岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/08月まとめ)

2017-09-11 19:51:50 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。
先ほどの7月分と合わせてまとめて報告です。


@@@@@@@@@@


毎週木曜日は総合内科グループの総回診日です。
8月の取り上げられたテーマをまとめてみました。
(「臨床診断:考察内容」)

08/03
「放射線治療後嚥下障害:中心静脈カテーテルの種類」
「中枢神経原発悪性リンパ腫:多発性に生じる脳神経麻痺について(頻度の高い脳神経、多い組み合わせ、原因)」
「SLE:SLEにおける心症状と漿膜炎」
「PRAPA症候群:周期性発熱症候群について」





08/10
「ACTH単独欠損症:概論」
「IgA血管炎:概論」
「左上顎癌・高Ca血症:高Ca血症の実際の診療」
「リステリア髄膜炎:感染経路など」

08/17
「顕微鏡的多発血管炎・脳梗塞:初発症状など」
「神経核内封入体病:急性経過で大脳白質病変を呈する病態の鑑別診断」
「糖尿病・続発性ヘモクロマトーシス:ヘモクロマトーシスの臨床症状」
「肺炎球菌性肺炎:肺炎球菌概論」







08/24
「低栄養性意識障害:低栄養と代謝性脳症」
「未分類関節炎:レイノー現象」
「両側顔面神経麻痺:両側顔面神経麻痺の鑑別診断」
「悪性症候群:概論」






08/31
「右膿胸:副鼻腔気管支症候群とマクロライドの作用」
「カンジダ血症:カンジダ血症の治療」
「脊髄炎・SLE:SLEにおける脊髄炎」
「辺縁系脳炎:辺縁系脳炎の鑑別診断」
「ブドウ膜炎・帯状疱疹:ブドウ膜炎の原因」


『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/07月まとめ)

2017-09-11 19:22:42 | 院内カンファレンス
お久しぶりです。Dr.Waveです。

時があっという間に駆け抜けました。
まとめながらレポートしていきたいと思います。

@@@@@@@@@@@@

毎週木曜日は総合内科グループの総回診日です。
7月の取り上げられたテーマをまとめてみました。
(「臨床診断:考察内容」)

07/06
「薬剤性パーキンソニズム:薬剤性パーキンソニズムの特徴」
「NSAIDSによる慢性腎不全急性増悪:高齢者AKI患者の透析実施に関する評価項目」
「急性細菌性前立腺:概論」
「高TG血症による急性膵炎:その初期対応について」
「傍腫瘍症候群疑い・関節痛:傍腫瘍症候群の臨床症状」



07/13
「間質性肺炎・皮膚筋炎:皮膚筋炎と自己抗体、無筋症皮膚筋炎」
「回盲部炎:炎症部位からの腸炎の鑑別」
「舞踏病・本態性血小板血症:舞踏病の鑑別診断、片側舞踏病と本態性血小板血症」
「甲状腺機能亢進症:甲状腺中毒症」



07/20
「精巣上体炎:陰嚢痛の鑑別診断」
「真菌性眼内炎:播種性カンジダ症」
「関節リウマチ:関節リウマチの活動性の評価法、生物学的製剤」
「関節リウマチ:de novo肝炎、教育入院」
「高齢者一過性みぶるい様不随意運動:概論」







07/27
「サルモネラ胃腸炎:サルモネラの様々な感染ルート」
「Wenicke脳症:VitB1欠乏症」
「ギランバレー症候群:ギランバレー症候群における自律神経障害」


『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/06/29)

2017-07-13 16:13:32 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

6/29木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「帯状疱疹の薬」「代謝性アルカローシスの病態の考え方」「副鼻腔炎の全て」「HAM:HTLV1 associated myelopathy」

副鼻腔炎の詳細な鑑別診断は内科医としてできるようにしておかねばならないと再確認しました。また岡山では少ないHAMについても再確認できました。






岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/06/23):オリエンテーション

2017-06-25 12:42:51 | 院内カンファレンス


こんにちは。Dr.Waveです。

6/23のケースカンファレンスは「今更ながら」オリエンテーションを行いました。

ケースカンファレンスの主旨、医師のカンファレンスの特徴と実際の管理の仕方をスタッフと研修医で再確認しました。

ケースカンファレンスの主旨は、救急外来や内科初診外来を見据えた症候学的アプローチのトレーニングであること、当院における実診療の様々なtipsを確認すること(オーダーの仕方やコンサルテーション先、各検査・治療の当院における適応など)、各診療科をまたいだ院内コンセンサス形成の場であることであり、各疾患の教科書的な知識はむしろおまけです。現病歴と治療経過を徹底して確認することで各疾患の各局面の特徴を学び診断に寄与できるようには設定しています。

そしてカンファレンスの質を上げるためには、初期研修医、後期研修医、スタッフの3つのカテゴリーの医師が参加するには工夫がいること、カンファレンスの準備と当日管理にも方法論があることを確認しました。

