陽性皮膚筋炎の一例、セクキヌマブが有効であった強直性脊椎炎の一例、IgG4関連眼症の一例の症例報告を行いました。

学会が終わった後は昨年度卒業したY崎先生と1か月ぶりのお疲れ様会を開きました。
お互いに今頑張っている話や昔話などが沢山できて、楽しく過ごすことができました。










マイナビ「RESIDENT FESTIVAL」岡山会場(2016/04/16)

2016-05-01 08:50:15 | 院外活動
おはようございます。Dr.Waveです。

4/16は岡山ロイヤルホテルで「マイナビ『RESIDENT FESTIVAL』」(レジフェス)が開催されました。
もちろん岡山市立市民病院も出展しました。

桜咲く晴天の日曜日のなか、167名の学生さんにレジフェスに参加いただき、
59名の学生さんに当院のブースを訪れていただきました。
昨年更新したパンフレットとともにスタッフと初期研修医から当院の初期研修の内容を説明させていただきました。

今年度は初期研修医の皆さんには多数応援参入しました。
未来の仲間となる学生さんに熱心に当院の魅力を紹介させていただきました。

リクルート活動は病院の健全化と活性化につながります。
何故ならどんな謳い文句より最終的に実際の研修環境の充実がものを言うことを実感するからです。
そしてリクルート活動を通じて研修環境の充実へのコミットメントにつながります。

今後も岡山市立市民病院はリクルート活動を重点事項として取り組んでまいりたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


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https://resident.mynavi.jp/









岡山大学医学部4年生ワークショップ 「問診のとり方」(2015/11/27)

2015-12-07 18:17:10 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

11/27金曜日は岡山大学医学部で『問診のとり方』についてワークショップをしてきました。
福山市民病院(広島県福山市)の太田先生と藤井病院(広島県福山市)の宮阪先生と一緒に準備・進行しました(太田先生にオンブにダッコ的なところはありましたが)。

4年生のこの時期というと、ちょうどCBT(Computer Based Testing)という進級がかかった試験の直前で、多くの学生さんが「QB(Question Band)」などの参考書をせっせと捲りながら勉強をしている最中(さなか)に行われました。

問診について簡単なイントロレクチャーをした後、3例のケースをロールプレイを通して検討していただきました。

臨床推論は「問診」によって得られた情報によってなされること、「問診」は鑑別診断によって形づくられること、「問診」は一辺倒ではなく様々なスキルを要し熟練させるべきものであることなどを学生さんがワークショップを通じて感じてもらえたらと設計しました。

ワークショップ後のアンケートからはなかなかの好評を得ることができましたが、3人での反省会では幾つもの課題点ができました。毎年の恒例のワークショップになりそうなので、毎年brush upさせてまいりたいと考えています。

また当院における短期・中期医学生実習についても質の改善に取り組んでいきたいと考えています。
















第2回総合内科セミナー in Okayama (2015/06/27)

2015-07-01 14:59:58 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

6/27にマスカットキューブで『第2回総合内科セミナー in Okayama』が開催されました。
48名の方(内訳:学生14名、研修医14名、医師20名)にご出席いただきました。
参加した施設は、岡山市立市民病院、岡山済生会総合病院、岡山赤十字病院、岡山医療センター、福山市民病院、香川県立中央病院、藤井病院でした。

このセミナーは、岡山を中心とした地域の「総合内科」の診療システムや研修プログラム内容の発展を目的に開催されています。
各施設の「総合内科の研修プログラム」や中四国での「総合内科医としてのキャリアパス」を考えることができるようにコンテンツを準備しています。
またケースカンファレンスをとおして、総合内科における臨床診療学(臨床推論や診断戦略、治療戦略)が分かるように設定しています。
セミナー終了後には、懇親会を開催し、直接ディープな話を聞ける機会を設けています。
セミナーに先がけて30分間の「世話人会」を設け、各病院の総合内科の進捗状況を意見交換しています(かなり参考になっています)。

セミナー自体は前半は各施設の総合内科の『後期』研修プログラムの紹介を行いました。
各施設が、それぞれの特徴を活かした研修プログラムを用意していることを再確認しました。

