岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

内科学会中国地方会(2014/11/8)

2014-11-28 22:19:31 | 院外イベント
こんばんは。Dr.Waveです。

Upする記事を抱えながら、忙殺されていました。
直近から載せていこうかと思いましたが、折角なので手元にある写真を時系列に載せていきます。

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11/8は島根県出雲市で『内科学会中国地方会』がありました。
岡山市民病院からは3題の発表を行いました。

具体的なタイトルは割愛しますが、3人とも立派に発表を行うことができたと思います。

こうした地方会は「準備段階を如何に大切にするか」が重要です。学会発表のおいしさの8割は準備段階にあり、残り2割は発表後の質疑応答にあると考えています。
しっかり準備しなければ8割の甲斐が得られず、もちろん残りの2割の甲斐の極地には至らないとも言えます。

また学会発表はケースカンファレンスとは違います。
ケースカンファレンスは臨床推論の思考のtraceに重点を置きますが、学会発表では「考察」に重点が置かれます。

初期研修医からベテランの医師までが聴講してよかったと思える発表とは何か?を考えて「考察」を準備する必要があります。
実症例からclinical qeustionを導き出し、それらを文献的・統計的に解析し提示する。その内容が新たな発見であれば申し分ありませんが、実際にそんな報告はめったにできません。

実際は、頻度的に珍しい症例に対して文献的な考察を行うことが多いかと思います(もちろん他の発表形式も多々ありますが)。こうした場合には、「自分で調べようと思えば調べれる内容だが、この発表を聞けばそれらを調べる時間を節約して議論することができた」というイメージで考察を作るのがよいと考えます。
つまり皆の興味を引く「clinical qeustion」の設定とそれにアプローチできる「文献の調べ方」をトレーニングしておかねばなりません。
岡山市民病院では初期・後期の研修を通じてこの2点についても普段からトレーニングするようにしていく所存です。

O先生、O先生、O先生、お疲れ様でした(3人とも頭文字はOでした(*^。^*))。










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