プレゼンのなかで「準備が大切」と伝えながら、今回のオリエンテーションのスライドの完成度は、終えた後の実感的数値として45%でした。伝えるべきことと伝えたいことが混在して焦点がぼやけたと反省しています。何事も日々精進です。次回はもっとブラッシュアップしておきたいと思います。






『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/06/22)

2017-06-22 17:57:34 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

本日6/22木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「内服と静注含めた腸管蠕動運動促進薬のすべて」「診断未確定関節炎の考え方」「副腎偶発腫の診療の進め方:CT値、ホルモン検査など」「原発性アルドステロン症疑いの一例」「関節痛の鑑別診断難易度別リスト」「正常圧水頭症の診断の進め方」

本日は普段の診療でふと疑問を抱くテーマ満載で、各持ち時間をいっぱいに使った(むしろはみでた)discussionとなりました。こつこつと勉強していきます。




岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/06/16):成人T細胞性リンパ腫

2017-06-22 17:50:43 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

6/16のケースカンファレンスでは咽頭違和感、自律神経障害、左動眼神経麻痺、右顔面神経麻痺を主訴に来院され、その後成人T細胞性リンパ腫と診断された症例についてdiscussionを行いました。

神経学的診察で異常を認めた際、高位診断を行います。
その高位診断で一元的に説明がつきにくい場合に疑う疾患群があります。
多発性硬化症、血管炎も含めた血管性病変、サルコイドーシスや神経ベーチェットや神経梅毒などの炎症性疾患、代謝性病態、傍腫瘍症候群を含めた腫瘍性疾患などです。

今回は高位診断の基本的考え方をケースをとおして復習しました。
そしてHTLV陽性が判明した患者の診療の進め方も一緒に勉強しました。

K井先生、プレゼンテーションありがとうございました。


『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/06/15)

2017-06-15 12:42:15 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

本日6/15木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「薬剤性胸水」「筋痛をきたす病態の鑑別診断」「慢性腎臓病の慢性期の管理」「水中毒の横紋筋融解症」

常にGroup Roundのテーマを意識しながら日常診療を進めることで症例を客観的に考察する力が身に付き、選択したテーマをまとめ上げた後に皆とdiscussionすることで、より深い知識を得ることができます。



岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/06/09):眼窩先端症候群

2017-06-15 11:44:35 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

6/9のケースカンファレンスでは眼窩先端症候群の一例を検討しました。
左視力障害と左外転神経麻痺の症状で受診され採血検査と頭部MRIで大きな所見がありませんでしたが、フォローの頭部CTとMRIで眼窩先端部に所見がでました。
眼窩先端症候群として、更に鑑別診断を行い、治療をした結果臨床症状は改善しました。

この疾患のポイントは神経学的診察で局在診断が可能だということです。
眼窩部から先端部、脳底部、脳幹部までの解剖を復習しながら、複視の鑑別診断の上げ方から診断の進め方を皆で勉強しました。

F間先生、プレゼンテーションありがとうございました。













『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/06/08)

2017-06-14 15:29:15 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。更に連投です。

6/8木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「重症マイコプラズマ肺炎」「皮膚筋炎・多発性筋炎と自己抗体とその特徴」「首下がりをきたす病態」「ウイルス性髄膜炎」「パーキンソニズムをきたす病態の鑑別」

基本的知識から実用的知識まで症例ベースで広く学んでいます。





第116回日本内科学会中国地方会(2016/06/03)

2017-06-14 15:14:36 | 院外活動
こんにちは。連投中のDr.Waveです。

6/3に山口県宇部の山口大学で第116回日本内科学会中国地方会が開催されました。

今回は当院より2演題の参加でしたが、2演題とも日本内科学会中国支部若手奨励賞にノミネートされました。

一般演題の筆頭演者として発表する初期研修医に贈られるJunior Resident Award(JRA)では、田野口梨奈先生の「眼内炎と髄膜炎で発症した侵襲性肺炎球菌感染症の1例」がノミネートされました。
初期研修を修了した40歳以下の筆頭演者に贈られるとYong Investigator Award(YIA)では、吉田晶代先生の「麻疹との鑑別に苦慮した青年発症の川崎病の1例」がノミネートされました。

最終的には田野口先生が中国支部若手奨励賞であるのJunior Resident Awardを受賞しました。

今後も岡山市立市民病院は、「Practical(実践的)」かつ「Academic(学術的)」な医師の育成を目指してまいりたいと考えています。

中国支部若手奨励賞受賞者一覧
http://www.naika.or.jp/meeting/chugoku/chugoku_yia/chugoku_yialist/http://www.naika.or.jp/meeting/chugoku/chugoku_yia/chugoku_yialist/













