岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

岡山市立市民病院内科グループ 2015年度歓迎会(2015/04/28)

2015-04-30 16:41:10 | 院内イベント
こんにちは。Dr.Waveです。

4/28は当院内科グループの歓迎会を行いました。

2015年度の内科グループにおけるトピックは
☑5/1新病院に移転。
☑循環器科チーム(新規4名)参入。
☑神経内科常勤化。
☑膠原病化常勤化。
☑精神科常勤化。
☑総合診療グループ拡大(後期研修医3名参入)。
☑内科初診体制強化(初診ブース確保)。
☑臨床研修委員会強化(専属事務スタッフ2名参入)。
などがあります。

非常に大所帯となってきていますが、
横の連携は伝統的に良好であり、
仕事自体はかなりやりやすくなっています。

地域の皆様に岡山市立市民病院だからこその内科診療サービスを提供していきたいと考えています。
また初期・後期臨床研修プログラムにおいても当院ならではの内科プログラムを提供していきたいと考えています。

















































中国四国メディカルフューチャーフォーラム2015inおかやま(MFF in Okayama)(2015/04/26)

2015-04-28 10:18:00 | 院外イベント
こんにちは。Dr.Waveです。

4/26(日)に「中国四国メディカルフューチャーフォーラム2015inおかやま(MFF in Okayama)」が開催されました。

NPO法人岡山医師研修支援機構が、医学生・研修医・一般医師を対象として会を主催しています。
①岡山医療圏の病院説明会(研修・就職)、②地域医療に必須となる知識やスキルの習得となるセミナー、③地域医療に関する啓発のためのシンポジウムを提供すること目的として結成されています。

今回は例年よりヴァージョンアップし、「MED talk」と「おかやまマッチングプラザ」と「メディカルフューチャーラボ」の3部構成でした。
1. MED talk: 「Medicine」「Education」「Diversity」の分野から合計で14人のスピーカーに集まってもらいそれぞれの思い、未来への提言として20分ほどのトークセッションをしていただきました。
2. マッチングプラザ2015:毎年開催しています病院合同説明会です。中国四国、兵庫地区より75を超える病院やクリニックが集結しました。
3. フューチャーラボ:「未来志向型創発ラボ」として、学生達が20年後、50年後の未来を考えました。5人1組になり、様々な分野の視点から未来の健康や生活を語り合いました。

今回初企画である「MED talk」は非常に素晴らしい内容でした。
医療現場のみならず、生活に密着した領域からの発言もあり、生命や生活、生き方を考える上での多くのヒントとインセンティブをいただきました。
「おかやまマッチングプラザ」がかすんでしまうくらい強烈に良かったので、単独開催でもよいのかもしれません。

今後も「MED talk」は継続していかれるとのことですので、来年も楽しみにしようと思います。


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中国四国メディカルフューチャーフォーラム2015
FBpage:https://www.facebook.com/events/888882581184923/
サイト:http://www.mff-okayama.com/

NPO法人岡山医師研修支援機構
http://www.ishikenshuushien.com/

参考:
マッチングプラザ2014
https://www.ishikenshuushien.com/matching.php



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おかやまマッチングプラザ ~MFF in Okayama~(2015/04/26)

2015-04-27 11:48:30 | 院外活動
こんにちは。Dr.Waveです。

4/26(日)に「中国四国メディカルフューチャーフォーラム2015 (MFF in Okayama)」が開催され、その「マッチングプラザ」にて病院説明会を行いました。

医学生19名、初期研修医2名が岡山市立市民病院のブースを訪れてくれました。

11時から16時の長丁場でしたが、初期研修医の皆さんが実体験を元に学生の皆さんにしっかり説明してくださいました。
スタッフであるDr.Waveも、毎度説明をする気満々で臨みますが、年の近い者同士で情報を交換するほうがよいかと感じ、最近は見守るばかりとなってきています。
スタッフとして今後初期研修医の皆さんが説明しやすいようにスナップ写真や資料をもっと準備しようと思っています。

岡山市立市民病院のブースに足を運んでくださった学生、研修医の皆さまには重ねて厚く御礼を申し上げます。
今後とも岡山市立市民病院をよろしくお願い申し上げます。




















OCH救命救急 M&Mカンファレンス(2015/04/24)