後半は昨年と同様、福山市民病院の太田茂先生にケースカンファレンスをしていただきました。
医学知識のみならず、診療のやり方についても色々学ぶことができました。

懇親会では、懇親会ならではの情報交換ができたと思います。


昨年からチャレンジ的に開催している『総合内科セミナー in Okayama』ですが、総合内科に関心のある人や関わっている人のニーズに沿えるよう、今後とも発展させてまいりたいと考えています。
































































おかやまマッチングプラザ ~MFF in Okayama~(2015/04/26)

2015-04-27 11:48:30 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/26(日)に「中国四国メディカルフューチャーフォーラム2015 (MFF in Okayama)」が開催され、その「マッチングプラザ」にて病院説明会を行いました。

医学生19名、初期研修医2名が岡山市立市民病院のブースを訪れてくれました。

11時から16時の長丁場でしたが、初期研修医の皆さんが実体験を元に学生の皆さんにしっかり説明してくださいました。
スタッフであるDr.Waveも、毎度説明をする気満々で臨みますが、年の近い者同士で情報を交換するほうがよいかと感じ、最近は見守るばかりとなってきています。
スタッフとして今後初期研修医の皆さんが説明しやすいようにスナップ写真や資料をもっと準備しようと思っています。

岡山市立市民病院のブースに足を運んでくださった学生、研修医の皆さまには重ねて厚く御礼を申し上げます。
今後とも岡山市立市民病院をよろしくお願い申し上げます。




















マイナビ「RESIDENT FESTIVAL」in Okayama(2015/03/22)

2015-03-25 22:43:39 | 院外活動
こんばんは。Dr.Waveです。

今年度の活動報告が何とか追いつきました。
1月からイベントが盛りだくさんでdelayが続きました。



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3/22は岡山コンベンションセンターで『マイナビ「RESIDENT FESTIVAL」in Okayama』が開催されました。

これは岡山を中心とした中四国の初期研修プログラムの紹介イベントです。

岡山では元々「NPO法人 岡山医師研修支援機構」が開催する「マッチングプラザ」という病院合同説明会・医師研修セミナーが年に1度ありました。

2014年度より「マイナビ RESIDENT」がもう一つ病院合同説明会を開催してくださることとなり、現在は年に2度大きな病院合同説明会が行われることとなりました。

岡山は伝統的に医局による人事システムが大きくありましたが、この数年は各施設が独自に初期研修プログラムを鍛えて、大学病院での統合プログラムと各施設の独自の研修プログラムの2本立ての研修プログラムを選ぶことができます。

岡山は人口対医師数が多く、岡山市内においては大学病院、市民病院、国立病院、日赤病院、労災病院、川崎病院と大きな病院がひしめき合っているため、それぞれの病院に特徴を有しています。そのなかで各施設は自分のところの強みを活かしながら、初期研修プログラムを作成しています。

岡山市外であれば、倉敷中央病院、津山中央病院、水島協同病院など地域の中核病院があり、総合的な研修プログラムを受けることができます。

ちなみに岡山市立市民病院の初期研修プログラムの特徴は、2次救急を中心とした救急診療プログラムと総合内科を含めた内科研修となります。もちろん血液内科、肝臓内科、脳神経外科も岡山屈指の研修を受けることができます。来年度には膠原病内科と神経内科、循環器科も大きな柱として加わるため、初期研修プログラムや総合診療的後期研修プログラムにおいては魅力的な環境になると考えています。


「リクルート活動は研修プログラムを鍛える」という格言(私が勝手に作ったものですが)があるように、こうした病院説明会は参加される学生さんにとって有用のみならず、病院スタッフも自分達の病院の強みと弱みを知ることができ、どんな病院に成長させていけるかを考える良い機会となります。

岡山市立市民病院は今後もこのような病院説明会を重点項目として扱っていく予定としています。



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マイナビ「RESIDENT FESTIVAL」(医学生向けイベント)

https://resident.mynavi.jp/conts/event/

マイナビ RESIDENT

https://resident.mynavi.jp/


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岡山大学病院救急センター忘年会 (2014/12/18)

2014-12-22 19:33:10 | 院外活動
こんばんは。Dr.Waveです。
忘年会ウィークもあと少しです。
皆さん、体調はいかがでしょうか。


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12/18は岡山大学病院救急センターの忘年会がありました。

岡山大学病院の救急センターは救急外来のほかにEICUという救急ICU10床とHCU4床あります。看護師やMEスタッフの方々含めるとかなりの規模になります。大きな忘年会でした。


