5月11日(土)午後2時から4時までcocobunjiプラザのリオンホールで第48回国分寺
市憲法記念行事がありました。今年のテーマは「スポーツと人権」。
講師は岡田正義さん=元サッカー国際主審と杉本信幸さん=東京オリパラ競技大会
組織委員会総務局持続可能性部ディレクターのお二人でした。
岡田さんは1998年ワールドカップフランス大会で主審を務めた有名な方らしいですが、
なんと国分寺市役所に13年も勤めていらしたそうです。イギリスのフーリガンやアフ
リカ系の選手にバナナが投げ込まれたまた、日本でのジャパニーズオンリーり垂れ幕
事件の事例などを話されました。ジャパニーズオンリーの垂れ幕が応援の統制をとる
ためだと初めて知りました。
杉本さんも国分寺市在住だそうです。オリパラの目的や今年の市長の施政方針にも出
てきたSDGsの話、1896年の第1回のアテネ大会には女性が参加できず、2回目から
参加したが、1964年の東京大会で男性のような女性陸上選手がメダルをとったため、
女性にだけ30年間も性別検査があったこと、ブラックパワーサリュート(黒人差別に
抗議する行為)やスポーツ用品メーカー労働者への差別や外国人労働者への差別反対
、パラリンピックの始まり(戦争負傷者のリハビリである車椅子アーチェリー)など
について話されました。
2020東京の姿のビデオも流されました。その中で印象に残ったのは、障害者がいつ
も助けられる側というのは先入観だとありました。確かに自分の頭の中ではそう思っ
ていましたが、障害者が英語が解らない人の通訳をしていました。ステレオタイプで
考えていたと反省しました。
対談の中で、フェアプレーをした時に子どもの大会でグリーンカードを出している話
は良かったです。
最後に、ドイツの義足の走り幅跳びの選手が世界記録を出したが、正式の世界記録に
ならず、また健常者の試合には出られないという例と南アメリカの女性陸上選手が生
まれつき男性ホルモンが多いが、男性ホルモンを下げないと次の試合には出られない
例についてどう考えるかという質問がでました。
それに対して、競技(コンペティション)とスポーツは違うということ。競技は一定の
ルールが必要でルールに基づいて行うということ。また、平等と公正は違うという話
をされて、なるほどなぁと思いました。
いろいろとためになる講演会でした。ありがとうございました!
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