2015-04-27 09:05:01 | 院内カンファレンス
おはようございます。Dr.Waveです。

4/24は「OCH救命救急 M&Mカンファレンス」が開催されました。
2015年度の第1回でもあるので、桐山先生より「M&Mカンファレンス概論」をレクチャーしていただいた後、ケースディスカッションを行いました。

今回のケースは救急患者における血糖測定についてでした。救急患者では「walk in」と「by ambulance」とで分けて考えますが、「walk in」患者では交感神経亢進症状や神経症状のある患者をトリアージ問診時に、「by ambulance」患者ではルート確保時もしくは採血検査時に全例に簡易迅速血糖測定を行うのが妥当であろうと考えられました。

errorを回避するためには様々な状況を想定して考えることが大切です。スタッフの疲労がピークに達しているとき、災害医療を彷彿するようなhigh volumeな対応患者数のとき、様々な理由で一時的にでも少数スタッフで対応をせねばならないとき(院内急変時など)、疫学的に多いにも拘らずtrickyな病態を呈しやすいときに、errorの確率を下げるにはどのようなシステムを組んでおくのがよいかを考えるのが「M&Mカンファレンス」の醍醐味です。勿論そのシステムが通常時にも「煩雑性」や「経済性」にも耐用性がなくてはなりません。

岡山市立市民病院の救急センターは「M&Mカンファレンス」を繰り返し行いシステムの強化を図っていきたいと考えています。













岡山市民病院ケースカンファレンス(2015/04/17)

2015-04-20 23:21:49 | 院内カンファレンス
こんばんは。Dr.Waveです。

4/17は2回目のケースカンファレンスでした。

最初の月であり、研修医の皆さんが準備するにはどたばたしているので、Dr.Wave自身が症例提示をしました。

今回のケースは1/17に広島市民病院で開催された「なんでも症例検討会」で一度発表した内容のリバイバルバージョンでした。
咽頭痛を主訴に受診した成人Still病の一例でした。

成人Still病の勉強もしましたが、ディスカッションの重点は「咽頭痛」診療の仕方に設定していました。
数多くある「咽頭痛」からどのように「危険な咽頭痛」をトリアージしていくか。参加者の方の日々の診療のヒントになったら幸甚です。



岡山大学総合内科学講座歓迎会(2015/04/16)

2015-04-17 20:47:02 | 院外イベント
こんばんは。Dr.Waveです。

昨日4/16は、岡山大学総合内科学講座の歓迎会がありました。

新たなスタッフや後期研修医、連携大学院生(当院より)の方が加わりました。
「総合内科」はその性質上、様々な経歴や背景の方が集まってきます。
いわゆる専門性を持って入ってこられる方や総合畑の第一線でやってこられた方など様々です。
「総合内科」のコンセプトの元一緒に働いて一緒にディスカッションをするだけで医師として非常に成長することができます。

大学の講座として着実に年々大きくなり活動の幅を広げている岡山大学総合内科学講座と共に、岡山市立市民病院も総合内科のキャリアパスの一つになるよう益々の努力をしてまいりたいと思います。



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岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
社会環境生命科学専攻
総合内科学

http://okayama-u-sougounaika.jp/


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第2回岡山市民病院初期研修プログラム説明会(2015/04/12)

2015-04-14 18:55:45 | 院内イベント
こんばんは。Dr.Waveです。

2015/04/12(日)は新病院で『第2回岡山市民病院初期研修プログラム説明会』を開催しました(第1回は2014/11/21開催)。
参加者は24名で、岡山大学と県外の大学の学生さんが半々でした。

松本院長の挨拶から始まり、岡山市民病院の初期研修プログラムのコンセプトと内科研修、外科系研修、救急研修を紹介した後、初期研修医による実際の研修内容について報告を行いました。
その後「新」病院の見学ツアーを行い、説明会を終了しました。

きたるマッチング試験で研修病院の選定に少しでも役に立つようにプログラムを作成しましたが、説明会後アンケートでは「もっと初期研修医からの話を聞きたかった」、「岡山市民病院と他施設との違いを聞きたかった」、「具体的な業務内容を知りたかった」など改善点を幾つも頂きましたので、次回には反映させていきたいと考えています。

