こんばんは。Dr.Waveです。
2014/9/06に岡山大学総合内科主催による『第1回総合内科セミナー in Okayama』が開催されました。
岡山における総合内科・総合診療科関連施設における教育・臨床・研究の相補的な連携システムの構築と新専門医制度に対応した新たな研修プログラム作りを目指して開催されました。
challenge的な企画でしたので、参加施設は岡山大学病院総合内科学講座、岡山市立市民病院、岡山済生会総合病院、岡山赤十字病院、岡山医療センター、福山市立病院と岡山市内と福山市内の有志となりました。
参加者は医学生・研修医含め25名ほどでした。
各施設の総合内科のコンセプトやシステムを紹介し、研修プログラム(今回は初期研修プログラムが主体でした)を提示しました。岡山大学総合内科学講座は、臨床研究や医学部教育も含めた取り組みや今後のヴィジョンについて提示しました。
セミナーの後半は福山市民病院総合内科の太田茂先生によるケースカンファレンスを行い、全プログラムが修了となりました。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@
日本医療において総合診療医育成の必要が強く認識され久しくなります。国をあげて環境整備に取り組まれ、2015年度から新専門医制度が始まることとなりました。
現場では各大学、各市中病院が「総合」診療科を立ち上げ、研修システムやプログラムを構築しはじめています。
実際に「総合内科」「総合診療科」として軌道にのっている施設は全国的に限られています。各地域でネットワークや合同カンファレンスを開催し、コンセプトやシステム、ノウハウを共有し、キャリアパスの構築にいそしんでいるのが現状です。
岡山も同様で、各施設が独自に診療科を立ち上げ、総合診療医の育成に挑戦をしています(歴史的、人的、体力的に群を一歩でているのは岡山家庭医療センター(奈義)と倉敷中央病院(倉敷)です)。経営母体や人事環境もそれぞれに異なるため、個々に経験を蓄えている状況です。
総合内科は性格上、医療圏(人口や交通状況)、病院保有ベッド数、院内診療科数、救急応需率、夜間検査体制、研修医数、総合内科所有ベッド数・外来診察室数、病院全体のコンセプト(総合診療への理解度も含む)で診療体制が異なってきます。
また総合内科を含めた総合診療科は総合内科スタッフのみでは成立しません。専門診療科スタッフの理解度や協力により築かれる要素も多く、病院全体のコンセプトが反映されると考えられています。つまり各施設の総合内科は、「●●病院の『総合内科』」というように病院の顔となる診療科となります。
よって今回のような機会が岡山で開催された意義は非常に高いと考えています。実際、「岡山市立市民病院だからこその総合内科」、「福山市民病院だからこその総合内科」、「岡山済生会総合病院だからこその総合内科」を参加した医師スタッフ自身も考えることができました。
岡山市立市民病院が目指すものは当院の総合内科の繁栄ではありません。岡山の医療、いや日本の医療に寄与する人材の育成です。そしてその為に質の高い診療とサービスを行い、それらを教育できる病院となることです。
おそらく次回のセミナーは来年度になると思われます。今後このセミナーが岡山の医療の発展に寄与できるよう頑張っていきたいと思います。
2014/9/06に岡山大学総合内科主催による『第1回総合内科セミナー in Okayama』が開催されました。
岡山における総合内科・総合診療科関連施設における教育・臨床・研究の相補的な連携システムの構築と新専門医制度に対応した新たな研修プログラム作りを目指して開催されました。
challenge的な企画でしたので、参加施設は岡山大学病院総合内科学講座、岡山市立市民病院、岡山済生会総合病院、岡山赤十字病院、岡山医療センター、福山市立病院と岡山市内と福山市内の有志となりました。
参加者は医学生・研修医含め25名ほどでした。
各施設の総合内科のコンセプトやシステムを紹介し、研修プログラム(今回は初期研修プログラムが主体でした)を提示しました。岡山大学総合内科学講座は、臨床研究や医学部教育も含めた取り組みや今後のヴィジョンについて提示しました。
セミナーの後半は福山市民病院総合内科の太田茂先生によるケースカンファレンスを行い、全プログラムが修了となりました。
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日本医療において総合診療医育成の必要が強く認識され久しくなります。国をあげて環境整備に取り組まれ、2015年度から新専門医制度が始まることとなりました。
現場では各大学、各市中病院が「総合」診療科を立ち上げ、研修システムやプログラムを構築しはじめています。
実際に「総合内科」「総合診療科」として軌道にのっている施設は全国的に限られています。各地域でネットワークや合同カンファレンスを開催し、コンセプトやシステム、ノウハウを共有し、キャリアパスの構築にいそしんでいるのが現状です。
岡山も同様で、各施設が独自に診療科を立ち上げ、総合診療医の育成に挑戦をしています(歴史的、人的、体力的に群を一歩でているのは岡山家庭医療センター(奈義)と倉敷中央病院(倉敷)です)。経営母体や人事環境もそれぞれに異なるため、個々に経験を蓄えている状況です。
総合内科は性格上、医療圏(人口や交通状況)、病院保有ベッド数、院内診療科数、救急応需率、夜間検査体制、研修医数、総合内科所有ベッド数・外来診察室数、病院全体のコンセプト(総合診療への理解度も含む)で診療体制が異なってきます。
また総合内科を含めた総合診療科は総合内科スタッフのみでは成立しません。専門診療科スタッフの理解度や協力により築かれる要素も多く、病院全体のコンセプトが反映されると考えられています。つまり各施設の総合内科は、「●●病院の『総合内科』」というように病院の顔となる診療科となります。
よって今回のような機会が岡山で開催された意義は非常に高いと考えています。実際、「岡山市立市民病院だからこその総合内科」、「福山市民病院だからこその総合内科」、「岡山済生会総合病院だからこその総合内科」を参加した医師スタッフ自身も考えることができました。
岡山市立市民病院が目指すものは当院の総合内科の繁栄ではありません。岡山の医療、いや日本の医療に寄与する人材の育成です。そしてその為に質の高い診療とサービスを行い、それらを教育できる病院となることです。
おそらく次回のセミナーは来年度になると思われます。今後このセミナーが岡山の医療の発展に寄与できるよう頑張っていきたいと思います。