岡山大学救急医学教室ホームページ
http://qq.umin.jp/

岡山大学病院のホームページ
http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kyukyu.html

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岡山市立市民病院救急センターは平成22年4月より岡山大学救急医学教室と地域医療学講座より救急医を派遣していただいています。そして、平成24年1月1日より救急科専門医指定施設として認定されました。

岡山大学救急医学教室所属で地域医療学講座教授である市場晋吾医師がセンター長を務め、副センター長に当院脳神経外科所属の桐山英樹医師と当院看護師の矢敷朝代氏が加わり、あとはスタッフとして各診療科医師と大学病院派遣の救急スタッフで構成されています。

1次、2次の救急を主体にしながら、3次の救急にも対応しています。熱傷や多発外傷などの高度3次救急については岡山大学病院・岡山赤十字病院・川崎科大学病院に搬送させていただいています。
岡山大学病院からのたすき掛け研修医も多く受け入れ、ER型救急の教育の場を目指して日々頑張っています。

来年度岡山市立市民病院は天瀬から北長瀬に移動となります。救急患者数は増加すると予想され、救急患者の疾患構成も変わる可能性もあるため、システムの調整・強化ならびに教育環境の向上にいそしんでいます。

岡山市立市民病院は、岡山の救急環境の向上を目指して今後も頑張っていきたいと考えています。






















倉敷中央病院訪問と電子カルテ

2014-10-02 15:27:59 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

昨日は倉敷中央病院を訪問しました。
目的は電子カルテの運用についてご教授いただくことでした。

当院はNECの電子カルテシステム「MegaOak」を利用しています。
倉敷中央病院も同じ電子カルテを導入しており、病院スタッフの規模と予算の関係から当院のversionとcontentsより数歩先を歩んでいます。

来年度5月の移転に際し、当院でも一気にversionアップをとげる予定ですが、何ができていて何が未だに課題なのかは自前だけの経験では見通しが立ちにくいこともあり、今回のような機会を作る運びとなりました。

今回訪問した際、倉敷中央病院のSEスタッフ様方が丁寧に説明をしてくださり、今後の岡山市立市民病院の電子カルテの運用方針にかなりの示唆を提供していただきました。お忙しい中本当にありがとうございました。

電子カルテは性質上ユーザー(病院)とメーカーが共に育てていくものです。プログラム開発にはお金と時間がかかり、開発されたプログラムを導入した場合当面の間競合するプログラムとのトラブルシューティングが続きます。病院のSEさんが多忙を極める原因です。一つの病院で特異的なプログラムを作る場合もありますし、複数の病院に応用できるプログラムを作る場合もあります。一定の評価を得られたプログラムは次のversionで標準化されたりします。
課題のない医療がないのと同じように、課題のない電子カルテも存在しません。それぞれの施設の電子カルテの課題を克服したり問題を改善したりするには、「使いやすさ」と「システム許容」と「予算(人的にも開発的にも)」の絡みを理解していくことが肝要です。

いい電子カルテ環境を育て上げ、岡山市立市民病院で診療を受ける患者様に喜んでいただけることが最大のアウトプットとしてとらえています。





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倉敷中央病院について
倉敷中央病院は1923年に倉敷紡績社長の大原孫三郎氏によって設立された歴史のある病院です。「治療本位の設計」、「病院くさくない明るい病院」、「東洋一の理想的な病院」の設計思想とそのベースにある理想主義と人間重視の考え方が反映されています。病床数は1161床で職員数2982人(平成26年時点)で医師は464人にもなる巨大な病院で、循環器領域もさることながら様々な分野で一流の診療を実践されています。そして目を見張るところは「サービス」に対する意識であり、病院の作りからシステムまで見習うところが多々あります。

病院における電子カルテのシェアについて
病院向け電子カルテ ベンダー別稼働状況 (2011年度)(月刊 新医療「電子カルテ&PACS白書 2011~2012」より )はシェア1位は富士通で455施設導入でシェア33.09%、2位はSSIで233施設の16.95%、3位はCSIで195施設で14.18%、4位は我らのNECで175施設の12.73%となっています。5位からは導入件数が45施設と2ケタとなっており、これらの4つがトップ4と考えておいてよいようです。