とは言っても、企画側も説明会では全部を紹介するのは物理的に難しいだろうと予測していたので、今回は、学生さんが研修医やスタッフから「ぶっちゃけ」トークが聞くための懇親会を用意しました。

春でしたので、旭川で「お花見」をしました。桜は前日2日の雨でかなり散っていましたが、一部咲き残った桜を愛でながらバーベキューを行いました。

説明会うんぬんをさしひいて、普通に楽しいお花見会となりました。

今回はお忙しい中、当院の初期研修プログラム説明会に足を運んでいただきました学生の皆様には本当に感謝しています。
今後も学生の皆様の研修プログラム選定の参考になるように初期研修プログラム説明会を進化させてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。


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岡山市立市民病院初期研修プログラム
http://okayama-gmc.or.jp/contents/display/boshu/ishi_zenki.html
→ちょっと見にくいので近日中にアップデートします。


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岡山市民病院ケースカンファレンス(2015/04/10)

2015-04-10 20:39:58 | 院内カンファレンス
こんばんは。Dr.Waveです。

今日は2015年度最初の「岡山市民病院ケースカンファレンス」がありました。

セレスタミン常用者の慢性副腎不全の一例でした。

ちょうど年度がわりで精神科研修で他施設勤務中で準備が大変だったO先生、プレゼンありがとうございました。


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今日はカンファレンスについての考え方について述べます。

カンファレンスは「準備」と「進行」が重要です。
「準備」と「進行」を怠るとカンファレンスの参加者は減り、カンファレンスのパワーは減ってしまいます。

「準備」の際に気をつけること:
①参加者が見やすいフォントと大きさにすること。
②スライドの背景に凝り過ぎないこと。
③簡易な文章にすること。例:×「気がついたら発熱しており救急車にて当院へ搬送されました」→○「発熱あり、救急搬送されました」
④現病歴は時系列で分かりやすくする。付随症状は質問で受ける。
⑤既往歴で発症時期が大切なものは必ず記載。基本的に全て記載するほうがよい。
⑥薬剤歴では「一般名」記載がよいが、「商品名」で記載する場合は「®」バを必ずつける(一般名がジェネリック薬品名になっている場合がある)。
⑦薬剤歴で薬の種類が多すぎる場合は、キードラッグだけにしぼる。
⑧イタルサインは必ず記載。
⑨身体所見はbasic findingは必ず記載。「特記事項なし」は避ける。
⑩神経学的所見は身体所見とは別に記載。
⑪「主訴」「現病歴」「既往歴」「身体所見」まではスライドの上に「年齢・性別(主訴はどちらでも)」を載せておく。
⑫検査所見に入る前に一度「problem list」をまとめておく。
⑬最初に提示する検査所見はsimple testのみとする。採血・採尿検査(当日に結果が出るもののみ)、レントゲン、心電図の順番とする。
⑭画像検査は無駄な箇所はトリミングを行うこと。時に拡大して見やすくすること。CTで特定の所見を示しておきたいときは矢印や円で示すこと。
⑮臨床推論がメインの場合は一旦ここで「problem list」をまとめ、追加検査についてdiscussionする。
⑯入院時に外来でCTやMRIなどをした場合は提示し、治療経過に入る前に「入院時診断」を疑い病名でもよいので提示しておく。
⑰治療経過は参加者が議論しやすいように治療内容を記載する。補液であれば内容は必ず記載。抗菌薬であれば用量を記載。
⑱併発疾患が多くて治療経過が複雑になって議論のポイントがぼやける場合は差し支えない病態は別のスライドに分離しておく。
⑲考察に入る前に必ず「最終診断」を記載する。
⑳考察は教科書を見れば分かる内容は短めにする。
㉑考察は診療達者なスタッフが参加していても楽しめるように「文献的考察」や「(最新の知見的な)病態生理」を入れておくこと。
㉒引用文献は出来る限り載せておく。
㉓「take home massage」で締めくくる。