救急メディカルデバイスワークショップ(2017/06/01):骨髄輸液

2017-06-14 14:51:01 | 院内カンファレンス
こんばんは。Dr,Waveです。

6/1の『救急メディカルデバイスワークショップ』は「骨髄輸液」のハンズオンセミナーでした。
模型を利用して、2つの骨髄輸液のデバイスを実習しました。
実際の現場では穿刺部位の同定と穿刺後の確認作業が課題となると予想されます。定期的に確認をしておきたいところです。


『救急メディカルデバイスワークショップ』
隔月第一木曜日17:30-16:30で開催(「救急搬送事例検討会in岡山市立市民病院」と交互に開催)。
院内で利用されるメディカルデバイスをMEさんや医師、製品会社スタッフにより提示し、そのデバイスの原理や使い方、コストを勉強します。
多職種で構成されたレクチャーであり、それぞれの視点から質問や発言がある為、非常に理解が進みます。

















岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/06/02):フォークト―小柳―原田病

2017-06-14 14:15:56 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

6/1のケースカンファレンスでは救急外来で診断された「フォークト―小柳―原田病」でした。

「目のかすみ」「眼球の充血」「頭痛」を主訴に受診され、簡易眼圧測定が軽度高値であり緊急眼科診察を依頼しました。
正式な測定では眼圧は正常高値でしたが、眼底診断でブドウ膜炎と網膜剥離を認め、その後髄液検査で髄膜炎を確認し、除外診断やHLA型診断を行い、原田病の診断に至りました。

目の症状について救急外来で出来ることややっておくべきことを皆でdiscussionし、原田病診断後のステロイド治療の症状経過も共有しました。

最後に「原田病について」「ブドウ膜炎について」「緊急性のある眼疾患について」の3つの考察をおっこなったあと、簡易眼圧測定器icare TA01の使い方について実習を行いました。

簡易眼圧測定器の準備も含めてしっかり準備してのぞんでくれたI谷先生、ありがとうございました。









『Group Round』 (総合内科グループ) (2017/06/01)

2017-06-14 13:35:10 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

6/1木曜日は総合内科グループ回診の日でした。

同日取り上げられたテーマを列挙すると以下のとおりでした。
「platypnea-orthodeoxia syndrome(POS)」「低血圧症への昇圧薬の種類と機序、使い方」「ALSに伴う認知症」

メンバーが入れ替わる月はじめでプレゼン数は少なめでした。。。
が、「塵も積もれば山となる」をモットーにコツコツと続けています。



岡山市民病院ケースカンファレンス(2017/05/26):劇症型肺炎球菌感染症(髄膜炎+眼内炎)

2017-06-08 16:17:54 | 院内カンファレンス
こんにちは。Dr.Waveです。

5/26のケースカンファレンスでは発症からわずか2日で眼内炎と髄膜炎を発症した劇症型肺炎球菌感染症の一例を取り上げました。

臨床推論を進めながら、結膜炎がある患者の診療の進め方、眼内炎がある場合の抗菌薬の考え方、眼内炎における眼球摘出の適応の考え方などをdiscussionしました。

内因性眼内炎はかなり稀な病態ですが、視力の回復の見込みがあるかどうかの判断をしながら、膿瘍性病変として根治にもっていけるかどうかの判断が重要で、非常にdecision makingが難しい病態です。
稀で難しい病態ながら原則的な考え方があるため、こうしたケースカンファレンスで思考のトレーニングを普段から各人で行っておき、院内である程度のコンセンサスを作っておくことが重要です。

T野口先生、プレゼンテーションありがとうございました。












岡山市立市民病院「2018年度初期臨床研修」説明会(2017/05/20)

2017-06-08 13:17:04 | 院内イベント
こんにちは。Dr.Waveです。

5月20日に岡山市立市民病院「2018年度初期臨床研修」説明会が開催されました。

今回17名の医学生の方に参加いただきました。
6年生8名、5年生8名、4年生1名で、
岡山大学10名、愛媛大学2名、香川大学2名、広島大学1名、高知大学1名、鳥取大学1名でした。
晴天の休日にお時間を作って参加してくださった医学生の皆様には改めて感謝の意を申し上げます。

2017年度より院内説明会は年に2回となりました。
第1回は11-1月に、第2回は5-6月に開催されることとなります。
病院の公式HPもしくはFBpage、当ブログもしくはFBpageで公示します。

また現在2018年度初期臨床研修プログラムの試験申し込みが始まっています。

申込期間
Ⅰ期/平成29年6月1日(木)~7月7日(金)
Ⅱ期/平成29年6月1日(木)~8月10日(木)

試験実施日
Ⅰ期/平成29年7月22日(土)・23日(日) いずれか1日
Ⅱ期/平成29年8月20日(日)

応募要項
http://okayama-gmc.or.jp/contents/display/boshu/kenshui_shoki_oubo.html

たくさんの応募をお待ちしています。