つまり、プレゼンターは、「参加者に情報を効率良く把握でき、議論をしやすい環境(スライド)を用意」します。

よって自分のスライドで参加者がどのような議論を行うかは想定して準備せねばなりません。

議論に必要な情報は何か。足りない情報はないか。足りない情報があれば、カルテで確かめたり、場合によっては患者さんに再確認をせねばなりません。
入院時のことでどうしても確認できない事項があれば、最終診断に基づきどのような情報となりえるかを想定しスライドに提示せねばなりません。「入院時は私が診察していないので分かりません」は議論を止めることになるので避けましょう(もちろん論文や学会発表では虚偽の報告はいけません)。
治療経過が文章で把握しにくい場合は「必ず」経過表を準備しましょう。その際臨床経過を示す「治療指標」は2-3個にしぼることです。

また議論をするのに邪魔なものや無駄なものは省く必要があります。
簡潔な表現を用いるのは当然として、無駄なアニメーションは控えたほうがよいでしょう。
また臨床経過では併発疾患があっても敢えて省略することも行います(そのカンファレンスで何を議論するかを事前に明確にしておく必要があります)。


「進行」について気をつけること:
①前もって起こりうる議論を想定しておくこと。
②議論のポイントを設定しておくこと。そして経過時間を想定しておくこと。
③議論が脱線していくようであれば、その議論に一旦「小括」をし、元に戻すこと。
④脱線した議論が想定外に「有意義」になる場合もあるので、その場合に省略する他のパーツを想定しておくこと。
⑤「年齢、性別、プロブレム」はホワイトボードに記載していくこと(スライドは流れるので、議論の基点を作りにくい)。
⑥鑑別診断もホワイトボードに記載していくこと(同上)。
⑦カンファレンスの開始時間はきっちり守ること(時間を守った人が損をしないようにすること)。
⑧カンファレンスの終了時間はきちんと守ること(いつも延長すると、予定が組みにくくなり参加する気が失せる)。
⑨プレゼンターに感謝をして拍手で終わること。

どんなに「準備」して素晴らしいスライドを用意していても、当日の進行が今一つであればカンファレンスの収穫は減ってしまいます。
「進行」を上手に行うことで、プレゼンターに大きなフィードバックがかかり、第二の学びが得られます。


最後の参加者の心得について述べたいと思います。

参加者はカンファレンスの主旨を理解する必要があります(臨床推論が主体か、診療内容の議論が主体か、最近の知見の意見交換が主体か。ちなみに岡山市民病院ケースカンファレンスは複合型です)。
質問やコメントは、プレゼンターへの敬意として行わなくてはなりません(プレゼンターへのフィードバック)。
プレゼンターの労に感謝をして、遅刻などはしてはなりません。

カンファレンスはプレゼンターと参加者でつくる最高の「学び」の場です。
岡山市立市民病院はこのケースカンファレンスを大切に育てていきたいと考えています。




ARTプログラム その一

2015-04-07 11:22:06 | 理念やコンセプト
おはようございます。Dr.Waveです。

以前ARTプログラムについて記事にしたことがありましたが、一部内容が事実と異なっていたため、改めてARTプログラムについて説明しようと思います。


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ARTプログラムはAdvanced Research Training program、つまり先進医学研究修練プログラムであり、『卒後臨床研修と博士号取得を効率よく両立させる』大学院プログラムとなっています。

一つ大事なポイントは先日記事にした連携大学院とは全く主旨のことなる大学院プログラムであるということです。
実はDr.Waveの私ですら、自分はARTプログラムである連携大学院にいると勘違いしていたくらいです。

アカデミックGP養成プログラム(連携大学院プログラム)
市中病院(岡山市立市民病院)で臨床診療を行いながら、岡山大学院の研究プログラムに参加するプログラム。
ARTプログラム
初期臨床研修期間も大学院プログラム、つまり臨床研究を並行して行うことができるプログラム。希望すれば医学部教育課程から一部を始めることができる。

となっています。

今回の記事は「ARTプログラム」についてです。

近年医学部教育で研究室配属で早期から研究に携わることが可能となっています。しかし初期臨床研修では一旦臨床診療のみの環境になることで研究へのインセンティブやモチベーションの維持が難しくなっています。
これを何とか解決しようとしたのが「ARTプログラム」です。
本プログラムでは大学院教育を如何に行うかに主眼を置いています。
最終的には良質な医学研究者を育成し医学研究の発展につなげることを目標としています。

方法論として、初期臨床研修期間も大学院プログラムを並行して行うことが可能となります。
これにより医学部教育から始めた研究を連続的に行うことが可能となり、博士号取得も早期に可能となります。
良き研究者を育成するためにも有効ですし、リサーチマインドを持った臨床家を育成するためにも有効なシステムと考えています。

ただ初期臨床研修においては非常に勉強・経験することが多いため、大学院プログラムを並行して行うのは簡単な道のりにはなりません。

もしリサーチマインドを持った臨床家を目指すのであれば、岡山大学の医学部生であれば「pre-ART」という医学部教育の間に大学院授業を前もって受けておくことをお勧めします。
Dr.Waveは「アカデミックGP養成プログラム」として臨床診療と大学院授業を半年間がじがじに頑張りましたが、診療達者の私でさえ、結構きつかったです(1年目の前半で2年分の授業の単位をとろうとしたのが理由かもしれませんが)。

「ART」プログラムではシームレスな大学院教育環境の提供の他に早期科目等履修(Pre-ART)、早期修了、奨学金、女性支援制度を設け、卒後臨床研修や出産育児後もスムーズに大学院復帰できる環境を整備しています。
また大学院生や若手研究者を海外研究派遣するプログラム(International Training Program; ITP)と連携して、国際的に通用する人材育成も行っています。
詳しくは下記に提示してあるホームページを参照していただければと思います。


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ARTプログラムによる医学研究育成 岡山大学
http://art-med.jp/

ART program of Okayama Univ. facebook page
https://www.facebook.com/ARTprogramOkayamaUniv

ITP 若手研究者の海外派遣による国際人育成プログラム
http://itp.ccsv.okayama-u.ac.jp/index.html










連携大学院プログラム その一

2015-04-05 10:32:36 | 理念やコンセプト
おはようございます。Dr.Waveです。

今日は連携大学院プログラム「アカデミックGP養成コース(博士課程)」についての記事にしようと思います。


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「アカデミックGP養成コース」は岡山大学総合内科学講座と岡山市立市民病院とで連携して管理する4年間の博士課程プログラムとなります。

シラバス上は
『専門科を超えた疾患に対応できる臨床と総合診療に関連した、地域の問題解決型臨床研究を行うコースです。総合診療医が、診療の現場で感じた個々の臨床的疑問をシーズに、基礎研究から臨床研究まで幅広く行うことが特徴です。臨床研究では、質的研究の成果を疫学モデルへと繋ぎ、プライマリ・ケア領域の課題解決へ向けた臨床研究を実際に行うことにより、総合診療におけるEBMを発信できる研究を目指しています。コア科目として、総合診療・臨床推論・感染症・緩和・東洋医学などを含む統合科目を設定し、横断的・統合的な研究・教育能力をもつ医師を育成するためのコースです』
となっています。

基本は市中病院で臨床を行いながら、その臨床のなかで統計をとりEvidenceを発信する形となります。

研究テーマは幅広く設定できます。普段の臨床で疑問になることで統計をとることで何らかの法則や傾向を得られそうなことをテーマとして取り上げます。

岡山市立市民病院では大学病院客員教授の岸田先生を中心として統計集積と分析を行います。
岡山大学総合内科学講座の大塚先生より教育指導を受けながら論文化を目指します。

4年間の具体的な内容ですが、1-2年目は大学院授業が中心となります。日中は普通に診療を行い、夕方から授業に出席します。
集中的に授業を受ければ1年目の秋までには2年間の必要単位が取得できます(Dr.Waveもすべて取得しました)。

3-4年目は研究が主体となります。1-3年にわたり集積したデータを分析しEvidenceを見出し論文化します。
研究は1年目から取り掛かることができます。
博士号授与は基本的に4年修了時に行われます(3年間で終える特例もあるそうです)。

またもう一つの大きな特徴としてはこの「アカデミックGP養成コース」は岡山市立市民病院は積極的に経済的サポートしており、一学年に2-3名までの定員ですが学費免除となっています。
地域を支える医師を育成・輩出する教育病院の役割を岡山市立市民病院は重く認識しています。
大学院生となった医師スタッフは臨床診療で地域をしっかり支えながら臨床研究で地域医療の土台固めを行うべく活躍することとなります。


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2015年度は岡山市立市民病院のPGY6のスタッフが「アカデミックGP養成コース(博士課程)」を開始しました。
2014年度はDr.Waveである私が開始していますので、現時点で2人の大学院生となっています。

毎週金曜日は岡山大学病院で研究日です。
研究日の主目的は臨床研究の統計解析を教授の教育・指導のもと進めることです。
実際は岡山大学病院総合内科の診療にも一部comittするようにしています。

朝8:30からの病棟カンファレンスと病棟回診(教授回診)に参加し、残りは大学病院総合内科外来診療の一部に参加します。
大学病院ならではの診断学的に難しい症例や集学的治療を要する症例、稀な症例などを一部経験できるため非常に有意義な時間となっています。

午後はカンファレンス中心となります。
基本的には外来カンファレンスと病棟カンファレンスですが、岡山大学総合内科学講座は学生実習も多く受け入れているため、学生によるケースカンファレンスが入ることがあります。
座学中心となりますが、ディスカッションを通して様々な知見を得る機会となります。

研究日は基本的に大学病院で過ごすことが多いのですが、岡山市立市民病院での業務がある場合には早めに切り上げて戻ったりしています。

岡山市立市民病院は臨床と研究の調和を目指して今後とも頑張っていきたいと思います。


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岡山大学医療教育統合開発センター(GIM center)
http://gim.med.okayama-u.ac.jp/

連携大学院について(岡山市立市民病院のホームページより)
http://www.city.okayama.jp/byoin/simin2001/daigakuinn/renkeidaigakuin_n.html

岡山大学大学院総合内科学講座
http://okayama-u-sougounaika.jp/

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/mdps/index.html

アカデミックGPコースの授業(共通コア科目・専門科目)
http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/mdps/index02.html




2015年度新体制開始

2015-04-01 18:34:03 | あいさつ
こんばんは。Dr.Waveです。

本日2015年度新体制となりました。

複数の診療科が非常勤体制から常勤体制となり、複数の診療科がスタッフ・後期研修医含めて増員となりました。

臨床研修プログラムに関しても、「後期研修」、「初期研修」、「学生実習」、そして「スタッフ再教育研修」と4本柱でシステムを確立していく予定となっています。

4月は5月の移転を控えているため、入院患者数は少なくなると見込まれます。その間に新メンバー内でコミュニケーションを図り、新たなグランドデザインを築いて、最良の形で新病院での診療を迎えようと考えています。

抽象的な表現ばかりで申し訳ございませんが、具体的な形がでてきてくれば適宜ブログでお知らせしていきたいと考えています。







岡山市立市民病院 医局 歓送迎会(2015/03/27)

2015-04-01 11:50:41 | 院内イベント
おはようございます。Dr.Waveです。

2014年度行事の最後のアップです。


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3/27は岡山市立市民病院の医局の歓送迎会がありました。

旅立たれる先生方と参入される先生方合わせて盛大な会となりました。
岡山市立市民病院の魅力はスタッフやレジデントの「人」としての魅力です。

2015年度の新体制スタートと5月の移転に向けて一致団結できた会となりました。













岡山市立市民病院救急センター送別会(2015/03/26)

2015-04-01 11:44:46 | 院内イベント
おはようございます。Dr.Waveです。

当直を通して2015年度新体制を迎えました。
3/31の間にアップさせておこうと目論んでいましたが、業務が許してくれませんでした。
明日からは新体制のコンテンツにしたいので本日2つのレポートをします。


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3/26は岡山市立市民病院の救急センター送別会がありました。
センター長であった市場先生と看護部の豊原さんの送別会でした。

市場先生からは岡山市立市民病院の救急センターの立ち上げからの話をいただき非常に勉強になりました。
どの組織も歴史があり、歴史が文化を作ります。今後新たな環境や人材で発展していくのですが、歴史なしに真の成長を得ることは困難です。
今後桐山センター長のもと救急センターは益々の発展を遂げていきたいと思っています。

豊原さんは聡明で明るい雰囲気で救急センターを内外ともに支え盛り上げてくださいました。今後は地域の在宅診療で活躍されるとのことですが、救急センタースタッフ一同心から応援していきたいと思います。